はるか昔のオーディションの思い出
noteの中で小説や相談内容などを投稿されているやまのぼさんが実はCMタレントもしていたというおもしろい記事を掲載されました。数多くのオーディションを受け、いろんな役を勝ち取られたそうです。ただ、そんなに甘くない世界だったようです。しかし、その挑戦し続けられた姿はすごいなと感心しました。
実は、私も高校生の時、俳優のオーディションを受けたことがあるんです。やまのぼさんのように出演したいという強い気持ちもないまま受けた経験ですが、思い出したので紹介したいと思います。
時代は1976年ごろ、インターネットもスマホもない時代、雑誌か何かで俳優と歌手を募集しているという記事を見て、楽しそうだなと思い応募してみました。確か履歴書みたいなものと動機みたいな内容を紙に書いて写真を同封して封筒で送ったように思います。軽い気持ちで応募したので、書類審査も通らないんだろうなと忘れていた頃、一通の手紙が届きました。「書類審査合格」の通知でした。その中には、次の審査の日程と内容が記載されていて次は面接と演技審査です。当時は博多で実施されていましたので博多まで出掛けていく必要がありました。住んでいるところから結構距離があったので、一人で行くのも嫌なので仲の良かった友達を強引に誘ってついて来てもらった記憶があります。
審査会場に着いたら、歌手志望と俳優志望で部屋が分けられ、数十人の男女が入り混じって椅子に座っていました。名前を呼ばれると、審査官(女優さんたちでしたが誰だか忘れました)の前まで歩いていってそこで質疑応答や演技をさせられます。前には数名の審査委員、後ろには出番を待っている応募した人たちがいる間のスペースで演技させられるのです。緊張と恥ずかしさが入り混じっていたのを覚えています。
お題はいくつかありましたが、覚えているのは二つ。一つ目は、街を歩いている時、すれ違いざまに、もしかしたら随分会っていない小さい頃の友達かもと思い振り返る演技をしてくださいというもの。二つ目は、朝起きるといい天気なので窓を大きく開ける仕草をしてくださいというものでした。一つ目の課題に対しては、一度ダメ出しを受けました。歩く時の歩幅は通常より広くしてください。そうしないとカメラ写りが悪いのでということでした。なるほどと思い、一回目より少し大股気味で歩いてみました。二つ目の課題では、洋館のベッドで目覚めたということを勝手に想像し、両手で窓を押し左右に開け放つ動作と伸びをしてみました。こちらは、ダメ出しなし。その後も何個か演技をさせられて、あとは審査の結果を待つだけとなりました。もちろん最初に志望動機などは話をしていました。その日は、それで終了。
一旦家に帰って連絡を待つことになりました。着いて来た友達には「お前、度胸あるなぁ。俺は、人前であんな恥ずかしいことできない」と言われ、途端に恥ずかしさが込み上げて来たのを覚えています。
二週間以上経っても何も来ないので、やっぱりダメだったかと諦めていた頃、一通の手紙が届きました。なんと「合格通知」でした。そして良くみると週一回博多まで通ってレッスンを受けることにたいする同意書みたいなものまで入っていました。レッスンはダンス、発声や言葉などだったと思います。そう、俳優の養成所に入るための試験だったのです。それをオーディション方式で募集していたということだったようです。その時は、「毎週博多まで行く」という制約が当時高校生の私にはとてつもなく重い足枷のように感じ、「辞退します」という項目に丸をつけて返信してしまいました。
ほんの一瞬の夢を追いかけた、高校生時代の思い出です。
それに比べて、やまのぼさんはCMにまで起用されて出演されていますので凄いなと思いました。
p.s
日付などは曖昧となった記憶なので間違っているかもしれません。
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