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ヒトは「一人で生きる」デザインではない

「私は一人でも大丈夫。」

そう思いたくなる時 
そう思ってしまいたくなる時ってありますよね。

もちろん、一人暮らしが悪いわけでも、 
結婚していないことが問題なわけでもありません。

でも、ポリヴェーガル理論や 
近年の神経科学の世界では、 
私たち人間は 
「誰か(同種の動物、つまり哺乳類)と 
つながるようにデザインされた生き物」 
だと考えられています。

人間は哺乳類です。

哺乳類は群れで生きる動物。

だから私たちの神経は、 
誰かとの関わりの中で安心し、 
調整されるようにできています。  
  
生まれたばっかりの赤ちゃんは 
この「調整」が自力では出来ない(神経系が未発達)ので 
主たる養育者(多くの場合母親)が 
抱っこしたり、なでたり、話しかけたり、
そうやって安心させてあげる必要があるんですよね。

「つながり」は特別なことではない

つながるというと、

「親友がいる」
「毎日誰かと会う」

そんなことを想像するかもしれません。

でも実は、それだけではありません。

・誰かと挨拶を交わす
・LINEでメッセージを送り合う
・好きな人の動画を見る
・ラジオで誰かの声を聞く 

そんな小さな交流も、 
私たちの神経系に「一人じゃないよ」 
という安心感を届けてくれます。

私も、ラジオ(スタンドFMの音声)を 
自分の部屋で一人でウロウロ歩きながら 
録音しています(笑)

でも、「この先には誰かが聞いてくれている」  
と思いながら話しています。

そう思うだけでも、 
不思議と私は一人ではなくなるんです。

私たちはいつも響き合っている

自律神経についてのポリヴェーガル理論では 
私たちの神経系は周りの人の神経状態と 
影響し合うことが知られています。

穏やかな人のそばにいると、自分も少し落ち着く。

逆に、イライラしている人の隣にいると、 
なんとなくこちらまで落ち着かなくなる。

そんな経験はありませんか?

神経系は、お互いを見ながら無意識に調整し合っています。

これを協働調整(コレギュレーション)と呼びます。

だから、自分が安心して穏やかでいることは、 
自分だけのためではありません。

あなたの穏やかさは、 
周りの人にも伝わっていくのです。

子どもは「安心」を学びながら育つ

先日、4歳の姪っ子を少し預かる機会がありました。

お昼寝から目を覚ますと、ママがいません。 
 
(もちろん事前にママから説明があり、 
姪っ子も「おばちゃんと待っている時間」 
と理解はしていました)

目を覚まして少しすると 
「ママー!」と言って号泣し始めました。

10分~15分ほど泣いて、少し落ち着いてから 
「塗り絵しようか?」と声をかけると、
すくっと立ち上がり、普段通りに遊び始めました。 
(思いっきり泣いて、その後は気持ちを切り替えられた、 
姪っ子ちゃん素晴らしいなと思いました) 

そして、夕方、ママが帰ってくる前には 
「ママにギューしたい」と言っていて、 
実際ママと合流した時には 
安心したようにぎゅっと抱きついていました。

そして夜になると、

「さみしかった。」

そう言葉でママに伝えていました。

私はその姿を見て、とても素敵だなと思ったんです。

寂しい時にちゃんと泣けること。 
「さみしかった」と表現出来ること。

安心したい時に、大好きな人にくっつきに行けること。

これは決して甘えや弱さではありません。

自分の感情を感じ、それを表現し、 
安心できる相手とのつながりの中で回復する。

それはとても健全な心の働きです。

実は私も、4歳くらいの頃にはすでに、 
「嫌だ」や「寂しい」という気持ちを表現できず、 
感情を我慢する子どもでした。
(「おねえちゃんでしょ、我慢しなさい」 
と言われてきました。 
昭和生まれの私達って 
そういう環境の人も多かったはず)

だからこそ、姪っ子ちゃんが思いっきり 
涙をポロポロ流して、 
自分の気持ちを表現できる姿を見て、 
「これで良いんだよなぁ」と心から思いました。 

大人も同じです

私たちは大人になると、

「寂しいなんて言っちゃダメ」
「迷惑をかけちゃいけない」
「我慢しよう」

そんなふうに感情を飲み込むことが増えてしまいます。

でも、寂しさも、悲しさも、悔しさも、怒りも。

どれも人間らしい感情です。

感じてはいけない感情ではありません。

大切なのは、その感情を否定することではなく、

「今、私は寂しかったんだな。」

そう自分で気づいてあげること。

その小さな気づきが、  
神経系を少しずつ安心、安全へと導いてくれます。

あなたは今日、誰と響き合いましたか?

家族。

友人。

職場の人。

コンビニの店員さん。

近所ですれ違った人。

画面越しに見た配信者さん。

ラジオから聞こえてきた誰かの声。

私たちは毎日、たくさんの人と響き合いながら生きています。

だからこそ、自分が安心できるつながりを、 
どうか大切にしてください。

そして、あなた自身が少し穏やかでいることも、 
きっと誰かへの優しい贈り物になっています。

今日もあなたの神経系が、 
安心できる人や場所とたくさん出会えますように。 
そして、その安心が 
また次の誰かへと優しく伝わっていきますように。

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