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【No.06】同期の昇進@こうならいいなサラリーマン劇場

 サラリーマンの世界で起きているかもしれないことをドラマ風に綴ってみたいとおもいます。内容は架空の話ですが、思い当たることがあれば要注意ですよ。それから、この劇場の結末は「こうならいいな」という内容で終わります。なので、現実界とは少し違うかもしれません😊

 それでは、幕を開けてみることにしましょう。


サラリーマンである以上、同期といえどもライバル同士。先に出世する同期もいれば遅れる同期もいる。そんな状況では妬みや羨望も生まれてしまい、本来のお客様第一主義の精神がどこかに行ってしまうこともありがち、そうなっていくと社内腐敗が進み、長い目で見ると砂上の楼閣になりかねません。同期の関係もさることながら、社内の人間関係は健全でありたいものです。では、とある会社で起こっている現象を垣間見てみましょう。どうやら、入社7年目の10人いる同期の中で一人だけ管理職として昇進したようです。人事発表を聞いた同期のメンバーのうち何人かが終業後の居酒屋に集まって口をこぼしているようですよ。

天の声

 今年度の人事の発表が掲示板に表示されました。同時に、昇進した社員がいる部門では朝礼が開かれています。
「みなさん、集合してください。これから我々の部門で昇進された方の紹介と新しい課の創設を発表します」
「まずは新しい課の新設のお知らせです。新しい課は、現在世の中でも話題になっているDXを推進する部隊としてDX推進課を新設します。我が社もDXの波に乗り遅れることなく対応していくと言うことの意思表示でもあります。課としての創設が遅くなったのは適任のリーダーが見つからなかったためでした。そして、この度そのリーダーに抜擢されたのが、輝かしい実績で会社に貢献してきてくれた、XXXさんです。入社7年にして課長としての抜擢は異例のことです。では、XXXさん、ご挨拶をお願いします」
「みなさん、この度DX推進課 課長に任命されましたXXXです。普段からみなさんと一緒にお仕事をさせていただいていましたが、この度は身に余る光栄な辞令をいただきました。改めて皆さんに感謝するとともに、これから訪れるであろう難関をみなさんの力をお借りしながら一つずつ確実に、そして迅速に解決し会社がいい方向に向かって行けるように頑張りたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします」
拍手が起こりました。そして、業務終了後、XXXさんと同期のメンバー9人のうち5人が飲みに行こうと言うことになり居酒屋で飲んでいます。
「あいつ、うまく立ち回ったよなぁ」
「しょうがないよ。役員の息子なんだからさ」
「それって、なんとなく不公平じゃないか、役員の息子というだけで」
「全くだよなぁ、あーあ、頑張ってこの会社に入ったけどやっぱりコネにはかなわないのかなぁ」
「実績って言ったって我々と変わんないじゃないよなぁ」

そして、残りの5人は、別の居酒屋にいました。
「XXXさん、おめでとう。よかったね」
「さすがはXXXさんだよね〜」
「やっぱりXXXさんが同期の中での出世頭だね」
「俺たち同期の絆はこれからも変わらないよね」
「いやーっ、同期のみんなにそう言ってもらって嬉しいよ。これからもよろしく」

二組に分かれて飲み会が実施されたことは誰も触れることがなかったようです。


どうやら、愚痴を言うチームと、よいしょするチームに分かれてしまったようですね。これでは、この後の業務にも少なからず影響しそうな気がしますね。お互いに歩み寄ることをしてくれればいいのにと思いますが、それぞれの思いがあるから難しいのでしょう。このことは普段からの付き合い方がベースになっているし、会社の風土の問題も内在しているかもしれません。もしも、違った形でアナウンスされていたら、そして同期の絆が建前ではなく本当に強かったらどうなるかみてみましょう。

天の声

 今年度の人事の発表が掲示板に表示されました。同時に、昇進した社員がいる部門では朝礼が開かれています。
「みなさん、集合してください。これから我々の部門で昇進された方の紹介と新しい課の創設を発表します」
「まずは新しい課の新設のお知らせです。新しい課は、現在世の中でも話題になっているDXを推進する部隊としてDX推進課を新設します。我が社もDXの波に乗り遅れることなく対応していくと言うことの意思表示でもあります。この新しい課を誰に任せるか車内でも色々と揉めましたが、若手の世代に任せてみたいということと同期の絆が強い世代に任せてみたいという思いが今回のリーダー選出につながりました。入社7年目になる10名の社員は、まとまりも良く風通しもいいと車内で評判です。その中からリーダーを任せるためにみなさんの意見も参考にしながら、今回はXXXさんに決定しました。XXXさんとしてはみなさんの協力なしでは推進することができません。XXXさんが本当のリーダーとして推進するにはみなさんの力が必要です。同期社員もさることながら部門一丸となって新しい課を支援していきましょう。では、XXXさん、新しいリーダーとして一言どうぞ」
「部門のみなさん、そして同期のみなさん。今回は図らずもリーダーとして任命されましたが、みなさんの力無くして推進は不可能です。これからは、よりオープンにみなさんと相談しながら業務を推進していきたいと思いますので、よろしくお願いします」

 XXXさんの同期の9人はすぐに連携してXXXさんの昇進祝いと称し、居酒屋を予約しました。幹事はYYYさんです。みんな居酒屋に遅れることなく集合しました。
「それではみなさん、今日は同期で一番早く出世したXXXさんの昇進祝いをします。カンパーイ」
「今日はありがとうございます。たまたま、僕がリーダーになったけど、今後も良き相談相手として、いろんな意見を言ってください。頼りは同期のみんなです」
「おお、そうだろう。俺たちがいるからXXXはリーダーになれたんだよ」
「ははは、違う違う。やっぱりリーダーの素質があったんだよ」
「まぁ、そうだな。新入社員時代もみんなをまとめていたしな」
「同期の中で出世されると正直悔しいけど、我々の代が評価されたと思えば嬉しさもあるよな」

 同期全員が一箇所に集まりましたね。少なくとも、この一歩が大切ですよね。


 会社の中で、同期入社のメンバーというのはとりわけ強い絆を作りやすい関係です。しかし、時間が経てば誰かが先に昇進していくことになります。そんな時でも、変わらない絆を保てる同期であれば、たとえ上司と部下という関係になろうとも信頼関係は保てるのではないでしょうか。そんな人間関係が実現できる会社は素敵だなと思います。



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#創作 #サラリーマン #サラリーマン劇場 #慣習

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