Turnstile|フジロックで、1997年を思い出した。 FRF26
Turnstileは、コーチェラの配信で一度見ていた。
それまで音源をしっかり聴いていたわけではない。ただ、太いギターリフとグルーヴが、妙に耳に残ったことは覚えていた。
最初に浮かんだのは、Rage Against the Machineだった。
似ていると思ったのは、ギターリフだった。昔聴いていたミクスチャーやニューメタル、ラウドロック。そのあたりの音に、ちょっとパンクの勢いが入ったような感じがした。
ただ、Turnstileは思っていたよりポップだった。
その後、フジロックへ行くことになってから、友人がTurnstileを指して「これ、どハマり」と言ってきた。
「ああ、コーチェラに出てた子でしょ。なんか懐かしい感じね。」
自分は、そんなふうに答えた。
友人にとっては、すでにどハマりしているバンド。自分にとっては、コーチェラで一度見て、昔聴いていた音楽の感触を少し思い出したバンド。
そのくらいの温度差だった。
そして、フジロックでTurnstileを見た。
ライブが始まると、音は太いのに、会場の空気は明るかった。
ステージも客席も、とにかく楽しそうだった。
モニターには、バンドだけでなく、客席の様子も何度も映し出された。
歌っている人、踊っている人、ぶつかり合っている人、頭の上を流れていく人。
バンドだけを見ているというより、客席で起きていることまで一緒に見ている感じだった。
その中で、泣きそうな顔をしながら歌っている女の子が映った。
「ああ、好きなんだな。」
その一瞬で、十分伝わってきた。
久しぶりにトロイモアを見に行こうかとも思っていた。
でも、移動せずに結局Turnstileを最後まで見た。
ライブの最後には、メンバーがステージを降りて客席へ入り、ファンと触れ合っていた。ファンからしたら、そりゃ嬉しいだろうなと思う。
モニターに映るモッシュやダイブを見ているうちに、だんだん昔のことを思い出してきた。
若い頃は、自分もライブへ行けば前へ行った。押されて、跳ねて、人の熱気で周りがよく見えなくなっても、その中にいることが楽しかった。
1997年のフジロックでRage Against the Machineを見た時も、そうだった。
今の若いファンがTurnstileに夢中になっている姿を見ながら、自分もそのくらいの年齢だったら、きっと前の方へ行っていたと思う。
今やれと言われたら、もう無理だな。笑
でも、友人が「これ、どハマり」と言っていたのは、見終わる頃にはちょっと分かる気がした。
こんな時期、あったな。
