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小説3,000作品以上読んだ人間がオススメする名作哲学書10選

皆さんこんにちは
今回は今まで読んだ哲学書の中で個人的にオススメの作品を紹介します。
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1.自省録

アウレリウス皇帝の日記みたいなものですが、基本的には哲学本です。
英語のタイトルが「瞑想」というだけあり、日々の道徳や心理、行い、生きる事の意味など、アウレリウス皇帝なりの見方で格言のように書き連ねてあり、私にとっては生きる意味合いだとか、何故人間は存在するのだとか、どのように心をコントロールすれば良いのかなど、正にマインドフルネスのような効果をその格言から見出させてくれる本です。
別に森とか浜辺とかで座って形だけの瞑想をする必要はありません。
瞑想する為には、瞑想するという意識と、それをしている(格好をしている)自分という意識が存在するからです。
そういう事を上手く書いてくれている本だと思います。
人間の本質を知ることが出来る本でオススメします。

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2.論語

論語はおそらく最も良く知られた儒教の書物である。
そして、この上に色々な儒教の諸派は立っている。
儒教を知りたいのなら、やはりこの「論語」は避けて通れない。
一読して損は無い本である。
そして儒教に興味が無くても日本人の思考や文化を知りたい人は、やはり一読して損はない。

数ある論語の訳本の中でどれかひとつを選べと言われれば、やはりこの岩波文庫訳となる。
金谷氏は、後代の解釈に頼らず、本来の意味を追い求める研究者としての真摯な姿勢を崩さない。
儒教諸派の考えが知りたければ、この本を読んでから学べばよいのである。

一般の日本人の文化の基礎は儒教よりも仏教によるところが大きいと思うが、その仏教が中国で儒教の影響を取り入れて日本に入ってきており、また日本でも儒教の考えと結びついて現在の仏教文化が形成されたため、純粋仏教だけで日本人の思考や文化の形成を見るのは無理筋というものである。

日本人の思考や文化の形成を理解する上での基礎教養書として、儒教の古典「論語」は今も存在感を放っている。

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3.国家

まず第一に形式が会話文です。
つまり劇を見ているような感じでどんどん話が進んでいきますし、言ってることも現代の日常会話とほとんど同じで、わかりやすいことこの上ないです。
高校生でも全く問題なく読めるでしょう。中学生でも読めるかもしれません。

肝心の内容ですが、ずばり「今の(つまりギリシャ時代)政治はまったくなっとらん!我々哲学者が知恵を出し合えば素晴らしい国家を作り出すことができるはずだ。
一から国家というものを、そして運営されるべき政治、教育、文化というものを定義していこうではないか!」・・・ということです。

この一から全て定義していく、という作業が延々と続くのか、と思われるかもしれませんが、さにあらず。
これまで考えたこともなかったような斬新なアイデアが次々と披露され、徐々に彼らの(主にソクラテス)の考える素晴らしい国家という壮麗な建築物が目の前に組みあがっていく様を眺めるという感じでしょうか。
とにかく退屈せずに最後まで読めますし、国家とはなにかを自分なりに考えてしまいます。

いくら内容がよくても読みにくければつまらないと作品である、という僕のポリシーがありますが、この本は全く問題なく傑作であると言えるでしょう。

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4.大学・中庸

大学・中庸ともに平易な現代語訳が、充実した注を伴って解説されており、容易に理解できます。
難しい書だと構えて読む必要はありません。
両者を合わせても分量は短く通読も容易です。

“大学”は己自身を収めて(修己)こそ、人を治める(治人)ことができることを述べており、人の上に立つ人間であれば(親であれ、上司であれ)必読の書と言えます。
修己には自分のおもいを誠実にすることが必要で、それは自分で自分をごまかさない、自ら欺くことがない(その独を慎む、慎独)ということであると述べています。

“中庸”は、誠なる者は、天の道なり。これを誠にする者は、人の道なりの言葉に代表されるように、人間の本性である“誠”に従う道を示します。至誠の人は、他人はおろか物の本性をも十分に発揮させることができ、天地自然の造化育成を助けるまでの天地と並ぶ存在になると説きます。

大学・中庸とも解説が素晴らしく、成立の歴史的背景が詳述され、原文の意味は勿論、それ以降の朱子学者の解釈、江戸時代から近現代の解釈を比較しており、学問的に高い信頼の置ける名著と言えます。

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5.生の短さについて

「生の短さについて」
3編のなかでもっとも現代人が熟考させられるべき内容ではないかと思いました。
都市を歩くどれだけの人が「自分に与えられた時間をちゃんと生きている」と胸を張って断言できるでしょう。
書かれた年代が年代なので現代人に全て当てはめて考えることはできないなと思いましたが、
セネカが言いたかったことの核は現代人でもちゃんと受け止めることが出来ます。
自分は悲惨なのは長く生きたときの証が年齢しかないような者という一文に酷く心を打たれました。

「心の平静について」「幸福な生について」は
おそらくセネカ含めた人間に対して善き人間はこうあるべきだと説いてくれています。
こちらは文章に出てくる最悪の人間や快楽、徳の性質まで全て現在に当てはめて考えることが出来ます。
哲学者の例に漏れず少し高慢かなと思うところもありますが、実際教わる部分が非常に多いです。
自分が歩む道すがら試してくるものに対して確固たる精神、意思、信念、思想をもつことは大事だなと確信させてもらって感謝してます。

