「無添加じゃないとダメ」と思って、買い物がしんどくなっていた
富士宮で13年、食の商社を経営。お客様満足度97.1%、お母さんたちの口コミで広がり続けている無添加のソーセージなどの加工食品の通販「おもいやり便」を運営しています。4児の母として30年以上のアトピーを食で改善した経験から生まれたこのサービス。無添加が当たり前の世界と、子どもの笑顔があふれる日本を残したい。そんな想いで、食と子育てのことを発信しています。
スーパーの食品売り場で
立ち止まって裏を読んでいるお母さん、見かけたことありませんか。
あれ、かつての私でした。
ソーセージの袋をひっくり返して、成分表示を目で追って、「亜硝酸Na」「リン酸塩」「調味料(アミノ酸等)」……ぜんぶの意味は分からないけど、なんか多いな、と棚に戻す。また別のを手に取る。また戻す。
気づいたら10分。カゴは空のまま。
だって、アトピーだから、、子どももアトピーだから
「ちゃんとしなきゃ」が、じわじわ重くなっていった
無添加への意識は、自分が不妊、流産、アトピーを経験して、子育てをしていく中でどんどん強くなっていった。
最初は「なんとなく良さそう」だったのが、調べれば調べるほど、怖い情報が出てきて。「これも危ない」「あれも気をつけて」が積み重なって、気づいたら買い物が怖くなっていました。
安心して買えるものが少なすぎて、選ぶたびに疲れて。 夕方、夕ご飯の材料を手に取るだけで、どんよりした気持ちになっていた時期があります。
それって、誰かに頼まれたわけじゃないのに、いつの間にか自分で自分を縛っていた、そういう感覚だったと思います。
でも、「ゼロにしなきゃ」は、誰も言っていなかった
ある日、こんなふうに思ったんです。
「私、いつから買い物が楽しくなくなったんだろう」って。
添加物を知ることは大切。でも、知識が増えるほど「完璧にしなきゃいけない」というプレッシャーも一緒に育っていた気がします。
私自身、30年以上アトピーと向き合いながら、添加物や農薬、食材のことをずっと調べてきました。流産を繰り返して、医師から「自然妊娠は難しい」と言われていた時期に、食事を少しずつ変えていったことが、体の変化につながっていきました。
だから食の大切さは、身をもって知っている。
でも同時に、「変えていく」というのは、ある日突然すべてを入れ替えることじゃないとも、身に染みています。
一つ選べたら、それでいい。昨日より一個だけ安心できるものにできたら、今日はそれで十分なんです。
「美味しくないと続かない」が、すべての出発点だった
うちのソーセージを作り始めたのも、実はそこからでした。
市販の無添加ソーセージを探して、買って、食べさせてみたら——子どもが食べなかった。
添加物を抜けば安全かもしれないけど、美味しくなければ食卓に出し続けられない。子どもが食べてなんぼなので。それって、子育てしているママたちの暮らしに馴染まないということで。
夫が食材の商社を10数年やっていたこともあって、「だったら自分たちで作ろう」という話になりました。静岡の富士宮で育てられた、希少な富士幻豚という豚肉を使って、工場選びから材料選定まで、半年以上かけて試作を繰り返しました。
「しょっぱすぎる」「薄すぎる」「食感が違う」——何度も何度もやり直しながら、完成したのが今のソーセージです。
塩も、水も、豚肉も、全部にこだわって。余計なものは一切入れていない。なのに、子どもがよく食べてくれる。
そのことが、今も一番嬉しいことのひとつです。
完璧じゃなくていい、一個だけ変えてみる
買い物がしんどくなっているお母さんに、伝えたいことがあります。
ぜんぶを無添加にしなくていいです。 今日は一個だけ、ちょっと安心できるものにする。それだけで、十分すごいことだと思います。
知識を手に入れることと、自分を追い詰めることは、ぜんぜん別の話。
子どもに良いものを食べさせたいと思っているだけで、あなたはもうとっかかりのところにいます。
今日も、カゴをもって買い出ししているママ。おつかれさまです。いっしょにがんばりましょう。
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