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小説3,000作品以上読んだ人間がオススメする名作ヒューマンドラマ小説20選

皆さんこんにちは
今回は今まで読んだヒューマンドラマ小説の中で個人的にオススメの作品を紹介します。
※この記事ではamazonアソシエイト・楽天アフェリエイトリンクを利用しています。


1.百花

はじめ、タイトルの百花とは?半分の花火とは?どういうことなんだろうから、謎を解きたくて読み始めました。一気に読了しました。
一緒に住んでいるうちの母も認知症状が進んできています。
ひとつずつ記憶が抜け落ちていく、私の名前も将来忘れていくのでしょう。身につまされます。

今までできていたこと、覚えておいたことを忘れていく、このことは本人にとってとてもショックなこと。
今覚えている記憶をなくさないよう、メモに書いている場面では、ぐっときました。

半分の花火は、一時息子を捨ててある男性の元に走って母親が改心して息子とやり直そうと新しい住居から見えた花火で、建物の影で上半分しか見れなかった花火のことだったのです。
人間は記憶でできているというフレーズが頭に残りました。
またもう一度読みたい本になりました。
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2.コーヒーが冷めないうちに

色々なルールはありますが、喫茶店の一席で過去や未来に行くことができるお話です。
しかし、行っても過去や未来は変わらない・・・
なら行かない?でも確かめたい?

人生、相手の気持ちを確かめもしないで落ち込んだり悩んだりしてることってたくさんありませんか?
でも過去は変えられないし、今更確認することだってできない。

私はこの本を通して前向きに生きようと思えました!
後悔なんてあげたらきりがないけど、それがあったからいまがある。
未来につなげられる心を教えてくれるお話しでした。
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3.そして、バトンは渡された

文句なしに素晴らしかったです。
まず主人公。優子というキャラクターの深みに惚れました。
境遇から、家族というものへの憧れと諦めを併せ持ち、一方で年不相応に、周囲からの深い愛情を理解できる賢さも備えている。
しかし完全に達観した大人なのかというとそうではなく、年相応の感情の起伏や、恐怖、不安と闘いながら、日々それなりに頑張って生きている。この強さに心から惹かれると同時に、共感しました。

続いて周囲の大人。彼らはそれぞれのやり方で、とても真っ直ぐ、ひたむきに優子を愛し、そしてそれを彼ら自身が楽しみ、喜びとしている。
彼らが単に義務感や正義感のようなもので優子に接していたのなら、ここまで心を揺さぶられることはなかったように思います。
子供を育てることも普通ではなくなってきている世知辛い世の中ですが、これほどまでに愛せる誰かがいる、そのことは、何にも代え難い人生の意味になりうる。
そんなことを伝えてもらったような気がします。

最後に本そのものの話。
驚くような展開、しんどいエピソード、思わず笑ってしまう森宮さんと優子の会話、これらが本全体の優しい雰囲気に包まれて、とても美味しくまとまっていました。
素晴らしい技術です。あと料理がめっちゃ美味しそう。
まず読んで後悔しないと思いますので、皆さんもぜひ!
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4.フェルマーの最終定理

350年間、数学の天才たちが挑み続けた難問に対する数々の数学者の苦悩や歴史。
その中に数学雑学などもありとても面白かった。
ある意味知的冒険読み物の様な感じで読み終えた。

記載内容に出てくる数式、用語には聞き慣れない物も多々出てきたが、あくまで解法に使用する「ツール」と考え読み飛ばした。
一方、中には今まで知らなかった事を詳細に記載された部分もあり大変参考になった。

この書籍の内容は実話であり、男臭い人生の生き様を見せられている様で幾つかの場面で感動を覚えた。
数式もほとんど使わず、数学を全然知らない読者でもここまで楽しめて感動すらさせるというすごい本。
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5.悪童日記

本書では、主人公の双子の少年達による事実の記録の羅列を読者が盗み読みしているかのように物語は進んでいく。
文体は客観的事実の記載にとどまり、そこに少年達や他の登場人物達の主観が入ることはない。

