【御礼】note創作大賞2025エッセイ部門「朝日新聞出版賞」の翌日の日記。(長文)
2025年10月25日(土曜日)翌日の夜です。わたしは、今、星野リゾート「リゾナーレグアム」のオーシャンビュー最上階のテラス付きのお部屋でこの日記を書いています。
昨夜、授賞式の集合写真が撮り終わって、そのままタクシーに飛び乗り、3時間後、国際線でふぅ~っと首枕を膨らませ、朝3時には、グアムの空港に着いた。
授賞式も夢のように浮かれた空間だったけど、グアムに降り立った税関に並ぶ人たちも同じように浮かれていた。「welcome to Guam」の前では人だかりができ、深夜にみんなアロハしていた。
私はそういうのは大丈夫です〜華麗にスルーしますよ〜とちょっと歩いたら、おんなじ看板がもう一個あり、もちろん秒速で自撮りした。
ひとり旅のおすまし顔で、パスポートを握りしめ冷静を装っていたが、ビーチでは”ポテチ”を食べるか、”ポテト”を食べるかどっちがいいかな?を真剣に悩んでいた。まだ暗い朝4時30分には「リゾナーレグアム」に到着。朝8時に起きると、エメラルドグリーンの海が私を待っていた。

今年のnote創作大賞の締め切りは2025年7月。
星野リゾート全制覇まで残り10施設だったので、もう達成できるのは見えていたが、界箱根とLucyのオープンが8月と9月。どうしても7月までに全制覇をするのは厳しい。そうなると、今年の創作大賞は見送って、来年2026年に全制覇完了した状態で応募しようかと考えていた。
でもわたしのこのチャレンジは”鮮度”が大事で、みなさんご存じのように、”勢い”と”熱量”の体当たり体験レポート型のわたしのエッセイは、”今”の気持ちを、”今”書かないと、旬が過ぎる。何よりも、わたしのモチベーションが下がる。そして、それがぜんぶバレる。それで創作大賞のメディア賞に入るわけがない。
そこで思い付いたのが、7月の応募の時点で、「全制覇62施設」予約を完了すればいいのではないのだろうか?そうすれば、いくらかかったかの金額も出る。最後の施設にお金を振り込んだヒリヒリ感も体験できる。そして、審査中の8月~9月末までに着々との残りの「青森屋」「界箱根」「LUCY尾瀬鳩待峠」「界長門」に宿泊し、10月末の結果発表までには、滑り込みで達成しているので、”星野リゾート国内全制覇したOL”として堂々と壇上でのスピーチや、各種の取材に対応できる。そして、10月からは、世界制覇が開幕、グアムに行くと。完璧だ。
書ける。いくぞ。
2025年7月「星野リゾート国内全制覇」最後の「界長門」予約完了
2025年7月17日「note創作大賞2025」応募完了
2025年9月12日「界長門」で達成。
2025年9月16日「note創作大賞2025」中間発表通過
2025年10月某日「note創作大賞2025」メディア賞受賞のご連絡メール
2025年10月末日「note創作大賞2025」朝日新聞出版賞 授賞式
2025年10月24日「星野リゾート世界制覇」グアム篇スタート
そして……
このわたしが描いた最高の未来が本当にやってきてしまった。
ひとつだけ懸念があった。授賞式の日程だ。中間発表が通った段階で、「あれ?まずい、授賞式の10月下旬って、24日か31日の2択だよな…グアムと被るんじゃないか…」心配し始めていた。
【メディア賞受賞のご連絡】というメールをいただいた際に真っ先に日程を確認した。見事にドン被りした。私は10月24日朝9時発の成田-グアム便を予約しており、授賞式は10月24日18時30分から。さぁどうする?
