【2027年度(令和9年度)最新】中京大学文学部の編入試験を徹底解説|募集は日本文学科のみ・国語(小論文)と面接の中身・出願資格・難易度まで完全網羅
中京大学文学部への編入を考えているあなたへ。この記事は、2027年度(令和9年度)入学の公式「編入学・転入学試験要項」をもとに、募集学科・試験科目・試験時間割・出願資格・日程・検定料・面接の中身・公表されている入試結果までを、初めての方にもわかるように整理した決定版です。
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中京大学文学部の編入で、最初に押さえてほしいことが2つあります。1つは、文学部の中で編入・転入の募集があるのは「日本文学科」だけだということ。文学部には歴史文化学科・日本文学科・言語表現学科の3学科がありますが、要項の実施学部一覧には「文(日本文学科のみ)」と明記されています。もう1つは、入学する学年が「3年次」ではなく「2年次」だということ。要項に「学年の始めは4月とし、2年次での入学となります」とはっきり書かれています。
この2点を知らないまま準備を始めると、志望学科も卒業年度も学費計画もすべてズレてしまいます。この記事では、そこから丁寧に解きほぐしていきます。
【30秒サマリー|2027年度(令和9年度)入学】
対象:文学部 日本文学科のみ(歴史文化学科・言語表現学科は編入・転入の募集対象外)
入学年次:2年次(3年次編入ではありません/入学は2027年4月)
募集定員:若干名
選抜:出願書類+筆記試験+面接(口頭試問)にて総合判定(配点は非公表)
筆記は「国語(小論文)」1科目のみ(10:00〜11:00)。英語は課されません。要項に「古典を含む場合があります」と明記
11:15〜12:15の枠は「―」(2科目目の筆記はありません)。午後13:00〜が面接
面接(口頭試問)では、高等学校で学んだ基礎学力および時事問題を問う場合があると要項に明記
日程(2027年度):出願 2026年9月16日(水)〜9月24日(木)(消印有効)→ 試験 2026年10月17日(土) → 合格発表 2026年11月1日(日)
試験会場:名古屋キャンパス(地下鉄「八事」駅5番出入口/集合場所は0号館センタービル前)
入学検定料:35,000円。学内外の併願は可(ただし同じ試験日の他学科・他専攻、同じ試験日の他方式との併願は不可)
この記事を書いた人|オンライン編入学院
大学編入試験専門予備校のオンライン編入学院が監修・執筆しています。募集人員・試験科目・日程・入試結果は、大学が公表する募集要項および情報公開資料を確認したうえで、合格者から寄せられた体験談など編入指導で蓄積した知見もふまえて記載しています。大学が公表していない項目は、推測で補わず「非公表」と明記しています。
この記事の日付の読み方: 具体的な日付は、断りのない限り2027年度(令和9年度)入学の募集要項にもとづきます。「2026年度実績」等とあるものは前年度以前の数値・実施日です。編入試験は例年ほぼ同じ時期に実施されますが、日程・実施の有無・実施学科は年度で変わるため、出願前に必ず当年の募集要項でご確認ください。
中京大学文学部の編入はどんな試験?
