小説3,000作品以上読んだ人間がオススメする名作ファンタジー小説20選
皆さんこんにちは
今回は今まで読んだファンタジー小説の中で個人的にオススメの作品を紹介します。
※この記事ではamazonアソシエイト・楽天アフェリエイトリンクを利用しています。
1.鹿男あをによし
大学院での作業ミスから、四ヶ月だけ奈良の女子校に産休教師の代わりをつとめにゆく「おれ」。
のっけから、遅刻の女子生徒に「マイ・シカで駐禁をとられた」とからかわれ(たと思い)、多難な物理教師生活が始まりますが、そのうちある鹿に話しかけられ、「運び番」という役目をになわされてしまいます。
60年に一度、「サンカク」と呼ばれる〈目〉が、京都、大阪、奈良のあいだで持ち回りで動く。それは地震のなまずを封じるために必要なものだというのです。
京都の狐の使い番の女から、それを受け取って奈良に持ってきなさい、と。京都、奈良、大阪には、姉妹校があり、三校での運動部の総合試合で「大和杯」を争うことになっています。
今年は奈良校が開催校なので、剣道部の顧問となった「おれ」は、その「大和杯」なるサンカク形のものを受け取ってくることになりますが、どこで手違いがあったのか、モノが違っていて、鹿の機嫌を損じ、日々、顔が少しずつ鹿に変わっていってしまうことに・・・・
「おれ」の『坊ちゃん』ばりの文体と、まさしくマドンナを初めとする、ユニークなあだ名の教師たちとのとぼけたやりとりの楽しさ。
古代史の不思議アイテムの秘密。
ヒミコの命を受けた鹿と狐と鼠の使命感。
この食えない鹿や鼠の性格が絶妙におかしく、また青春文学としては、三校大会の剣道の試合にむけて「おれ」や部員たちのがんばる姿がさわやかで、かつ、試合のひとつひとつが剣豪小説顔負けの迫力で描写されています。
漱石のパロディ、神話の古層、現実の学校生活、奈良という風土、変身ミステリの謎とき、人を食ったような鹿(その他)の言動。
そんな何層もがずっしりと重なりあう「物語」のコクと豊かさを堪能できる完熟作でした。
甘酸っぱいラストシーンも、どまんなかに、パーン、と気持ちよい突きを決められたようでした。
2.ぼくのメジャースプーン
命とはなにか。
罪とはなにか。
許すとはなにか。
忘れることとはなにか。
復讐とはなにか。
そして生きるとはなにか。
これらの事を考えながら読み進めました。
少年の不思議な力という言葉に惹かれて読み始めたのですが、予想してた物語とは違っていました。
それは不思議な力の内容が、普段の私たちも持っていてもおかしくない、言葉で相手を縛るものだったからです。
主人公の感情が痛いほど伝わると同時に、主人公と同じように、やるせない気持ちを感じながら読み進めました。
言葉の重みや人を大事にすることの大切さを説かれた気分になります。
そして、SNSで知らない相手に誹謗中傷をして、その相手が死んでしまう昨今、反省のできない、心ない人間や犯罪者にどう償ってもらえば満足か、自分に厳しく、冷静に考えさせてくれる作品です。
3.フォース・ウィング
ヒロインの意に反して母親に放り込まれた軍事大学竜騎手科の過酷な日々
元々書記官志望の華奢な少女が、竜の騎手になるか、死でしかここを出る事が叶わない状況で必死に喰らいついていく、負けん気が強いヒロインが爽快です。
同じ分隊仲間との友情、助け合いが良い
毎日のように学友が死する過酷な状況の中で、色々な立場や考えの学友や先輩からも命を狙われても考え、手を尽くして逆境を乗り越えていきます。
そして兄の敵の息子と出くわしてしまうけれど、また自らも彼の父の敵の娘でもあって、その相手を避けようにも巡り合わせてしまう。
心が惹かれてしまうのを止められないジレンマもあり、ドキドキとハラハラが交互にやって来る感じです。
竜たちも色々な個性で描かれていてとても楽しい。
厚い本だけど、あっという間に読んでしまうので、上下巻一緒に買う事をオススメします!