キャンセル、時間変更、払い戻し、日程変更、格安航空に買い直しなど旅行サイトと、ChatGPTと、JAL、星野リゾートに問い合わせ、母が授賞式に行くパターンなども検討し、検索し、検索し、格闘した。
そして、一番費用を抑え、グアムの滞在時間も長い最適解が出た。
「授賞式は、ミカ本人が出席、24日深夜23時30分の羽田発のユナイテッド航空のチケットを片道取り直し、往復チケットを片道に変更し帰りはJALで成田着で帰る」
またひとつ旅の経験値が貯まった。
よかった、よかった。
というわけで、今、グアムにいます。
長くなってしまった。そうだよ、授賞式の話を書きたかったんだ。まず、そうだ、この選評のことを書かなければですね。

こちら他の受賞者の作品もぜひご覧ください!というメールとともに、リンクが送られて、その記事の中に、しれっと入ってて。
「!!!!!!!!!!」
もうね、仕事帰りの電車の中18時30分くらいの横須賀線の中でしたよ。号泣しちゃって。相当、変な人だったと思う。ハンカチがなくて、玄米ごはん包んでたランチマットで、涙も鼻水も拭いて、ちょっと一回別のこと考えて、涙止めないとこれ無限に泣けるぞと、呼吸を整え、デュオリンゴで、英語クイズもやりました。
嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて、嬉しい。
今、見てもやっぱり嬉しい。
文字数制限のある中で、私のテンションがあがる言葉をめいっぱいの花束にしていただいて、なんてあったかいんだろう。”いい感じの貧乏性”に笑ったと思ったら、とんでもなく胸をぎゅーーーーって掴まれて、こんなすてきな言葉を届けてくれるチームと、本が作れるんだってまた泣いた。
今回は、エッセイ部門は3人受賞した。あと2人のエッセイ部門でメディア賞を取った、望月さんと、タキさんのエッセイの才能が凄すぎて、やばいな…わたし大丈夫かな?潜りじゃないか?300万円使ってインパクトだけで、賞取りにいったズルじゃないか?とか思ったんですけど、この選評を見て、
(タイプロと、オタクのネタで恐縮ですが)
未経験だけど新メンバーに選ばれた篠塚くんに対して、佐藤勝利くんの「しのを背負ってみたいと思いました。」あれなのか?執筆未経験のOLのわたしに賭けてみたいと思ってくれたってことなのか?
もうひとつ、わたしの最推しのtimelesz原ちゃんが、先輩山下智久くんに「山下くんみたいになりたい」と伝えたら、山下くんが「原は俺にはなれないけど、俺も原にはなれない。」とくれたメッセージを急に思い出しまして。
そうか……「私は望月さんとタキさんになれないけど、望月さんとタキさんも私にはなれないのか」
と原ちゃんの心に残った言葉に、自分を重ねて、また勝手に原ちゃんとtimeleszに励まされ、自分のスーパーポジティブに救われた。
とにかくやるしかないですね。
で、それで、ようやく授賞式の話なんですけどね。
私は前日に、朝日新聞出版社さんとの打ち合わせとそのまま懇親会にも参加予定で、note社に向かいました。受付には明らかに、受賞者のタキさんがいて、絶対にタキさんが座っていて、でもタキさんじゃないかもしれないから、一回トイレに行きました。noteの平野さんがいらっしゃって、出版社さんもいらっしゃって、やっぱりそこに座っていたのは、タキさんだった。
タキさんはコートを脱いだら、「nomadic artisan」の新作のブラウスを着ていた。ここ1週間ずっと眺めていたあのブラウスを着ていた。エッセイを読んだ瞬間から、もう心は掴まれていて、しかしケニアにお住まいだし、会えないだろうなと思っていたタキさんがいた。
「ワンピース、オーダーします!」とだけ伝えられたらいいなと思っていたのに、
「”伝説の2次会は滅多にない、伝説の3・4次会は記憶にない”って、あれさ、珈琲飲んで吹き出しちゃったよw」とエッセイの感想もくれて、ほんとうにやさしくて、やさしくて、話していたら、図々しくも、前から知り合いだったような気すらしてきた。
トータルでいうと、1時間も話してないのに、私たちはお互いの人生をエッセイを読んで知っている。
授賞式の時も、同じテーブルで、タキさんはみんなのトークを回していて、
昨日は”ミカさん”だったのに、気付けば”ミカちゃん”になっていた。
集合写真を撮る時に、隣でこそこそと、(タキさん、私この布か、この布にしようと思ってるんですけど?)(かわいい、あ、それもかわいい、ミカちゃんは、明るい色似合うよ。)と、中学生の時の先生が説明してる最中にバレないように喋るあれみたいだった。
授賞式のコメントは、自分の時よりも他の受賞者の話を聞いている方が、感極まって泣いてしまった。みんな同じように、創作大賞に応募して、中間発表と、受賞メールを受け取って、ここまで内緒にしていて、本を出す夢まであと1歩を噛みしめていて、同じ状況の人がこんなにいたのかと、今まで感じたことのない感動だった。