中京大学の編入試験は、学部ごとに別々の要項があるのではなく、大学全体で1つの「編入学・転入学試験要項」にまとまっているのが特徴です。日程・出願資格・出願書類・検定料は全学部で共通で、違うのは「試験科目」だけ。ですから対策は「共通ルールを一度で覚え、あとは自分の学科の科目に集中する」という進め方ができます。
日本文学科の場合、選抜は次の3つを総合して判定されます。
出願書類:志望理由書(所定用紙)、学業成績証明書、卒業(見込)証明書 など
筆記試験:国語(小論文)(10:00〜11:00・60分)。古典を含む場合がある
面接(口頭試問):13:00〜。高等学校で学んだ基礎学力および時事問題を問う場合がある
要項には「出願書類+筆記試験+面接(口頭試問)にて総合判定」とだけ書かれており、それぞれの配点は公表されていません。「筆記が何点、面接が何点」という内訳は公式には存在しない、というのが正確な理解です。
ここで、多くの受験生が最初につまずくポイントを3つ整理しておきます。
(1) 募集は日本文学科だけです。
要項の実施学部・試験科目の表を見ると、文学部の行には「日本文学科」しか記載がありません。入試スケジュールの対象学部欄にも「文(日本文学科のみ)」と明記されています。歴史文化学科・言語表現学科を志望している方は、この編入試験では出願できません。
(2) 入学は「2年次」です。
要項の「編入学・転入学の入学時期」の項に、「学年の始めは4月とし、2年次での入学となります」と明記されています。つまり短大・高専・専門学校を卒業して中京大学に入っても、卒業までは3年間かかります(前の学校で修得した単位が認定されれば、実際の履修負担は軽くなります)。一般的な3年次編入と同じ感覚でいると、卒業年度も学費の総額も見誤ります。
(3) 「編入学」と「転入学」は別のルートです。
中京大学は、この2つを1つの試験の中で並行して実施しています。ざっくり言うと、編入学=短大・高専・専門学校などを卒業(見込み)して入るルート、転入学=4年制大学に在学しながら移ってくるルートです。出願資格も提出書類も違うので、自分がどちらに当たるかを最初に確定させてください(詳しくは「④ 出願資格」で解説します)。
💡 編入で募集がある学部は年度によって変わります。 2027年度の要項で編入学・転入学試験を実施するのは、国際学部・文学部(日本文学科のみ)・心理学部・法学部・経済学部・経営学部・総合政策学部・現代社会学部の8学部です。併願を考えるときは、「その年度の要項に載っている学部・学科かどうか」を必ず先に確認しましょう。
① 日本文学科では何が学べるのか
編入後にどんな学びが待っているかを知っておくことは、志望理由書と面接に直結します。ここは飛ばさずに読んでください。
中京大学文学部は3学科構成で、1年次入学の定員は歴史文化学科70名・日本文学科68名・言語表現学科72名。すべて名古屋キャンパスです。
日本文学科は「世界文学の中の日本文学」を強く意識した総合的研究を掲げています。文学部が公表する教育研究上の目的には、日本文学科について「研究目標を世界文学における日本文学の持つ普遍性及び特殊性について実証的に考究することに置き、教育目標を日本文学科に学ぶ学生の自己実現をサポートし、伝統的な価値観を踏まえつつ多様化する社会に建設的に関わることのできる有為な人材を養成することに置く」と記されています。
専任教員の担当分野
日本文学科の最大の特色は、古代から近現代までの各時代に専任教員を配している点です。特に古典の層が厚いのが特徴で、少人数構成の授業が行われています。
古代文学:『源氏物語』などを中心とする物語文学
中世文学:『平家物語』などの軍記物語および伝承文芸
近世文学:『信長記』『太閤記』などの近世軍書および書誌学
近現代文学:児童文学・文化を含む近現代文学・文化(森鴎外から有川ひろ〈浩〉まで)
日本語学:日本語史(中古〜近世の日本漢字文の語彙・語法)
中国文学:六朝(呉、東晋、宋、南斉、梁、陳)の詩文
国語教育:国語教育の教材論
学びの流れと体験型の授業
1年次:各時代の文学の概要、作品の価値、その後の発展過程を学ぶ(「日本文学入門」「日本文学史」)
2年次:興味のある分野・時代の理解を深める(「文学を読む」)
3・4年次:卒業研究ゼミナールで、興味を持った時代・分野・作品を独自の視点から考察・研究
体験型の授業も充実しています。『図書の世界』では日本の図書の種類・形態・文学史との関係を学び、和装本の代表的な装訂である袋とじの製本作業を実際に体験します。『芸能文化』では歌舞伎と人形浄瑠璃(文楽)を取り上げ、劇場および映像で舞台を観て、芝居が行われる空間の意味や台本の構成まで学びます。
また、文学部には授業とは別に学生有志による自主的な研究会が複数あり(上代文学研究会・中古文学研究会・近代文学研究会・古文書読解研究会 ほか)、毎年合同発表会が開かれています。学年や学科の枠を超えて交流できる場で、編入生が学科に溶け込むきっかけにもなります。
取得できる資格
日本文学科では、中学校教諭一種免許状(国語)/高等学校教諭一種免許状(国語・書道)、および文学部共通で司書教諭・司書・学芸員・社会教育主事(任用資格)の課程が用意されています。
💡 志望理由書と面接では、「どの時代・どの分野を学びたいか」まで踏み込めると説得力が一段上がります。「日本文学を学びたい」ではなく「中世の軍記物語を、伝承文芸との関わりから読み直したい」「近世軍書と書誌学に関心がある」と言えるかどうか。上の担当分野表は、その当たりをつけるための地図として使ってください。なお既修得単位の認定は入学後の審査で決まるため、具体的な履修計画は入学後に学科の指示を確認しながら立てることになります。
② 募集人員と日程(2027年度・公式)
募集学科:文学部 日本文学科(文学部内で編入・転入の募集はこの学科のみ)
入学年次・時期:2年次/2027年4月入学
募集定員:若干名
出願期間:2026年9月16日(水)〜9月24日(木)(消印有効)
試験日:2026年10月17日(土)
試験会場:名古屋キャンパス(集合場所:0号館センタービル前)
合格発表日:2026年11月1日(日)(郵送のみ。掲示発表・電話での問合せ対応はなし)
第一次入学手続締切日:2026年11月10日(火)(出納印有効/入学金20万円の納入)
最終入学手続期間:2027年2月20日(土)〜3月10日(水)(出納印・消印有効)
入学検定料:35,000円
「若干名」って何人?
