【英会話】格差社会のリアルーフランスの15世帯に1世帯が「億万長者」という事実
こんにちは、たぬこです。
「フランス」と聞くと、パリの洗練された街並みや高級ブランド、豊かな文化を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、最近発表された調査データ(不平等研究所:Observatoire des Inégalitésの報告書)を見ると、現在のフランスが抱える「急激な貧富の格差」という、もう一つのリアルな姿が見えてきます。
なんと今、フランスの全世帯の約6.5%(およそ15世帯に1世帯)が「ミリオネア(純資産100万ユーロ/約1.6億円以上)」になっているというのです。
元記事はこちら👉
2 Million French Households Are Now Millionaires
(フランスの200万世帯が今やミリオネア(富裕層)となっている。)
フランスのミリオネアは「不動産」以外で資産を増やしている?
報告書によると、100万ユーロ以上の純資産を持つ世帯は約195万世帯に上ります。
ここで面白い(そして少し不都合な)データがあります。
フランスには「不動産富裕税」という、130万ユーロ以上の不動産を持つ人に課される税金があるのですが、じつはこれを納税しているのは約18万1,000世帯しかいません。
つまり、200万世帯近くいるミリオネアたちの多くは、税金がかかりやすい「不動産」ではなく、別の資産(株や金融商品など)に賢くお金を分散させている可能性が高いのです。
さらに、フランスには145人のビリオネア(資産10億ドル以上の大富豪)が暮らしています。
その代表格が、ルイ・ヴィトンやディオールを傘下に持つLVMHのCEO、ベルナール・アルノー氏です。
彼の総資産はなんと約1500億ドル(約23兆円)とも言われています。
調査では、フランスの最富裕層(上位0.1%)の資産は2003年以降で4倍に、上位500ファミリ―の資産は6倍にまで膨れ上がっていることが分かっています。
一方で、10人に1人が「貧困線」以下の暮らし
富豪たちが文字通り「桁違い」に資産を増やす一方で、社会の足元では別の現実が進行しています。
フランスの国立統計機関が発表したデータによると、国民の10人に1人以上が「貧困線」を下回る生活を送っています。
具体的には、月収が1,288ユーロ(約20万円、国の中央値の60%)未満の暮らしです。
特に生活費の高騰(インフレ)の直撃を受けているのが、次のような人たちです。
ひとり親(シングルマザー/ファザー)の家庭
子どもの多い大家族
学生たち
華やかなラグジュアリーブランドが世界を席巻するその足元で、日々の生活費や学費に頭を悩ませる人々が増えているのが、今のフランスの縮図のようです。
おわりに:このニュースから私たちが考えること
今回のデータは、富を持つ者はより豊かになり、持たざる者はインフレの波に飲まれていくという「格差の拡大」をリアルに物語っています。
これはフランスだけの問題ではなく、日本に生きる私たちにとっても決して他人事ではありません。
個人のマネーリテラシーを高めるのも大事だけど、社会全体のこの格差ってどうにかできないのかな…?と考えさせられちゃうニュースでした。
☕️ おまけ:今日のレッスンで学んだ、日常会話に使えるフレーズ
1. 〜は…に影響を与えている
...are strongly affected by...
(〜は…から強い影響を受けている / 苦しんでいる)
記事では「ひとり親や学生が、物価上昇の強い影響を受けている(苦しんでいる)」という文脈で使われています。日常会話では、天気や体調、ニュースなどが自分にどう影響しているかを話すときに便利です。
会話での使い方:
My travel plans were strongly affected by the heavy rain.
(大雨のせいで、旅行の計画がめちゃくちゃ影響受けちゃったよ。)
Many small businesses are strongly affected by inflation.
(多くの小規模ビジネスがインフレの影響を強く受けている。)
2. 〜のトップに立つ / 常連である
...who often tops the list of...
(〜のリストでよくトップになる / 常連である)
LVMHのCEOが「ヨーロッパの富豪リストでよくトップになる」という部分の表現です。お気に入りの映画、お勧めの商品、ランキングなどをカジュアルに話すときに使えます。
会話での使い方:
This coffee shop always tops the list of my favorites.
(このコーヒーショップは、私のお気に入りリストでいつも不動の1位なんだ。)
Kyoto often tops the list of must-visit places in Japan.
(京都は、日本で行くべき場所のリストでよくトップに挙がるよね。)
3. 〜を示唆している / どうやら〜らしい
This suggests that...
(これは〜ということを示唆している / どうやら〜ということのようだ)
「データを見ると、どうやら多くの大富豪が不動産以外の形で資産を持っているようだ」という推測のシーンで使われています。自分の意見を「〜だと思う」と直接言うのではなく、「状況から見て、こういうことが言えるよね」とスマートに切り出すときに役立ちます。
会話での使い方:
The long line suggests that the food here is really good.
(この行列を見るに、ここのご飯は相当美味しいんだろうね。)
Her smile suggests that she passed the exam.
(彼女の笑顔からすると、どうやら試験に合格したみたいだね。)
4. 〜未満で暮らす / 〜でやりくりする
...lived below... / ..earned less than...
(〜未満で暮らす / 〜未満の稼ぎでやりくりする)
記事では「貧困線以下で暮らす(earned less than...)」として使われていますが、日常会話では live on [金額](〜の金額で生活する) や less than [金額]を組み合わせて、「今月はお小遣い(予算)これだけで生活しなきゃいけないんだ」というトピックでよく使われます。
会話での使い方:
It's hard to live on less than $50 a week for groceries.
(週50ドル未満で食費をやりくりするのは結構きついよ。)
I’m trying to keep my monthly spending below 500 euros.
(毎月の支出を500ユーロ未満に抑えようと頑張ってるんだ。)