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6.ソクラテスの弁明

本書でプラトンは、ソクラテスの偉大性を書きたかったのかと思いますが、私は次のように理解しました。
「ソクラテスの弁明」においては、まずは自分は無知であることを認識しよう。
そして、自分が正しいと思い、それが人のためだと確信することは人にしてあげよう。
自分自身の健康、蓄財、名声、栄誉ばかりにかまけるのではなく、知恵をつけ、徳を求め、世のため人のために行動しよう、と。

「クリトン」では、人は単に生きるのではなく、善く生きることが大切だ。それは美しく生きることと、正しく生きることと同じである。
従って、たとえ受ける罰や仕打ちが正しくなくとも、それに対して理にかなわない不正で返してはならない、と。

どちらかというと、道徳的、倫理的なメッセージに富んだ作品で、まるでソクラテスが時代を超えて、今の我々にも話しかけているようでした。
「クリトン」で書かれている国家観に関しては、当時のアテナイの社会慣習をふまえていることを考慮すると、参考に留めるべきだと思いますが、それを抜きにしても西洋哲学の古典として一読をお勧めします。

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7.君たちはどう生きるか

人間の値打ちは、過去の失敗を学びに変えて、恐れずに立ち向かう勇気にある。そういうことを教えてくれている。
生きていく中で、これと同じような場面には何度となく出くわすはず。
その時「君たちはどう生きるか」が試されることになるのだ。
コペル君は、卑怯者の弱虫として自分の人生を生きることは、良しとはしないだろう。

最終章でコペル君がたどり着く答えは、少年らしい純粋さにあふれている。コペル君がこういう考えで生きていこうと決心した背景には、良い友人や家族や先生たちに恵まれたからだ、という意見もあるだろう。
しかし仮にそのような人間に恵まれなかったとしても、少なくともこの一冊の本との出会いによって「君たちはどう生きるか」という問いに、自分で考え、答えを出さなければならないことに気づく。

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8.ツァラトゥストラは こう言った

本書は、ニーチェが打ち立てた「超人」思想を中心に展開されますが、単なる哲学的命題の羅列ではなく、物語形式で描かれることで、より直感的かつ劇的にその思想を理解することができます。
主人公ツァラトゥストラは、山中での孤独な生活を経て人々のもとへと降り立ち、自らの悟りと経験を語りますが、その言葉には人間の弱さや矛盾を鋭く突き、現代社会における価値観への深い懐疑が込められています。
この語りのスタイルは、読者に対して単に知識を提供するのではなく、哲学的な目覚めを促す役割を果たしていると言えるでしょう。

ニーチェの思想は、従来の宗教的・道徳的な価値観への挑戦としてしばしば解釈されますが、本書では、その挑戦がより具体的かつ詩的な形で提示されています。
特に、神の死を宣言し、それに代わる新しい人間のあり方を模索する「超人」概念は、読者にとって衝撃的でありながらも、時代を超えて問い直されるべきテーマであることに気づかされます。
この書物が哲学書であると同時に、深い人間的な問いを抱えた文学作品でもあるという点で、多くの読者を魅了してやまないのです。

『ツァラトゥストラはこう言った』を読むことは、自己の在り方や生き方に対して再考を促される経験でもあります。
ニーチェが説く「超人」とは、従来の価値観を超越し、自らの価値を創造する存在です。
それは決して容易な道ではなく、内面的な葛藤や社会的な抵抗と向き合わなければならないことを示唆しています。
しかし、この過程こそが、人間が本来持つべき力と可能性を最大限に引き出すための試練であるとニーチェは主張します。

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9.老子

人間として為すべきことを為し、刻苦勉励し、苦難を乗り越え自信をつける。
立派な人間とは一般的に言ってこのようなものなのだろう。
だが、この老子を読むと、どうにもそのような小さな考えにとらわれ、あくせくと細かい努力を積み重ねることでさも世界を動かしたように勘違いし、間違えだらけの自分をできるだけ大きく見せようと奮起している小人たちの姿がなんとも哀れに思えてくる。

人間は自然の法則に逆らうことなどできない。
逆らったように見えたとしても、それはそのような自然の法則があらかじめ働いているからそう見えただけである。
人間に自由があるといくら言ったところで、その自由のあり方は自然によって既に規定されている。
自然があって自由があるのであり、自由があって自然があるわけではない。

中心となるのは大国を治める君主としてのあり方ですが、その言及から人としての生き方をも見出すことができます。
柔らかな水の流れと生きることを結び付けた第8章は、水を尊重する老子を象徴する章です。
無欲に謙虚に自然体で生きる大切さ、老子の教えは現代人の心を癒してくれます。

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10.史上最強の哲学入門

今まで哲学書は何冊かチャレンジしたが、大概途中で挫折したあげく放りだして寝てしまうというパターンの繰り返しであった。
だが本書は違った。筆者はグラップラー刃牙の大フアンだそうだが、それこそマンガでも読むように一気に読めた。

哲学はいったい実生活になんの役に立つのか?疑問に思う方もおられると思う。
だが実際は格差社会を生んだ新自由主義も、共産主義も一種の哲学なのである。
私たちはなぜ働くのか?その解答を考えるのも哲学の仕事なのだ。
ルソーの哲学がなければフランス革命もなかったかもしれない。
その意味で哲学は私たちの生活に密接に関係している。

ストーリー、時代の流れとして、人類の思考の発展がどのように起こってきたかが直感的にわかります。
これを一冊読んでしまうと、もっと詳しく知りたい!!って気持ちになり、気が付いたら哲学マニアに
哲学書入門書の決定版

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おわりに

いかがでしたでしょうか?
どの本もオススメなので良ければご一読ください。

その他書籍も紹介しております。
宜しければご覧ください。


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