スピーチを聞きながら、「私も小説とか書いてみたいな」とか無謀にも妄想していたけど、2回目の写真撮影の時に、タキさんが「わたしさ、受賞コメント聞いてたら、小説も書きたくなってきてさ。」とボソッと言ってきた。
私は坂元裕二先生の作品が大好きで、特に”いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう”の中の好きなシーンで、商店街でもらった洗濯物干しが気に入ってるって話から、「あのね、いつか、あの日の空の話がしたかった。誰かに聞いて欲しかった。」っていうセリフがあって(ずっと話したかったけど、誰もわかってもらえないだろうなと思って言えなかったけど、この人だったら、私のこの感覚伝わるかもしれないって、主人公がそう思える人に出会えたって話。)
頭の中で、あのシーンがフラッシュバックしていた。
「それどういうこと?」って聞かれることが多い人生だった。自分の中の感覚を、人に理解してもらうのは難しいと思ってた。
言わなくても、伝わる。感覚が、伝わる。
男女問わず、そういう人に出会えることは、たくさんあることじゃないから、今日のことはずっと忘れないと思う。


望月さんは、目の前の席で、「応募作、エビフライの話にしたのはなんでですか?」って聞いたら、「夫が、”胃がもたれるから、今年は帰省やめようかな”って言ってて、ピンときて。その時、急にこれだって思っちゃって。ミカさんの星野リゾートと、”節約”かもって気付いたのと一緒ですね!」と言ってくれた。
やさしく、”一緒ですね”が、心に染み渡った。
すごく望月さんだった。
「ミカさんの、最後の方に、コンテンツマンじゃない元彼の話がちょこっと入ってたの、あれめっちゃよかったです。」そこを褒めてくれたのは、望月さんだけだった。星野リゾートと節約ネタは散々書いてきて、テレビでも喋りまくっている中で、創作大賞に応募するなら、今まで言わなかったわたしの失敗とか弱みを晒したいと思って、勇気を出したのがあの部分だったので、うれしかった。
「1万字書いたのも、そこもミカさんの人柄出ててよかったです。」もうれしかった。
同じエッセイ部門でメディア賞をそれぞれ受賞したけど、住む場所もバラバラで、きっとわたしたちがまた揃うことはないんだろうなと寂しくなったけど、
タキさんが、「同期3人で写真撮ろう!これ見てさ、みんなで頑張ろうね!頑張るね。」と言ってくれて、3人で写真を撮った。3人でたどたどしながら、エアドロで写真を送り合った。
来年は、本屋さんのエッセイコーナーの棚で、3人の作品が並ぶのかな?と、かっこよすぎる再会を妄想して震えた。
最後に。
noteの平野さん。
事前に星野リゾートさんに私のエッセイが「朝日新聞出版賞」を取ることを報告して、授賞式のコメント、ご招待もしてくださるサプライズを計画してくださっていまして。星野リゾートさんの許可がなければ、これ本に出来ないんじゃないか?と不安だったので、創作大賞の運営で様々なことがあったでしょうに、細かい配慮までしてくだって平野さんのお仕事の丁寧さに感動しました。
朝日新聞出版社の担当編集さん。
初日の打ち合わせから、「ミカさんのnoteの面白いと思ったところを抜粋してまとめてきまして!」とドキュメントに、”傑作集”を作ってくれて、「こんなこと書いたっけ?w」とか「ここが面白いのか」みたいな気づきもあって、その愛に一生付いていこうと決めました。今年4月に新卒入社で、目がキラキラで、作ってくれた資料とお話しした人柄から、優秀さが滲み出ていました。絶対に面白い本を作って、重版して、ドラマの原作にもして、とにかくいっぱいいっぱい売って、2人にとっての代表作にしたい所存です。ぶちかまそうね。
もう1時14分です。明日の予定は、ビーチで、ポテチ食べること。何時に早く起きれるかな~。それでは、漫画読んで寝ます。強行突破して良かった、授賞式24日でよかった。グアム最高ッッッッ!!!!!

読んでくださった方々、応援してくださった方々、ほんとうにいつもありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
OLのミカ。
<2026.04.08 追記>
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📚<編集部よりご紹介>
失恋をきっかけに星野リゾート全制覇を思いつき、その総額400万円のための節約術を編み出していった著者。全制覇の過程で湧き上がる仕事・恋愛・友人関係といった、尽きない悩み。読めば元気をもらえる、前代未聞の旅行ガイド✕節約術✕エッセイ集。創作大賞2025(note × TALES主催)朝日新聞出版賞受賞作!
