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【SS】雪和尚 (410字) #毎週ショートショートnote

 雪深い山奥にひっそりと佇む古ぼけた小さな寺。年老いた和尚がたった一人で守っている。和尚は滅多に山を降りることもない。寺の裏は山の北向きの斜面だ。冬の間に積もった雪が次の冬まで残っているほど気温は低い。

 寺には、時折り和尚に話を聞いてもらいたいという訪問者がやって来る。
悩みを話し尽くせば心が軽くなり、残りの人生が明るくなると言い伝えられていた。

 和尚は訪問者を温めた本堂に通し一杯のお茶を淹れて迎える。

 訪問者は袈裟をかけた白い和尚の前に座り、悩み事を澱みなく話し続ける。決して黙らず、和尚を見つめながら、ひたすら悩みを訴える。和尚はみじろぎもせずに聞いている。次第に袈裟が肩からずり落ち始めるが、訪問者は気にすることなく話し続ける。

 やがて和尚は溶けて消えてしまった。袈裟だけを残して。訪問者は満足そうに一礼して帰った。その後和尚は溶けた雪だるまの後をきれいに拭いた。

そんな雪だるまはいつしか雪和尚と呼ばれるようになったとさ。


410文字 (字下げ、改行分を含まず)


あとがき

雪はいつか溶けるということを連想して民話風に作ってみました。人は誰かに悩みを聞いてもらえれば少し心が軽くなるもの。そしてそれは相手が人間でなくてもいいんじゃないかと考え、雪だるまを和尚に仕立ててみました。

タイトル画像はCHATGPTにお願いしました。


以下の募集への参加です。 (毎回ムズイお題に悩まされてます)

出題日 2月8日
お題  雪和尚
裏お題 好き化粧

先週のお題に対するSS


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最近はほとんど更新できてませんが。。。


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#毎週ショートショートnote #小説 #創作 #ショートストーリー #ショートショート #雪和尚


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