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子どもを読書好きにしたいなら、本で戦わせよう!!

戦いといっても、こういうの👇ではありません。


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画像出典:鳥山明『ドラゴンボール』


 私が紹介するのは、『ビブリオバトル』というものです。

1.ビブリオバトルとは

 一言で説明すると、

好きな本を紹介しあう、コミュニケーションゲーム

 です。
 
 静岡市立北部図書館のイラスト付き説明がわかりやすいので、画像を載せます。(リンクはこちら)

キャプチャ

 本の紹介では、「パワーポイントのスライド」や「原稿」などは使いません。
 口頭で本の魅力を語ります。

 youtubeにも動画があります。(小学生は、話す時間が3分)


 発表のあとの「ディスカッション」とは、質疑応答です。

その本を読んだきっかけは?
読む前と読んだ後では、何か行動は変わりましたか?

といったことを聞きます。

 最後に投票を行なう、というのが最大のポイントです。(この点が、『バトル』なのですね)

 普通の本紹介や読書感想文と違い、「ゲーム化」されているのです。

「トランプ」や「スポーツ」には勝ち負けがあるからこそ、盛り上がるのと同じで、ゲーム要素があるから盛り上がります。


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チャンピオンになった少年。
自信ありげな表情がいいですね。
(画像出典はこちら)


2.ビブリオバトルの魅力①

 ビブリオバトルの魅力その①は、

「人を通して本を知ること」

 です。

 今まで興味のなかったジャンル・知らなかった作家と出会えるのです。

 試しに、こちらの動画をご覧ください。

(高校生の遠藤俊介さんが話す様子です。動画は9分ありますが、見るのは開始5分でも十分)

動画中に、しれっと「人を殺したことがある」人物が出てきますが気にしてはいけません(笑)

 私は、この動画を見るまで『最後のトリック』という本も 深水黎一郎という作家さんも知りませんでした。

 しかし動画を見て読みたくなり、5秒で本を注文しました(amazonって便利)。

 ビブリオバトルで紹介される本は、

「みんなに読んでほしい!!オススメだ!!」

 というものです。

 したがって、良書と出会える可能性が高いんですよ。


3.ビブリオバトルの魅力②

 ビブリオバトルの魅力その②は、

「本を通して人を知る」

 知人・友人とビブリオバトルをすれば、その人の意外な一面を知ることができる可能性があります。

  私が一番驚いたエピソードを紹介しましょう。


 発表者は、高校1年生の男子のAくん。
 野球部でキャッチャーを務めるAくんは、教室では「いいッス」「違うッス」しか話さない、寡黙な青年です。

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Aくんのイメージ画像

 

 そんな彼がビブリオバトルでは、『食の堕落と日本人』という本を手に持ち、熱く語りました。

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 Aくんは、発表の冒頭で、

・自分の家が定食屋を営んでいる
・自分も家で料理をすることがある

を話しました。

 そして、本に書かれていることを引用しながら、

韓国の留学生は、自分でキムチを漬けて食べる。日本人なんて、あじいわしを見分けることができない人もいる。

僕は日本人の食に対する意識の低さをなんとかしたいと思っている。

と、顔を真っ赤にして主張しました。

 このとき、Aくんが食べ物に対して、強い関心を持っていたことをクラスメイトは私は知ったのです。 

 まさに「本を通して人を知る」です。

 このように、

✅どの本を選んだか?
✅どのように読んだか?
✅何が印象に残ったか?

 には、その人の個性が出ます。
 発表者が、どういう人なのかがわかり、より親密になれることもあります。

4.生徒の反応

 私は高校の授業で、ビブリオバトルを開催しました。
 開催場所は学校の図書館です。

 結論からいうと、「本の貸し出し」が増えました。

 実践の流れを説明します。

 まず、教師陣がビブリオバトルを行なう姿を見せました。
 生徒は一人一票の投票権を持つ観覧者として参加しました。

 生徒の反応は、

「オモシロそう!」
「人前で話すのなんて無理」

 といったものが半々くらいでした。

 本を探したり、話すことを考えたりする時間も、「めんどうくさい」「本なんて興味ない」という声は消えませんでした。

 しかしビブリオバトル当日は、大盛り上がり!

 眉毛を極限まで細くしたYくんが、

「僕は、ジブリの映画に出てくるご飯が食べたくて仕方ない!」

 と、叫んだときは、誰もが笑顔になっていました。

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 Yくんが紹介した本
 『スタジオジブリの 食べものがいっぱい』

 

 ビブリオバトルが終わったあと、友人が紹介した本を借りていく姿がありました。

 これほど嬉しいことはありません。


 我々教師が「本を読め!」と強制しても、効果は小さいです。
 しかし、友人が楽しそうに本を紹介することで、生徒は「おもしろそうじゃん」と言って、本を借りていくんですよ。

 ここで、生徒たちが紹介した本の一部を紹介します。(著者名、割愛)

✅『カメの甲羅はあばら骨』
✅『補給戦―何が勝敗を決定するのか 』
✅『キノの旅 the Beautiful World 』(チャンプ本)
✅『阪急電車』
✅『凍りのくじら』
✅『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法』
✅『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』
✅『刑務所なう。』
✅『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』


5.読書家にもおすすめ!動画で見るビブリオバトル

 ビブリオバトルは参加するのが一番ですが、youtubeで動画を見るのも面白いです。

 読書家にも新たな本との出会いがあるはずです。
 また、自分が読んだ本が登場するとテンションが上がります。

「そう!この本はその人物が最高なんだよ!」
「いやいや、なんであの場面に触れないわけ!?」

 と、興奮しながら視聴できます。
 他人が、自分とは全く別の読み方をしていたりすることはよくあり、同じ本をもう一度読んでみたくなります。


 特におすすめなのが、高校生の全国大会です。
 高校生とは思えない話しぶり(教師である私の53倍うまい)で、見事に惹きこまれます。

 必ずしも映像を見る必要はありません。
 ダウンロードして、音声だけ運転中に聴くのも楽しいです。


6.ビブリオバトルをきっかけに、読書好きに!

 ビブリオバトルは、小学生からでも実践できます。

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画像出典:活字の学び全国高等学校ビブリオバトル、全国中学ビブリオバトル | 公式サイト

 岐阜県にある神戸ごうど町立下宮小学校では、1年生から6年生の全学年でビブリオバトルを取り組んでいます。


 本好きになるきっかけとして、私は強くオススメします。


 ちなみに、ビブリオバトルのキャッチコピーは、

本を通して人を知る
人を通して本を知る

です。(この記事は、キャッチコピーを活かして書きました)


7.ご質問などがあれば、コメントください!

 ビブリオバトルのすばらしい点を、次のようにまとめました。

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 他にも、「人前で話すのがうまくなる」といったメリットもあります。

 

 もし以下のようなご質問があれば、お気軽にお尋ねください!

✅ルールを詳しく知りたい!
✅自分もやってみたいが、どこでやれる?
✅子どもにやらせるときの注意点は?
✅5分間も話し続けるなんてムズカシイのでは?
✅発表原稿のメモを見てみたい!(←データあります!)

感謝

この記事を書いた人

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トップ画像は、冨樫義博『HUNTER×HUNTER』です。





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