「若干名」は、あらかじめ合格者の人数を決めず、その年の受験状況に応じて少数を合格させるという意味です。募集の時点で「何人取る」とは示されません。ただし中京大学は試験後の実績を学部・学科別に公表しているので、実際の規模感は数字で確認できます(「③ 倍率と難易度の見方」参照)。
入学手続は「二段階」です。
合格したらすぐ全額を払うわけではなく、まず2026年11月10日(火)までに入学金20万円を納めて第一次手続を完了させ、そのうえで2027年2月20日〜3月10日に春学期分の授業料等を納めて最終手続をします。第一次・最終のどちらも、未手続のまま締切を過ぎると入学資格を失います。なお、一度納入された入学金は理由を問わず返還されません(所定の期日までに入学辞退の手続きをした場合、入学金を除く入学時納付金は返還されます)。
外国人留学生は最終入学手続の締切日が別に設定されています。 要項内に記載がありますので、該当する方は必ず要項の該当箇所を確認し、不明な点は入試センターへ問い合わせてください。
併願はどこまでできる?
要項には「併願可(学内外)。同じ試験日の他学科・他専攻及び同じ試験日の他の入試方式との併願はできません」とあります。つまり、
他大学との併願はOK(学外併願可)
中京大学の他学部・他学科との併願はNG(同じ試験日に一斉実施のため)
ということです。編入・転入の試験日が集中する時期なので、併願を組むときは必ず当年の要項どうしで日程を照合してください。年度によって重なる組み合わせは変わります。
💡 出願後の学部・学科・専攻・入試方式・試験日の変更は、いかなる理由があっても認められません(要項明記)。「とりあえず出しておいて後で変える」は通用しないので、出願前に志望学科を確定させておきましょう。
③ 倍率と難易度の見方(公式データで確認する)
中京大学は、情報公開のページで編入学試験結果を学部・学科別に公表しています。最新の公表分は次のとおりです。
2026年度(令和8年度)編入学試験結果(2026年5月1日現在)
募集定員はいずれも若干名。数値は編入学試験と転入学試験を合計したものです。
文学部 日本文学科:志願者 1 / 合格者 0 / 入学者 0
心理学部 心理学科:志願者 3 / 合格者 3 / 入学者 3
経営学部 経営学科:志願者 1 / 合格者 0 / 入学者 0
総合政策学部 総合政策学科:志願者 4 / 合格者 0 / 入学者 0
工学部 電気電子工学科:志願者 1 / 合格者 1 / 入学者 1
合計:志願者 10 / 合格者 4 / 入学者 4
日本文学科志望のあなたが、この表から読み取るべきことは3つあります。
(1) 2026年度は志願者1名・合格者0名でした。
「募集は若干名」「志願者は1人」——それでも合格者は出ていません。枠が空いていても、基準に届かなければ合格にはならない試験だということが、この数字にはっきり表れています。逆に言えば、準備をやり切った人が1人いれば、その人が合格枠を取れる構造でもあります。
(2) 全体でも志願者10名・合格者4名という規模です。
編入・転入を合わせて、大学全体で1年に10名しか出願していません。「何十倍もの競争を勝ち抜く試験」ではないということです。倍率という数字を計算しても、母数が小さすぎてほとんど意味を持ちません。
(3) 合格者が出る学科・出ない学科がはっきり分かれています。
同じ年、心理学部心理学科は志願者3名・合格者3名。一方で文学部日本文学科・経営学部経営学科・総合政策学部総合政策学科は合格者0名でした。この差を分けているのは倍率ではなく、一人ひとりの完成度です。
💡 中京大学の編入は、「ライバルとの競争」より「基準に届くかどうか」で決まる試験です。コントロールできるのは、国語(小論文)の答案の質と、面接で自分の言葉を尽くせるかどうか。そこに時間を使いましょう。なお、学科ごとの配点・合格最低点は公表されていません(非公表)。
④ 出願資格(自分は「編入学」?「転入学」?)
