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555 自己問答 「イメージの共有と抵抗」

投稿、自己問答 「イメージの共有と抵抗」



文字数2200



AとBの対話




A
僕が「こんな風にものを考える、ものを捉えている」というイメージを、僕の身近な色々の人と「うまく共有しきる」ことができたら僕はもっと力強く生きることができるだろうと思う。



B
「うまく共有しきる」というが、「うまく共有しきれない」ケースがあるのか?



A
多くある。大半は「うまく共有しきれない」ケースの方に当てはまる。
このことをうまく比喩で表現できればいいが。

パッと浮かぶ例えで言えば、「こちらで作成した意見書のデータが相手のところには文字化けして表示される」という感じか。

他にも、「あるソフトで作成した画像データが、相手のところでは画像データの各パーツの配置や表示のされ方がちょっとずつ変わってきて、全体として自分の表現したかったバランスとずいぶん違ったものになって相手に伝わっていく」という感じかな。

今言った比喩の中身は「デジタルの互換性の問題」だが、こういうことに似た感触が例えば口頭のやり取りで発生することがある。



B
君は君が今話しているような意味のことをよく話す。



A
そのことが僕の生涯の課題なのかもしれない。
僕は僕の意図するところを「正確に」伝え、「正確に」共有したいのだ。
その精度が高くなければ成り立たないものが多くある、と僕は思っている。
正確な理解とイメージの共有が欠けていると、人は互いに相手の望んでいるものとかけ離れたものを与え合うことになる。



B
正確な、と君は言うが、例えば、「大まかに」理解や共有ができてはいるが、より細かなところで理解や共有ができていない、という状態は君からすると落第点なのかな?



A
「大まかな方向性」がしっかりと理解や共有されていれば細かな点の共有の難易度や重要性は低くなる。
多少曖昧な話になりつつある気もするが、「大まかに」方向性が一致していれば、全体にものごとは望ましい向きに向いていると考えていい。

比喩で言えば、僕が「大まかに」北東の方向を目指すつもりでいる時に、その意向を聞いてくれる人が「なるほど、君はこの方角を目指すつもりなんだね」と言って、ある方向を指差す。

その指差す方角が北や東を向いているとする。僕の意図する北東の向きとはズレがあるが、それでも「大まかに」方向は一致している。
後でそのズレを修正していけばいいからこれなら話は楽になる。

だが、僕が北東を目指す時に、話の聞き手が「君はこの方角(南や南西や西など)を目指すつもりなのだね、よくわかった」と話す時、僕と聞き手の間には一致とは遠いものがある。隔たりがある。



B
君は一致したいのだね。
隔たりがあるのが嫌で、隔たりのない一致した状態を他者との関係の中で持ちたいと思っているのだね。



A
そう言って間違っていないように思う。
まあ、僕も僕の内面を地図なしで手探りで探索しているようなものなので、「きっとそうな気がする」というくらいの曖昧な同意しかできないがね。



B
君はそうした、他者との一致を今後得られそうだと感じるか?感じないか?



A
得られそうだと感じている。
昔は僕は自分の意図するところと他者の理解するところの一致をほとんど得られなかったが、僕なりに自分の言葉の力を育ててきた今は、昔できなかったことが出来そうだと感じている。
その点では自分で自分に前向きな変化を強く感じている。

といっても相手を選ぶだろうがね。
自分の考えや意図を相手に伝え共有する、という作業は、僕のイメージでは「電気を流す」という感じがある。
こちらが自分の中の電気を相手に流し込む、ということになるが、理科で昔習った知識に頼れば、電気を流し込まれる側には「抵抗」というものがある。
抵抗が強いとこちらの電気は全く流れていかない。流し込んだつもりの電気は無駄になる。
抵抗が少ないと多くの電気エネルギーが相手に流れ込む。
抵抗が全く無いと全ての電気エネルギーが無駄なく相手に流れ込む。

人にはそれぞれ「抵抗」の強弱がある。
自分が相手に「電気エネルギー」(自分の思考や感情など)を流し込もうとする時の相手側の「抵抗」の強弱を見極めることが大事だ。

僕はある知人と接していて、僕の「電気エネルギー」(思考や感情)がその友人に流れ込もうという時に生じる抵抗の強さは、「何年付き合いを重ねても、どうにも変わらずにいる」と僕は勝手に感じているのだ。

僕の「電気エネルギー」は、その知人に向けて流し込まれる場合、その多くが不完全燃焼に終わる。
相手を変えるのは難しい。
自分と相手の関係を何か根本的に変えるのも難しい。

こうしたことから、「こちらのエネルギーがうまく流れ込んでいかない相手は今後もおそろくうまく流れ込んでいかないものだと割り切って、お互いにエネルギーがうまく流れ込み合う相手を広く探していくのが良い」と僕は考える。



B
「電気エネルギーに対する抵抗」

「不完全燃焼」
という言葉は君が時々使うものだね。
今回は君は言わなかったが「絶縁体」などの言葉も君は使うことがある。

不完全燃焼なんかは電気の話とは、理科の科目においては別の項目に分類されそうだが、あくまで比喩だからそのあたりを厳密に考えずに使う方針でいる、という感じだね。

君が話す内容は「突き詰めると人選が大事」ということになっていくように僕は感じる。
誰でもいい、というわけでなく、こちらの素養と相手の素養がうまくマッチしているケース、別な言い方だと「お互いの相性が良い」というケースでこそ、「共有への適切な努力が、徒労に終わらずに報われたものになる」と言っていいのではないかと僕は思う。
それなので、「相手・人を見極める目」が重要になるのだと思う。



A
君の言うことに全く異論はない。
それにしても文字数がかさんできたからこのあたりで終わりにしておこう。



ここまで。

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