第二次世界大戦下の時代背景を舞台とした不合理で冷徹な場面、悲惨で残酷な場面、倫理的に受け入れがたい様々な場面においても、本書の記述に主人公達の感情が入り込む余地はなく、ただ単なる事実として物語は進んでいく。
事実に主観的な評価を与えないこの文体から、本書は痛快で悲惨さが抑えられ、また淡々と進んでいく事実を子どもの視点から見ている効果が生まれている。

悪童とは主人公達二人の少年を指すことは明白だが、主人公達は自分達の行いを悪だとは評価していない。
本書の時代背景において、悪とは何なのか。
理不尽で不合理な社会なのか、その社会の中で存在するため様々な倫理を犯す主人公達なのか。

ストーリーも破天荒ということで、大衆受けする要素を備えつつも、第二次大戦中のハンガリーという舞台を活用して、人間存在の複雑さ、人間の欲望の深さに取り組んだ力作だと思う。
本書の続編において彼らの世界がどのように変化していくのかが大変楽しみな一冊。
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6.カラフル

すごく今の自分に刺さる本だと思った。
自殺した少年の人生を別人がやり直す。
そうやって彼の人生をやり直してると、自分自身の親や家族に対する誤解、それぞれが完璧な人間ではないけど家族全員が彼のことを大事にしてた。
それらは必ずしも行動に出ているわけではないから分かりづらいことのほうが多く、親にも一人の人としての様々な葛藤がありつつも彼を育てることに対しては心から優しい感情で向き合っていた。
彼はその誤解が解けることなく自分で亡くなった。
そんな悲しいことがあるのかと自分自身と重ねるように考えた。
自分が過去思っていたより、親は自分のことを大切にし優しい感情をもって育ててくれたんだと恥ずかしながら感じた。
自分を待ってくれている人大切に思っている人は身近にいて彼らと時を共に過ごすということだけでも、素敵なことかもしれないと思わされた。
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7.夜のピクニック

物語は80キロの道のりを歩く高校生活最後のイベントである歩行祭
それだけを聞くと、地味で華やかさに欠けるように思えます。
しかし、昼間に時間を共有することが99%の学生たちにとっての一夜は特別なんですね。
経験したことのないイベントなのに妙に親近感があって、懐かしいのはこのお話を包んでいる夜という必ずきては必ず去っていく時間の深さや不安さ、その先の大らかさによるものかと感じました。

たった一夜の出来事
長くて、辛くて足が痛いのに過ぎ去ると懐かしく、一分一秒が連続していたなんて思えない大切な思い出、暖かい夜です。
肯定的で懐かしい夜です。
一つの夜が学生らの気持ち、抱える問題、友情、すれ違いをノスタルジックに仕上げ、見守っていました

大人になると夜を意識することもなくなります
夜が明けて日が昇ったら仕事の時間になるただの時間稼ぎのような色も感情もない無味乾燥な時間
そうじゃないんですね
誰かと語り合っても良い、言えなかったことを言ってみようとする一夜でもいい、泣いて寂しくて暗いということの恐ろしさを知る夜があってもいいですね。
ですが、最後にはあたたかい夜を実感してほしい。
夜は味方じゃないでしょうか。
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8.ツナグ

死者は、残された生者のためにいる

死者と生者の再会を通じて、人の心の奥底に眠る思いや葛藤を描いた感動作。
あなたの心にも優しい灯がともることでしょう。

この物語の核となるのは、「ツナグ」という仲介者を通じて、一生に一度だけ死者と再会できること。
それは、残された人々が自分の心と向き合い、未来へ歩み出すためのきっかけとなる場を提供します。

頑固な息子や嫉妬に苦しむ女子高生、婚約者を失った会社員など、さまざまな背景を持つ依頼者たち。
死者との再会も人それぞれ。
決して死者にもう一度会えて良かった、ということばかりではありません。