中京大学の要項は、出願資格を編入学と転入学の2つに分けています。まずどちらに当たるかを確定させてください。
編入学(短大・高専・専門学校などから)
大学・短期大学・高等専門学校・高等学校等の専攻科を卒業及び卒業見込みの者、又は専修学校の専門課程を修了及び修了見込みの者
短大卒・高専卒・専門学校卒が中心のルートです(卒業見込みを含む)。
すでに大学を卒業した社会人の学び直しも、このルートに含まれます。日本文学科は、社会に出てから改めて古典や近現代文学を学び直したいという方にとって、選択肢になり得る学科です。
専修学校(専門学校)の専門課程については、条件が細かく定められています。修業年限が2年以上であること、単位制による学科でない場合は全課程の修了に必要な総授業時数が1,700時間以上であること(単位制による学科・通信制の学科は総単位数62単位以上)、そして1976年4月以降に入学し、1978年3月以降に課程を修了した者に限られます。また、「中京大学への出願にあたっては、専修学校において履修した課程と同系列の学部を志望することが望まれます」とされています。
転入学(4年制大学に在学中から)
他の大学(4年制)において1年間以上在学し、かつ31単位以上修得していること
在学年数・修得単位数はいずれも「見込み」を含みます。
試験日に在学している者に限ります(すでに退学している場合はこのルートを使えません)。
短期大学の在学生(1年次)は、転入学試験を受験できません。
「1年間以上・31単位以上」という条件は、他大学に比べてかなり緩やかです。
多くの大学の編入は「2年以上在学・62単位以上」を求めますが、中京大学の転入学は1年間以上・31単位以上。つまり大学1年生を終えた段階から出願できるということです。ただし入学は2年次からなので、「1年生を2回やる」形にはなりません。単位が認定されれば、その分だけ2年次以降の負担が軽くなります。
単位はどこまで引き継げる?
要項には次のように書かれています。
中京大学の各学科の教育課程に同一の科目がある場合は、原則として単位を認定します。
科目名が異なる場合は、分野又は内容の同一性に重点を置き弾力的に扱います。
ただし、単位の換算については入学後に審査等が行われるため、出願前に確認することはできません。
また、他の大学・短期大学・高等専門学校(4年次・5年次)・専修学校の専門課程における在学年数は中京大学における在学年数として通算され、通算して8年を超えて在学することはできません。
💡 合格に条件がつくことがあります。 要項の注意事項に「単位修得見込科目の単位修得など、合格に条件をつける場合があります」「入学手続完了後、出願資格のないことが判明した場合は、入学許可を取り消します」と明記されています。「見込み」で出願する方は、卒業・単位修得の段取りを早めに固めておいてください。
⑤ 試験科目と時間割(ここが一番大事)
日本文学科の試験は、筆記1科目+面接というシンプルな構成です。時間割まで要項に明記されています。
9:45〜10:00:受験上の注意
10:00〜11:00:国語(小論文)(60分)※古典を含む場合があります
11:15〜12:15:―(2科目目の筆記はありません)
13:00〜:面接(口頭試問)
ここから読み取れる、日本文学科志望者にとって重要な事実が4つあります。
(1) 英語は課されません。
中京大学の編入試験は学部によって科目構成が大きく違い、法学部は英語+法学、心理学部は英語+一般心理学、総合政策学部は英語のみ、というように英語を課す学部が多数派です。その中で日本文学科は英語を一切課さない、数少ない学科です。英語に不安がある方にとって、これは大きな意味を持ちます。
(2) 筆記は「国語(小論文)」1科目のみ、60分です。
11:15〜12:15の枠は「―」。つまり午前に1科目だけ受けて、午後に面接という日程になります。専門科目の筆記がないぶん、この1科目の出来が筆記の評価をそのまま決めます。
(3) 「古典を含む場合があります」と明記されています。
要項の注記に、日本文学科の国語(小論文)について「古典を含む場合があります」とはっきり書かれています。現代文の対策だけで臨むのは危険です。古文(場合によっては漢文的な素養も)を、読める状態に戻しておく必要があります。
