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【SS 12月18日】国際移民デー

【今日は何の日ショートショート】- 国際移民デー

 2000年の国連総会で制定された国際デーの一つで「国際移住者デー」ともされる。英語表記は「International Migrants Day」国際移民デー。
 移民は世界中で見られるが、移住先での搾取・差別・暴力を受けているという現実があり、そのことを知ってもらうという目的とともに、持続可能な開発を進め、移民を差別することなくすべての人間が尊厳を確保できるような社会にすることを目的として制定された日である。


【SS】国境が無くなる日

 人間は自分のテリトリーである土地に固執する。そして自分のものとして所有し、その中で生活を営んできた。家族から集団となり地域社会を作るようになると、リーダーが登場する。そして、自分たちの土地の食べ物が少なくなると、集団同士が争い、負けた方の土地を奪い取るようになってしまった。もともと闘争本能は人間の持つ本能であり、敵と味方を区別し、守らなければならないもののために戦いを正当化してきたのが歴史である。片方だけの正義である。

 負けた集団で生活をしていた人たちは、勝った集団の中に入れてもらうかまた違う集団のところに行くかという選択を迫られる。ひどい時にはそれが奴隷という地位に落とされ死ぬまで働かされることになっていたのだ。

 人間は全て平等であるということは誰しもが言っている。しかし、現実を見るとそんなことは全くないのである。戦争で国を追われた人、貧しい国を脱出して自国以外の国に身を委ねる人が何と多いことか。それに加え、脱出したくてもできない人も多くいるのが現実社会だ。全く平等には程遠い。

 それでも、理想に向かって進むことができるのも人類の強みである。いつかは地球全体が一つとなって本当の平等を感じられるようになればいいと思って今を生きるしかないのである。

 そう言いながら、足元を見てみると高齢化社会に突入した日本という小さな島国でさえも、大きすぎる貧富の差は生まれている。そして、海外からの研修生に対する処遇の問題なども時折ニュースで報道される。実に嘆かわしいことだ。だが、大きな歴史の中ではそれ以上に悲惨なことは数多く起こってきたのも事実だ。我々にできることは身近なところでの小さな悪い芽を摘み続けることではないだろうか。それは自分自身に対する戒めでもあるように思う。

 他人事だから関わらないでおこうと考えないことではないだろうか。

 人に対する優しい気持ちを持ち続けることではないだろうか。

 イラッとしている時は正しい判断ができないかもしれないということを知ることではないだろうか。

 いつの日にか、地球上の国境というものがなくなり、戦争という行為も無くなり、人が人に優しい一つの地球に住んでいる人類となれる日が来るのならそれに向かって進むという道もあるかもしれないが、その時は、誰がリーダーになるのかという大きな課題が出るのだろう。そしてまた、一部の悪いリーダー層が生まれ、人々から富を搾取してしまうのかもしれない。

 人間である以上、感情も理性もある。それを制御できなくなった時に他人に危害を与えてしまうのが人間なのだろう。だとすれば、リーダーはAIになってもらうということもありうるのかもしれないと思ってしまう。まさしく映画のターミネーターが現実味を帯びてくる時代が訪れるのかもしれない。そうならないように今は祈ることしかできない。私には。


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