4.流星ワゴン
人は誰しも自分の事ををわかって欲しい、理解して欲しいと思う瞬間があると思います。
ただその思いを適当な言葉を探して引用し、表現する事が難しいと思う事があるのではない感じました。
だから、その思いを違う表現に変えて違う適当な言葉で引用して伝えるのだと思います。
ただし、その思いは歪曲して相手に伝わる可能性があり、自身の思いと受け手側の認識に齟齬が生まれてしまうリスクもあります。
それが、1回や2回だけでなく会話のキャッチボールが増えれば増える程小さなリスクが大きなリスクとなり、後戻り出来ない問題へと発展するのだと思いました。
どうしても相手に伝えたい事、どうしても相手に理解して欲しい事があれば、それはその人にとって決して妥協してはいけない事だと思います。
だから、言葉だけではなくて時には行動も携えながらでも、自分の本心を齟齬が無いように、下手くそでもいいからどうにかしてでも伝える努力が必要なのだと、本書から学んだ気がします。
5.ペンギン・ハイウェイ
少し普通ではない論理的な小学生、青山君とペンギンを生み出す歯科医助手のオネイサンの、ほのぼのとした物語。
少年と、その友人たちの毎日の探検、子供の視点からみた世界。
自分たちが子どもだったころ、基地を作ったりしたこと。
子供なりにいろいろと考えた世界観。そういういろいろなことを思い出すことができました。
本作は小学生なのにやけに論理的な青山君の話し言葉、そしてそれに合わせた全ての言葉の選び方が独特の雰囲気を醸し出しています。
少し読めば、その世界にひたって満たされてしまい、最初はその感覚がずっと続けばいいのにと、あまり一気に読むような作品ではないと思いました。
ゆっくり読み進み、最後の佳境で終わってしまう寂しさと、なんとなくはかなさを 思いしり、それでもいい物語だったと言える作品であると思います。
世界は大人が見るよりも子供が見る方が正しく認識できているのかもしれないと思いださせてくれが気がします。
そしてオネイサンとの甘酸っぱいやりとりが、とてもいい感じだと思います。
6.レーエンデ国物語
500ページ近くボリュームがありましたが、世界観に引き込まれて一気に読めました。
自分の心を押し込めて生きてきた少女がレーエンデという世界で大切な人々と出会い、変わっていく過程に共感。
娘想いのお父さんが素敵でした。
銀呪病、泡虫、、ヒロインと同じ目線で世界を知っていけました。
魅力的でキャッチーなキャラがすぐに登場し、どのシーンも気持ちよく読める展開で、それでいてレーエンデという魅力的な世界がたくさん描かれています。
まさに、最新の古典ファンタジーと言える小説だなと感じました。
7.獣の奏者
闘蛇衆の村に生まれ育った「エリン」の成長物語。
実際には、エリンが生まれたのは闘蛇集の村だが、育ったのはジョウンと暮らした村と、その後入学する王獣学校。
春を思わせる暖かな日差しに包まれた雰囲気のジョウンと暮らした村。
ジョウンとの暮らしのシーンは本当にすべてが美しい。
それに対して王獣を管理する学校に入学した後は、怪我をした王獣とのかかわりがメイン。
エリンは、心を閉ざした王獣に対して寝起きを獣舎で行い、必死に心を通わせようと努力する。
ジョウンと暮らした日々の経験が元となって、徐々に王獣と触れ合うことが出来始めたエリン。
長い年月、音なし笛により王獣の身体を硬直させることによって管理を行ってきた歴史があった。
エリンが王獣と意思疎通を行うことが可能になったとき、ある重大な秘密が隠されていたことに気づく。
物語の終盤にかけては、この秘密を軸にスリルあふれる展開が読者を待っている。
母との別離という重苦しいシーンから始まるこの物語は、エリンとジョウンが巡り合い、二人が心を通わせ始めるところから一気に読者を物語の世界へと引きずりこんでいく。
それは、もちろんストーリーの魅力も当然のことながら、その美しい文章が物語を惹き立てているからだ。