それでも死者との一夜の邂逅は、単なる奇跡ではなく、生者に「次へ進む勇気」をもたらします。

主人公・歩美の両親の死に秘められた真相もまた、物語全体を通じて読者に「命」と「絆」の意味を問いかけます。

もし実際に「ツナグ」が存在するなら、自分は誰に会い、何を伝えるたいか。
考えてしまいます。

生きること、死ぬこと、そして人とのつながり。
生きづらさを感じている人、優しい気持ちを求めている人にこそ読んでほしい一冊です。
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9.52ヘルツのクジラたち

世界一孤独な52Hzのクジラの声のように、苦しんでいる人たちの声は、心の声であり物理的には聞こえないものしれない。
しかし、すぐ近くで発せられているかもしれないと耳を傾けて初めて聞こえるものだと思う。
その声を発することを諦めないでほしいと思うし、私はその声が聞こえたとき、自分がどうすれば良いかなんて答えはないけれど、目の前の相手のためにできることを全力でやろうと思った。
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10.国宝

非常にカッコいい小説です。
語り物のようなカッコいい文体で物語が進められていくので、歌舞伎の世界にどっぷりと浸れます。
地方のヤクザの親分の子として生まれた喜久雄、歌舞伎の名家にプリンスとして生まれた俊介。
二人が俊介の父である二代目半次郎の元で稽古を積み、同時にデビューしていきます。
デビュー後、二代目半次郎に認められるか、認められないかで二人の人生は大きく変わっていきます。
歌舞伎界における血筋や興行会社や家族など歌舞伎役者の裏側がよく分かります。
小説では映像が見られませんが、主人公二人の舞台での艶かしい演技がリアルに描かれていて、とてもカッコいいです。
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11.本心

VFという仮想現実の技術を使って亡くなった母をヴァーチャルに甦らせ、VFに救われながら、実際の母との違いに苦しみ、生前の母が何故「自由死」を選ぶに至ったかを模索するストーリー。

技術の進展や社会の変容が人々の価値観を変えていったとしても、今と変わらず誰にも等しく訪れる死への向き合い方、今と変わらぬ人種・障がいへの差別や不平等、今後更に拡大する格差社会が現在の延長線上に描かれていて、今を生きる僕らに控えめながら痛烈に問題提起しているように感じた。

近未来の世界観や日本社会の姿、近未来に生きる人間の感情の機微を、実際に見たかのように突き詰めて想像したのだろう。
誰も見たことのない世界を解像度高く描き上げていて読み応えがあった。
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12.海賊とよばれた男

人を信じるということがテーマの一つであるがこれは同時に人を見る目も必要であると思う。
主人公は裕福でない家庭に育ったが出会った人が良かった。
人を見る目がある人に出会って生涯をかけてもらった。
その気持ちにこたえることが主人公の原動力の一つにもなった。
同時に共に働いた人を信じて自分の信念を貫くことは並大抵の努力ではないと下巻の後半に主人公が吐露する場面がある。
この本は下巻も含めて社会の不合理(と本人が思う)と戦う姿勢を示す内容に感動させられる部分が多い本の一つである。
会社とはどうあるべきかと改めて考えさせる本だとも思う。
男は絶対に読むべき
1人のかっこいい男の生き様が見れる
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13.そして父になる

本書を読んで、改めていろいろと考えさせられた。何が幸せで何が不幸せなことか?
親とは当たり前のことだが、経済力もあり、さまざまな選択肢があるが、子供には自由な選択肢など一切ない。
与えられた環境にて親の言いなりに受け身の姿勢にて生きていくことしか出来ないのである。
そこで彼らなりに、精一杯の自己主張を親にぶつけていく。
子供の幸せを本当の意味において考えてあげることができるのは親しかいない。
そして、親もまた、子供を育てることによって、たくさんのことを学んでいくものなのだ!ということを、本書を通じて改めて痛感させられた。
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14.月の砂漠をさばさばと

