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高校中退からの北海道での仕事探し

断酒を決意した40代の男です。


私は九州の高校を1年も経たずに中退し、単身北海道にやってきました。

九州から北海道を選んだ理由は、東京だとありきたりなので、北から攻めようと考えたからです。

当時16歳。


そもそも母親に学校を辞めると発言しただけで、寝ている父親を起こし、

家族会議が始まってしまう始末(当然かもしれませんが)。


私は中学生までは、勉強の成績も割といい方で、部活も副キャプテンを務め、

友達も多く、親にとっては、ごくごく一般的なむしろ誇らしいくらいの

男子中学生として認識していたと思います。

ところが、高校に進学し、ダラダラと学校に行かなくなり、

タバコを吸い始め、耳にピアスをあけ、髪の毛を金髪にしたあたりで

毎日ストレスだったと思いますが、拍車をかけてついに学校を辞めると言い出したので両親はパニックに陥ったと思われます。

私の中ではグレた意識はなく、ただ単にファッションとしてやっていのですが。

私の母は世間体を気にする方で、子供は普通に高校から大学に行き就職するという

オーソドックスな人生をスタンダードに、そのレールから外れることに

物凄く恐怖感と不安感を抱いているようでした。

一方、父親は、柔軟な考えの持ち主で、私の思いを一定は受け入れてくれたと思います。

学校やめる協議の際の印象的なエピソードがあります。

上記の通り、その頃、私はタバコを吸い始めており、

父親も元々吸っていましたが、

母親はこれまでに一度もタバコを吸ったことがありませんでした。

話し合いも終盤になり、お互いが何となく落ち着きかけたあたりで、

母親がふと、「私も吸ってみようかね。」

と言い出し、おもむろに私のタバコに火をつけて吸い出したのでした。

私はびっくりしたと同時に、固くて真面目な母親がそのような行動を取ることに

私のことを少しでも理解してくれようとしているんだな、と少し嬉しく思ったのを

覚えています。

母親は、ゲホゲホむせながら、

「やっぱり私は無理だなー。」

などと言いながら、目にはうっすらと涙を浮かべていました。

母親にはいまだにその時の気持ちを聞くことができていません。

多分もう覚えてないでしょうが。


とにかく、そのような家族会議も経て、私は北海道に旅立つことになりました。

しかし季節は1月。

北海道は真っ白な雪景色でした。


私はとりあえず、1泊3000円のカプセルホテル(カプセルin札幌)や

宿泊できるスーパー銭湯(ゆとろぎ)に泊まりながら、

16歳かつ寮付きの仕事を片っ端から探しました。

上記のカプセルホテルやスーパー銭湯は今はもう無くなってしまいましたが、

私にとってのマイホームであることは間違いと言えるくらい利用させてもらいました。

スーパー銭湯はともかく、カプセルホテルの方は、当時16歳の身なりの私を

よく泊めてくれたなと思います。時代ですね。


アルバイト情報誌や連日のハローワーク通いで毎日のように

何社にも電話しましたが、16歳は面接すらたどり着くのが難しく、

採用条件の「18歳以上」を見るたびに、早く18歳になりたい、

と本気で思っていました。

が、そのような中、初めて面接をしてくれる会社に辿り着きました。

建設会社です。

スーツなんか持って行っていないので、

当時のB系ファッションで履いてた黒のダボダボのジーパンを腰上まで上げて

少しでも細く見せつつ、でもオレンジ色のキャップをかぶったりして

今から思えばありえない風体で面接に向かいましたが、そこは16歳。

世間知らずはある程度許されます。

面接に行った場所が、なんと間違えて当時の本社に行ってしまったようで、

別の場所を指定されるも、運良く社長が来られる予定とのことで、

社長自らが面接をしてくださることになりました。

指定の喫茶店で待っていると、いかつい、いかにもその世界の人と思われる

大きなおじさんが入ってきました。社長でした。

社長にも私と同い年の子供がいること、九州にも知り合いがいることなど

ざっくばらんに気さくに面接は進み、無事採用されることになりました。


そして私の初めての社会人生活で、どっぷりとお酒に浸かっていくのでした。


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