読者はその場面の情景だけではなく、読者各々の闘蛇像、王獣像を心に描き、そしてエリンとともに鮮やかに、まるで実際に見たかのように動き出すのだ。
太陽の光を浴びて美しく光る「王獣」の毛並みを読み終えた後でも鮮やかに思い起こすことが出来るだろう。
8.裏庭
実際にわたしたちは、多くの言えなかった言葉や果たせなかった抱擁、届かなかった手、流すことのなかった涙を無数の傷のように絶えず葬りながら生きている。
それらは決してゆくべくところに届くことなく、二度と開くことのない墓場に永遠に埋葬されてそして無となる。
わたしたちはそのようにして生きているのだけれど、この物語のなかでは、それら無数の果たせなかった物語が、根の国でひそかな水脈となり、すべてが行き着くべきとことへと行き着いた。
こんなことは本当はありえないのだけれど、わたしはそれが本当に嬉しかったのです。
主人公を導き最後の場所へと辿りつかせたのは、他でもない、そこへ辿りつくことの出来なかった人々だった。
三世代分の傷は三世代分の力であり手がかりであって、その傷ゆえに「テルミィ」は世界を蘇らせる最後の場所へ辿りつくことができた。
だから彼女の旅の終わりは、周囲の大人たち、分けても彼女の両親のひとつの旅の終わりとなったのだと思います。
他者への想いは決して無駄にならない。
言えなかった言葉もいつか届く。
それは確かに嘘なのですが、この嘘をまづ信じることも、これから生きてゆくなかで身を切るほどの哀しみを怒りを悔恨をやまほど経験するだろう、年若いひとには必要だと思うのです。
9.ナミヤ雑貨店の奇蹟
32年前と今現在…当時の切実な悩みを不良3人がそれらの悩みに向き合い、時にばっさり斬り捨てるのですが、結果その人にとって良い方向へ進んでいく。
最後は皆が幸せを手に入れ、不良3人組もナミヤ雑貨店に侵入した事により、今まで人の為に何かをした事がなかった自分等が、人の為になったんだと気付く。
途中不思議な感じで読んでいましたが、クライマックスに近づいていくに従い、関係性の繋がりが解っていきますね。
東野さんらしい構成だなと思いました。
誰かに相談したい
したいけどできない
そのような時、こんなやり取りが出来るのはとても素敵なことだと思います。
手紙が誰かの心にそっと寄り添ってくれる
それはいつの時代も変わらないなと実感しました。
スマホにインターネット、便利なもので溢れている現在にこそ、読んで損はない本だと思います。
10.星の王子さま
私たちは生きているあいだに、たくさんのことを学ぶ。
それは生きていくために必要なことである。
しかしそれと同時に、私たちはたくさんのことを忘れてゆく。
それらは生きていくために、必ずしも必要ではないからである。
歳を取れば取るほど、私たちは自分にとって必要なものしか見えなくなり、自分にとってもはや必要のないものには見向きもしないようになる。
しかし、それは確実に何かを失っているということではないだろうか。
子どもたちと対話したり、子どもたちが読む絵本を読んだりすることは、そのような忘れかけていたものを思い出させてくれる。
幼いころ、自分にとって世界がどのように見えていたか。
何が一番楽しかったか。何が一番こわかったか。そして……何が一番大切だったか。
『星の王子さま』は、そのような忘れかけていたものを思い出させてくれる本だと思う。
かけがえのない存在であると同時に、無数にいる人間たちの中の一人に過ぎない自分。
自分を愛しつつも他人と差別しないこと。
それはまた自分が死すべき存在であるということを受け入れるという人生最大の問題と表裏一体なのだろう。
One of ThemをOnly Oneとして尊重することも大事だが、Only Oneとしての存在をOne of Themとして解放することもまた、いやむしろそちらの方が重要な課題なのかも知れない。
11.有頂天家族
面白きことはよきことなり!!