あなたが小さかった頃は可愛かったのよ!と母に言われます。
大したことではないのに、「これをこうした時に笑って可愛かったのよ」
などと今でも母に言われてしまいます。

そんな親子の何気なく、それでいてきらきらした時期がこの作品には描かれています。
細部にわたり繊細に表現された文章、あるある!と思わせる庶民的な話題に引き込まれ、小さなさきちゃんが感じるいろいろな話に思わずにっこりさせられるのですが、ふいに胸をぐーっとつかまれるような母親目線の切ない気持ちにもさせられます。
野良猫を連れて帰ろうと必死になるさきちゃん、お母さんの思い出のかえるをプレゼントするさきちゃん、日々まっすぐに育つさきちゃんに会える素敵な作品です。
おーなり由子さんのイラストがこれまた!!!素敵です。
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15.博士の愛した数式

頑なな印象だった義姉が、博士からオイラーの公式を見せられたことで何かに気づき、主人公の杏子に心を開いていく様子。
80分の記憶というシステムが崩れ、記憶の時間がさらに短くなったとき、義姉が杏子にこう語るシーン。
「どんなに記憶の時間が短くなっても、彼の記憶から私がいなくなることはありません」。
さらに、施設に入った博士がルートとキャッチボールをしているのを、杏子と義姉が温かく見守っているシーン。
どの場面も穏やかな愛情に満たされていて、読みながら幸せな気持ちになりました。

何度でも読み返したくなる本です。
数式は全くわからないのですが、オイラーの公式がなぜ美しいのか……どんな風景が見えるのか知りたくなり、つい初心者向けの数学の本まで買ってしまいました。
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16.阪急電車

阪急今津線を舞台に、電車内で出会う人々の物語が描かれています。
電車の中でがやがやうるさいおばさん、ヤンキー男から離れられなかったり、彼氏を寝取られた女性は世の中にたくさんあふれていて、そんな経験を実際に経験したり友だちから愚痴を聞かされることは、よくあることかもしれない。

そこをスッキリする経験やスカッとする話を聞くことはなかなかない。
そこがやはり奇跡であり、そんな話が展開するのがなんとも痛快かつほっこりする。

短い乗車時間の中で、登場人物たちが少しずつ前向きになっていく様子が心に残ります。
日常の中の優しさに気づかされ、読後に心が温かくなる一冊です。
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17.とんび

本作は、昔気質の男親と息子のお話です。
作品自体は、奥さんの妊娠が判った時から始まっているのですが、実際の物語は、奥さんが不慮の事故で亡くなり、父子二人になってから進行します。
主人公の息子の「旭(アキラ)」は、母親亡き後も父親である主人公「ヤス」の愛情を一杯に受けて育ちます。
しかしながら、そこは二親が揃っていても大変な子育て。当然の如く、上手く行かないことが度々発生します。
親も子もお互いに初めての経験。子が小さな時は親は心を鬼にして必死に子を育て、今度は子が大きくなって来ると、親が子離れができなくなり、いろいろな騒動が持ち上がります。

どんな時も頑固一徹な「ヤス」
それを、ヤスの地元の幼馴染や友人達が、ああでもない、こうでもないと本当に血を分けた家族のように暖かく見守り、二人を導きます。
子は親に育てられ、親も子に育てられる、そんなことを重松清氏が本作を通して滔々と教えてくれます。

本当に悪人がでてこない、しみじみとした素敵な作品で、読んだ後、心が洗われた気がする物語です。
是非、思いっきり泣いて下さい。
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18.サラバ!