(4) 面接(口頭試問)で「高等学校で学んだ基礎学力および時事問題」を問われる可能性があります。
要項の注記に、面接(口頭試問)について「高等学校で学んだ基礎学力及び時事問題を問う場合があります」と明記されています。志望動機を聞かれるだけの面接ではない、ということです。
配点は公表されていません。 「筆記と面接のどちらが重いのか」は公式には示されていないため、どちらかに山を張る戦略は取れません。筆記1科目と面接を、どちらも崩さない水準に揃えるのが、この試験の正しい戦い方です。
⑥ 科目別・対策のポイント
国語(小論文)(10:00〜11:00・60分)
出題形式の詳細は公表されていないため、科目名から確実に言えることを軸に対策を組み立てます。「国語」であり、かつ「小論文」であり、そして「古典を含む場合がある」——この3つが手がかりです。
① 現代文の読解力を、要約できる水準まで戻す
課題文型の小論文であれば、まず求められるのは「筆者が何を言っているかを正確につかむ力」です。論の流れを追い、200字程度で要約する訓練を繰り返してください。要約ができない文章に、まともな意見は書けません。
② 古文を「読める状態」に戻す
「古典を含む場合があります」という一文は軽く見ないでください。古文単語(300〜400語程度)、助動詞と敬語を中心とした文法、そして主要作品の常識(成立時代・ジャンル・作者)を、短期間でいいので必ず一巡させましょう。日本文学科の受験である以上、古典が読めることは志望動機の裏づけそのものでもあります。
③ 「読解 → 要約 → 意見」の型を体に入れる
60分という時間は、考えながら書くには短すぎます。課題文の要点を短くまとめ、それに対する自分の立場を明示し、根拠を1〜2点添えて締める——この流れを型として持っておくと、時間内に論旨の通った答案が書けます。書いたものは必ず第三者に読んでもらい、「言いたいことが伝わったか」を確認してください。
④ 日本文学・日本語への関心を、答案に自然に反映させる
日本文学科の受験ですから、具体例として文学作品や日本語の現象を挙げられると説得力が増します。日ごろから作品を読み、「この作品はこういう問題を扱っている」と一言で言えるストックを増やしておきましょう。学科の担当分野(古代・中世・近世・近現代・日本語学・中国文学・国語教育)を眺めて、自分の関心と重なるところから読み進めるのが効率的です。
💡 過去問について。 中京大学が公表している試験問題・解答例は、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜が対象で、著作権処理の関係から1年分のみの公表です。編入学・転入学試験の問題が入手できるかどうかは公表されていないため、必要な場合は中京大学入試センター(052-835-7170/平日9:00〜17:00)に直接確認してください。公式に確認したうえで動くのがいちばん確実です。
⑦ 志望理由書・面接(口頭試問)で差をつける
編入学で出願する人は、中京大学所定用紙の「編入学試験 志望理由書」を提出します。要項には「志願理由を詳しく記入してください」とあります。そして面接(口頭試問)は、この書類をもとに進みます。つまり志望理由書は、当日そのまま質問の台本になるということです。
準備すべきことを、優先順に3つ挙げます。
(1) 「なぜ日本文学か → なぜ中京大学の日本文学科か → どの時代・分野で何を」の3段階で筋を通す。
文学部日本文学科が公表している入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)は、求める資質として次のようなことを挙げています。〔知識・技能〕豊かな読書体験を積んでいること、文芸作品はもちろん現代の新聞や内外の歴史書等もしっかり読む習慣があること、適切な日本語で「聞く・読む・書く・話す」ができること、古典・日本史・世界史・地理・倫理などの基礎的な知識があること。〔思考力・判断力・表現力〕資料を調査して必要なものを見分ける力、人にわかりやすく説明する表現力、メディア・リテラシー。——志望理由書は、この方針に自分の経験を重ねて書くと、格段に伝わりやすくなります。