京の都には 人間と天狗と狸がいる。そしてそれぞれ三つ巴になりくんずほぐれつするのである。
糺の森に住む狸の4兄弟が 宿敵夷川親子と知力を尽くして戦い抜くのである。
と、言うとなんとも血なまぐさく聞こえるが(実際、兄を騙して狸汁にして人間に食わしちゃうくらい意外とノアールだったりする)そこはほれ、モリミーだからもう阿呆の血が騒ぎまくり七転八倒呉越同舟捲土重来樋口一葉なのである。
いやぁ もうなんとも面白いのなんのって読み出したら止まらないんだから。特に最終章のスピード感ったらジェットコースター並だから。
あちこちにちりばめられた森見的エッセンス健在。偽電気ブランやら怪しげ隠居やら腐れ大学生やら、キュートな擬態語やら…もうぷりぷり けぽっなのである。
あぁ 言葉にならないくらい 有頂天な小説なのだ
12.デルトラ・クエスト
突然昔読んだ本が読みたくなることがありまして、今回のデルトラクエストもその一つです。
小学校の頃、図書館でみんなが借りていたキラキラしてる表紙のアレです。
児童書ながらその王道ファンタジーっぷりは大人でも十分楽しめます。
子供向けの体を取っているだけにスピード感のある展開は普段本を読まない人にも取っつきやすいですし、表紙のレアカードのような加工にもワクワクします。
伏線もしっかりしているし、新しい道具を手に入れてそれをすぐ活用していくのもゼルダの伝説シリーズのような攻略を彷彿とさせて楽しめます。
13.鴨川ホルモー
著者が京大卒ということもあり、舞台は京都、そして、京都産業大、立命館大、龍谷大の面々も登場しますが、基本をなすのは、京大青竜会なる10人の若者と、その周囲の面々です
さて、どうしても、タイトルの「ホルモー」に関心が行きがちですが、ホルモーとは、1000年来、ひそかに続いている鬼と式神を巻き込んだ対抗戦
その、「ホルモーのばかばかしさ」はさておき、実は、10人の若者を中心とした青春小説になっているのが、本書のミソでしょうか
大学時代ならではの失恋、秘められた恋、男同士のライバル対決、親しくなった同級生との友情ありと、ばかばかしいホルモーを描きつつ、青春ドラマが展開されていきます
デビュー作ならではの文章の固さもありますが、一気に読める面白い1冊です
尚、本書を気に入られた方は、本書のスピンオフ小説も出ていますので、そちらもぜひ
14.鹿の王
「鹿の王」は4冊から成る中々の大作であるが、読みだすと止まらず一気に読んでしまった。
本書はまったくのフィクションであり、古代中国を想起させる大国と、その大国に支配された古代王国の人々の関りを描いた作品である。
著者が構築した世界は精密で、支配する者と支配される者、支配される者の中でも支配者に対して恭順を示す者と反抗する者の緊張感のある関係や、複雑にもつれた感情が丁寧に描かれており、虚構であるにも拘わらず実にリアリティがあるため、各々の登場人物に惹きつけられ、共感した。
特に伝染病で妻と子を亡くしたヴァンと、夫と離縁して「跡追い狩人」という隠密のような役割を果たすサエの喪失感、孤独感は胸に迫り、二人の関係がどう展開されるのか目が離せなかった。
本書の隠れた主役は「伝染病」であるが、コロナで伝染病の恐ろしさを体験しているからこそ、その発生原因や伝播の方法、対応策などが実にリアルに感じられ、こちらも手を抜かずにきちんとリサーチして書いている著者の努力と力量に感心した。
15.かがみの孤城
不安定でこれから自我を形成していこうとする大切な時期。
思春期を迎えた子どもたちの目線に寄り添い描いている。
不安な気持ちを抱き、戸惑いを感じやすい多感な心の中を映し出しています。
繊細で、ピュアで、動揺し震えている子どもたちのきもちが伝わってくる。
来る日も来る日も学校に行かない日々に親は焦ってしまう。
なぜ学校に行かないのか、子どもはその理由を一切答えてくれない。
丁寧に時間をかけて、理解し合い、こころの葛藤を紐解いていく。
わかちあうことができる仲間。
時空を超えてでも、痛みを感じ、きっかけを理解し、共感しあえる仲間。
いいところがいっぱいある仲間。
助け合う仲間がいる。
読後、つい涙腺がゆるむ。
16.十二国記シリーズ
将来への漠然とした不安と、自分よりうまくいっているように見える周囲の友人への隠しきれないねたみ、そういう負の感情に、毎日なんとなく押しつぶされ、自己嫌悪に陥っていたように記憶しています。
そんなとき、とある本屋さんに平積みされていたのがこのシリーズとの出会いでした。
平凡な女子高生である「陽子」は、ある日突然異世界に放り込まれ、それは過酷な逃走劇を強いられます。
なぜ自分がこんな場所に連れてこられたのか、なぜ命を狙われるのかも分からず、ただ生き延びるためだけの旅を続けていきます。