この物語を読むにあたって、膨大な質量を迎えることを覚悟したほうが良い。
質量とは、本のページ数ではなく、
一人の男が彼のたゆまない感情とともに、
彼にとっての答えと言えるものを見つけるまでの半生である。

人生にとって答えとは?
多くの人、あるいはほとんどの人にとって、それはまだ見つけていないものであるだろう。 また、一生理解さえできないものかもしれない。
そのような抽象的な概念に、一つの答えを導きだした、サラバ!は凄まじいものである。
その答えを共にできるには、彼の物語、押し寄せ押し潰される感情を私たちの身の内側に宿し、読み続けるしかない。
きっと最後には、彼、著者、あなたは、深い精神世界で結びく。
そして、その物語を見届けた後、新しい夜明け、新しい一日、新しい人生の風を背中にそっと強く感じ、また一歩前へと歩める。
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19.その日のまえに

本書は、死をテーマにした短編集でありながら、単なる悲しみの物語ではなく、生きることの意味や、大切な人との別れにどう向き合うべきかを静かに問いかける作品です。
それぞれの短編が独立しつつも、ゆるやかにつながっており、一冊を通じて読んだときに、まるで一本の長い物語を読んだかのような深い余韻を残します。

物語に登場するのは、余命宣告を受けた人、その家族や友人、そして死を見送る側の人々です。
死に直面したとき、人はどのような感情を抱くのか、どのように大切な人と最後の時間を過ごすのか――そうしたテーマが、静かでありながら心の奥底に響く筆致で描かれています。

印象的なのは、それぞれの短編が単なる悲劇ではなく、どこか温かさを持っていることです。
死は常に絶望をもたらすものではなく、時に生を際立たせ、大切なものを再認識させる契機となることを、本書は繊細に示しています。
登場人物たちは皆、悲しみや喪失感に押しつぶされそうになりながらも、それぞれの方法で前を向こうとします。
その姿があまりにもリアルで、読んでいるうちに自分の人生や大切な人との関係を改めて考えずにはいられませんでした。

文章は決して感傷的になりすぎることなく、抑えたトーンで綴られています。その分、読み手の心の中で物語がじわじわと広がり、ページを閉じた後も登場人物たちの言葉や表情が心に残ります。
特に、登場人物たちがふとした瞬間にこぼす言葉には、日常の何気ない美しさと、人生の儚さが詰まっていて、何度も読み返したくなるような印象的な場面が多くありました。

そして、文庫版のために書かれたあとがきは、作品をさらに深く味わうための大切な一篇となっています。
著者自身の恩師との思い出が綴られ、それがこの作品の根底に流れるテーマとどのように結びついているのかが語られることで、物語の背景にある「死と向き合うこと」「別れを受け入れること」の意味がより明確になります。このあとがきを読んだことで、本書全体のメッセージが一層胸に迫り、深い感動を覚えました。

本書は、読んでいる最中も、そして読み終えた後も、強い喪失感と悲しみに包まれ、涙せずにはいられない作品です。
しかし、それと同時に「生きることの大切さ」を静かに教えてくれる本でもあります。
死は誰にとっても避けられないものでありながら、普段は深く考えずに過ごしてしまうものです。
しかし、本書を通じて、愛する人を失うことの意味や、その先にある希望について、あらためて向き合うことができました。

大切な人を思いながら、生と死について考えたいときに手に取るべき一冊です。涙なしには読めませんが、読み終えたときには、きっと温かな気持ちが胸に残ることでしょう。
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20.アルジャーノンに花束を

知的障害の方から見る世界を知ることができた。
表出する行動に目を向けるのではなく、その深層を知ろうとすることが大事だと思った。
また何事においても愛の力は強く、そして幼少期における親の存在はその後の人格形成に大きな影響を及ぼすと改めて感じた。
あらためてじっくり読んでいて、ふと気がつきました。
この小説に出てくるような、特別な手術や薬がなくても「人が生まれて、教育と努力で成長して、やがて衰えて身体的にも知能的にも退化していく」のは人類の性かもしれません。
そうなったときに必要なのは「人を愛し愛されて、明るく朗らかに生きていく」性格と、それによって培われた人間関係だけかもしれないと思いました。
それと、花束をささげる誰かも。
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おわりに

いかがでしたでしょうか?
どの本もオススメなので良ければご一読ください。
その他書籍も紹介しております。
宜しければご覧ください。


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