(2) 「読んできたもの」を具体的に語れるようにする。
アドミッション・ポリシーが「豊かな読書体験」を明示している以上、面接で読書歴を問われる可能性は十分にあります。作品名を挙げ、そこで何を感じ・何を考えたかを1分で話せる状態にしておきましょう。冊数を誇る必要はありません。深く読んだ数作品のほうが、浅く読んだ数十冊よりはるかに伝わります。
(3) 時事問題を「自分の意見つき」で3つ用意する。
面接では高等学校で学んだ基礎学力および時事問題を問われる場合があります。丸暗記の知識ではなく、「その出来事をどう捉えているか」を聞かれると考えてください。言語・文化・教育・出版などにかかわるニュースを中心に3つほど選び、事実関係・論点・自分の考えをそれぞれ1分で話せるように整理しておきましょう。
なお、出願書類には学業成績証明書が含まれ、単位数が記載された証明書の提出が求められます。在学中・履修中の科目がある場合は「単位修得見込証明書」または「履修証明書」も必要です。書類に載る科目は、面接で話題になる前提で準備してください。
💡 面接(口頭試問)は「正解を当てるクイズ」ではなく、あなたという受験生を知るための対話です。暗記した回答を早口で並べるより、多少詰まっても自分の言葉で誠実に語るほうが伝わります。志望理由書は「暗唱する」のではなく「会話できる」状態に仕上げましょう。
⑧ 合格までのスケジュール例(10月本番から逆算)
試験は2026年10月17日(土)、出願は9月16日〜9月24日。ここから逆算します。
〜前年の秋冬(本番の約1年前):現代文の読解と要約の練習を開始。並行して古文単語・文法の一巡目に着手。読書の記録(作品名・内容・感じたこと)をノートにためはじめる。在学中の方は、目の前の授業を高評価で取り切ることがそのまま対策になります。
本番年の1〜4月:古文の二巡目へ。主要作品の常識(成立時代・ジャンル・作者)を整理。小論文は「読解 → 要約 → 意見」の型で週1本のペースで書き、必ず添削を受ける。中京大学日本文学科の担当分野を調べ、志望理由の核を言語化し始める。
5〜7月:60分の時間制限つきで小論文を書き切る演習に移行。古典を含む出題を想定し、古文の課題文でも同じ型で書けるか試す。志望理由書の骨子を作成。時事問題のストック(月2〜3件)を始める。
8月:要項の公表・更新を確認し、出願書類の準備に着手。証明書類は3か月以内に作成されたものが必要なので、発行時期に注意。転入学で出願する方は「転入学試験 受験許可書」に在籍大学長または学部長の承諾印が要るため、大学によっては時間がかかります。ここは最優先で動いてください。
9月16日〜9月24日:出願(簡易書留速達郵便・消印有効)。検定料35,000円の納入期間は出願開始日の1週間前から出願締切日まで。同時に模擬面接を開始。
10月:試験日の約1週間前までに受験票が届きます。3日前になっても未着の場合は入試センターへ連絡。直前は書いた答案の見直しと、時事・読書歴の最終確認を。本番(10/17)。
11月:11月1日(日)合格発表(郵送)→ 11月10日(火)までに入学金20万円を納めて第一次入学手続。
💡 見落としがちなのは書類の準備期間です。証明書は3か月以内に作成されたものに限られ、転入学の受験許可書は在籍大学の決裁が必要。「勉強は間に合ったのに書類で間に合わなかった」が、この試験でいちばんもったいない失敗です。8月中に一度、必要書類を全部リストアップして、それぞれの発行にかかる日数を確認しておきましょう。
⑨ 出願書類と試験当日の実務(見落としやすいところ)
出願書類
志願票・写真票・受験票:編入学 ● / 転入学 ●
学業成績証明書(単位数の記載が必要):編入学 ● / 転入学 ●
返送用貼付用紙:編入学 ● / 転入学 ●
編入学試験 志望理由書(所定用紙):編入学 ● / 転入学 —
卒業(見込)証明書:編入学 ● / 転入学 —
修了(見込)証明書(専修学校修了者のみ):編入学 ● / 転入学 —
転入学試験 受験許可書(所定用紙・承諾印必要):編入学 — / 転入学 ●