あらすじだけを見ると昨今流行の「なろう小説」系ですが、この十二国記の希有なところは、物語そのものの面白さ以上に、人がどうあるべきか、自分に誇れる自分とはなんなのか、そういったものを考えさせてくれる部分なのではないかと感じています。
主人公の陽子は、「ごく普通」の女子高生です。
それは、いい意味でも、わるい意味でも。
普通に善良で、普通に臆病で、普通に卑怯で、普通に弱い。
まるで、私(読者自身)のようだと思いました。
物語の主人公によくある強さとは無縁に見えます。
その陽子が、旅を通して自分自身について考え、成長していくさまは見事としか言いようがありません。
そして陽子とともに旅を続ける私(読者自身)もまた、彼女と同じように、自分らしさやどうすれば自分自身を好きでいられるか、ということを自然と考えるようになっていました。
生き方に迷うあの頃、この物語に出会えたことを感謝しています。
そして同じように、今、生き方に迷うたくさんの若い人たちに読んで欲しいと思います。
17.空色勾玉
日本神話をベースにした和風ファンタジーでした。
日本っぽいけどちょっと違う感じがするのでなんだか不思議な小説でした。
主人公の狭也が感情豊かなので面白かったです。
いろいろな出来事を通じて狭也は成長していくので、序盤の印象と終盤の印象は結構違います。
でもいち狭也として筋が通っているので頼もしい感じでした。
途中で出てくる稚羽矢の純真さも浮世離れしていていて不思議な感じでした。
その稚羽矢が己を自覚していく過程が面白かったです。
古い言いまわしの言葉も出てくるので、これから歴史が好きになるかもしれないし、古い日本の文学を読みたくなるかもしれない。
勾玉という古くからある飾り物にも目がいくかもしれない。
多くの可能性を秘めた物語は、日本を代表するファンタジーだと言ってもいいと思う。
18.新世界より
「新世界より」は「極限の社会実験」を見せてくれる小説です。
超能力を手に入れた人類が暮らす、はるか遠い未来の世界を舞台としながら、極限の危機に追い込まれた人類の戦いを描くことで、人間の本性を問いただします。
そしてそこから見出されるのは、古代から現代、そしてはるか未来に至るまで変わることのない人間性です。
ホモサピエンスとして未来に種を残そうとする生存本能。
その本能は「同胞」への強い愛情になる一方で「同胞以外」の者に対しては恐るべき残忍さとなって牙をむくのです。
この小説を読めば、少なからずの人達が、私たちの心の奥底に眠っているであろう本性の可能性に気づき戦慄することでしょう。
話の前半は牧歌的でゆっくりとしていますが、進むにつれて不穏で不気味な空気を纏ってきます。
そして後半は息もつかせぬ驚きの展開が連続し、結末までページをめくる手がとまりません。
物語を通じて漂っていた不気味さの正体も徐々に明らかになります。
19.モモ
効率化を極限まで追求しようと発展してきた文明社会。
とても便利で恵まれた環境で生活をしている私達はここで立ち止まり落ち着いて考えてみる必要があるのかもしれない。
もしモモのような知人が近くにいたらその存在に気がつく人は、気にする人はどれだけいるだろうか?
よく沖縄では独特なゆったりとした時間の流れがあるなどと言うが、関係があるように思う。
自由に使える時間=心のゆとりに繋がる。
幸福とは、心のゆとりなんだと思う。
ゆとりがないと、毎日忙しい生活に追われて家族や自分との時間を大事にできない。
別の本で、人が亡くなるときに思うことは、仕事のことではなく、家族ともっと思い出を作りたかった、と書かれていて、家族との時間を有意義に過ごすことが幸福に繋がるんだと思う。
そのために、心のゆとりを持つことが重要。
全世代にオススメの作品です。
20.ハリーポッター
学生の頃にもとても楽しく読ませていただいたが、大人になり読み直しても新たな気づきや発見があり物語の世界にグッと入り込み、夢中でページをめくった。特に感心させられた点は以下の通り。
①伏線とその回収が鮮やか
②魅力的なキャラクターたち
③作中に出てくる魔法の呪文やお菓子、魔道具がユニーク
映画と異なる点が複数あり、より詳細に描かれているので魔法の世界に自分も入ったような気分になれます。
映画を見てから読んでいるので、映画の登場人物が本の内容のとおりに動いている姿を想像でき楽しめました。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
どの本もオススメなので良ければご一読ください。
その他書籍も紹介しております。
宜しければご覧ください。
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