在学証明書:編入学 — / 転入学 ●
記入は消えないインクの黒ボールペン。誤記は二重線・訂正印で修正します。
写真は上半身・脱帽・正面向き・3か月以内に撮影したカラー。裏面に出願学部・学科・氏名を記入して貼付。
送付は簡易書留速達郵便で、宛先は〒466-8666 愛知県名古屋市昭和区八事本町101-2 11号館9階 中京大学 入試センター。お問い合わせ番号を控え、郵便追跡サービスで到着を確認してください(個別の到着確認には応じてもらえません)。
試験当日
集合場所は名古屋キャンパス0号館センタービル前。地下鉄「八事」駅5番出入口が最寄りです。9:45から受験上の注意が始まるので、それまでに所定の試験室へ入室・着席します。
筆記用具:HBの黒鉛筆、鉛筆キャップ、鉛筆削り、シャープペンシル、プラスチック製の消しゴム。下敷き・定規・コンパス・辞書は使用できません。
時計:時間を計る以外の機能が付いた時計は使用不可(スマートフォン、ウェアラブル端末、辞書・電卓機能付き、秒針音のするもの、外周45cm以上のものなど)。各試験室に時計はありませんので、シンプルな腕時計を必ず持参してください。
昼食:筆記が11:00に終わり、面接が13:00からなので、待ち時間があります。昼食は持参して会場でとれます。
服装は自由。ただし英文字や漢字、地図等がプリントされている服は着用しないでください。
遅刻:私的な理由による遅刻は試験開始時刻20分後まで入室可能(時間延長なし)。公共交通機関の遅延など本人の責めに帰さない理由の場合は、試験開始時刻を繰り下げて正規の試験時間が確保されます(遅延証明書を持参)。
試験会場に駐車場はありません。 自家用車での来場はご遠慮くださいと明記されています。試験室の下見もできません。
受験上の配慮が必要な場合は、出願開始日の10日前までに申請が必要です。期限を過ぎると措置を講じられません。
よくある質問(FAQ)
Q. 歴史文化学科や言語表現学科には編入できますか?
A. 2027年度の編入学・転入学試験では募集がありません。 要項の実施学部一覧に文学部は「日本文学科」のみ記載されています。実施学科は年度によって変わることがあるため、必ず当年の要項でご確認ください。
Q. 3年次編入ではなく2年次編入なのですか?
A. はい。要項に「学年の始めは4月とし、2年次での入学となります」と明記されています。短大・高専・専門学校を卒業して入学した場合、卒業まではさらに3年間かかります。既修得単位が認定されれば履修負担は軽くなりますが、単位の換算は入学後の審査で決まるため、出願前に確認することはできません。
Q. 英語の試験はありますか? TOEICは必要ですか?
A. 日本文学科の編入試験に英語はありません。外部英語スコアの提出も求められていません。筆記は「国語(小論文)」1科目のみです。
Q. 「古典を含む」とは、どの程度のレベルですか?
A. レベルの具体的な指定は公表されていません(非公表)。要項の注記は「古典を含む場合があります」という一文のみです。出題される可能性がある以上、古文単語・文法・主要作品の基礎知識は一巡させておくのが安全です。
Q. 小論文は何字くらい書くのですか?
A. 字数・出題形式は公表されていません(非公表)。確実なのは「国語(小論文)」という科目名と、試験時間が60分であることです。60分で書き切れる分量を想定して、時間制限つきの練習を積んでください。
Q. 合格ラインは何点ですか?
A. 配点・合格最低点はいずれも公表されていません(非公表)。要項には「出願書類+筆記試験+面接(口頭試問)にて総合判定」とあるのみです。数値目標を置くより、筆記と面接のどちらも大きく崩さない状態をつくることを目標にしてください。
Q. 倍率はどのくらいですか?
A. 中京大学は編入学試験結果を学部・学科別に公表しています。最新の公表分(2026年度・編入学と転入学の合計)では、日本文学科は志願者1名・合格者0名。大学全体でも志願者10名・合格者4名という規模です。母数が小さいため、倍率という数字にはあまり意味がありません。「基準に届くかどうか」で決まる試験だと考えてください。
Q. 大学1年生ですが受けられますか?
A. 4年制大学に在学中なら「転入学」として出願できます。条件は「1年間以上在学し、かつ31単位以上修得(いずれも見込みを含む)」。ただし試験日に在学している必要があり、短期大学の1年次在学生は転入学試験を受験できません。
Q. 中京大学の他学部と併願できますか?
A. できません。要項に「同じ試験日の他学科・他専攻及び同じ試験日の他の入試方式との併願はできません」とあります。編入・転入は全学部が同じ日に一斉実施されるためです。他大学との併願は可能(学内外の併願可)ですが、試験日が重なる年もあるので、必ず当年の要項どうしで日程を照合してください。
Q. 編入後に教員免許は取れますか?
A. 日本文学科では中学校教諭一種免許状(国語)・高等学校教諭一種免許状(国語・書道)の課程が用意されています。ただし2年次編入の場合、免許取得に必要な科目を残り3年間で組み切れるかは履修計画次第です。既修得単位の認定も入学後の審査になるため、入学後すぐに学科の指示を確認して計画を立ててください。
Q. 合格発表はどうやって知らされますか?
A. 郵送のみです。大学での掲示発表は行われず、電話での問合せにも応じてもらえません。入学手続に必要な書類は合格通知書とともに送られてきます。
まとめ|「日本文学科のみ」「2年次入学」「国語(小論文)1科目」
中京大学文学部の編入で、最初に頭に入れるべきことを整理します。
編入・転入の募集は日本文学科のみ。歴史文化学科・言語表現学科は対象外です(2027年度)。
入学は2年次。3年次編入ではありません。卒業までの年数と学費の総額を、この前提で計算し直してください。
筆記は「国語(小論文)」1科目・60分のみ。英語はありません。 ただし「古典を含む場合があります」と要項に明記されているので、古文の準備は必須です。
面接(口頭試問)では高等学校で学んだ基礎学力および時事問題を問われる場合があると要項に明記されています。志望動機だけの準備では足りません。
出願は9/16〜9/24、試験は10/17、合格発表は11/1、入学金の納入期限は11/10。 証明書の発行や転入学の受験許可書には時間がかかるので、書類は8月から動き始めましょう。
公表されている実績(2026年度)は、日本文学科が志願者1名・合格者0名。 競争率よりも「基準に届くかどうか」で決まる試験です。
筆記が1科目だけということは、その1科目に集中できるということでもあります。古典を含む読解力を戻し、「読解 → 要約 → 意見」で書き切る型を身につけ、面接で自分の読書体験と学びたい時代を語れるようにする。やるべきことは、はっきりしています。
「古文はどこから戻せばいい?」「小論文を添削してほしい」「志望理由書を見てほしい」「時事問題はどう準備すれば?」——そんなときは、オンライン編入学院の無料相談をご利用ください。あなたの状況に合わせて、10月本番までの最短ルートを一緒に設計します。煽るつもりはありません。まずは気軽に、現状と疑問を聞かせてください。
この記事を書いた人
オンライン編入学院(大学編入情報局)
この記事は、大学編入試験専門予備校のオンライン編入学院が監修・執筆しています。
大学編入は、募集する学科も試験科目も出願資格も大学ごとにばらばらで、しかも年度によって変わります。だからこそ、記事に載せる募集人員・試験科目・日程・入試結果は大学が公表する募集要項および情報公開資料で必ず確認し、そのうえで合格者から寄せられた体験談など、編入指導で蓄積した知見もふまえて記載しています。大学が公表していない項目は、推測で補わず「非公表」とそのまま明記しています。
※本記事は中京大学「2027年度 編入学・転入学試験要項」(2026年5月現在で確認できる内容にもとづき作成されたもの)および中京大学が情報公開ページで公表する「編入学試験結果」(2026年5月1日現在)にもとづきます。募集学科・試験科目・日程・会場・検定料は年度により変わることがあります。出願前に必ず最新の公式募集要項でご確認ください。
出典:中京大学「2027年度 編入学・転入学試験要項」(PDF)、中京大学 入試要項・出願書類、中京大学 編入学試験結果(PDF)、中京大学 情報公開(入学・卒業)、中京大学 文学部(NetCampus)、中京大学 文学部 日本文学科(NetCampus)、文学部日本文学科 入学者受入れの方針(PDF)、文学部 教育研究上の目的(PDF)、中京大学 教育研究上の目的と3つの方針、中京大学 過去問題集 解答例
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