我々は中山レフェリーを訴える(7/5後楽園ホール大会)
これは問題提起だ。
ある大会のこと。
リング設営が終わり、私の人生の中でも1番幸せな時間とも言うべきお弁当の時間となった。
この日は中山レフェリーが会場近くのコンビニまで買い出しに行っているらしい。
やがてコンビニ袋を下げた中山レフェリーが帰ってきた。
今日は弁当ではなくおにぎりを買ってきたということだそうなのだが中身を見てビックリ、買ってきたおにぎりの具が全て昆布なのである。
袋から出して一個ずつ並べてみるが、どれも昆布昆布昆布で、裏返ってるのをひっくり返しても昆布昆布昆布なのである。
なぜ昆布だけを大量に買ってきたのか。
コンビニの店長が昆布のおにぎりをケタ一つ間違えて発注してしまい半額セールをやっていたとか、中山レフェリーのめざましTVでの占いのラッキーおにぎりの具材が昆布だったとかならわからなくもないが、全くそんなことは無いらしい。
1人3個まで食べてもいいとは言うが、同じ味を3個も食べるというのはいかがなものだろうか。
ツナマヨとか明太子とかシャケも食べたいのである。
そもそも昆布というのはおにぎりの具材ランキングでも相当下位にくるような気がする。
おじいさんが食べてるイメージだ。
竹下通りを歩いてるようなギャルは昆布は選ばない。
そのコンビニに他の具のおにぎりが売っていなかったのならまだしも、他の具もちゃんと売っていたそうだ。
それなのにもかかわらず、昆布しか買ってこないというのは中山レフェリーのセンスを疑うほかないのである。
後日、また別の大会でも中山レフェリーが買い出しに行った。
その時点で嫌な予感はしていたのだが、見事その予感は的中した。
今度はサンドイッチを大量に買ってきたのだが、その全てがタマゴサンドだったのである。
なぜタマゴサンドしか買ってこないのか中山レフェリーを問い詰めてみるも、
「いいじゃん」
の一点張りで理由は完全黙秘を貫いている。
その日は全員タマゴサンドを飽きるほど食べ、結果としてスタッフの控室はタマゴペースト独特の腐卵臭のような匂いが充満してしまった。
流石にこの一連の事件により中山レフェリーはGHC弁当管理委員会から、センス無し男の烙印を押されることとなったのである。
このように溜まりに溜まった中山レフェリーへの不信感がついに爆発した事件が起きた。
後楽園ホール大会の日。
中山レフェリーが買い出しから帰ってきた。
「今日はこれで」
と言いながら突き出したコンビニ袋の中身を見ると、そこにはなんとスタッフの人数分のウイダーインゼリーが入っていた!
「これは?」
と聞くと
「今日の弁当です。一人一個でお願いします。」
との返答が。
「え?」
と聞き返すと
「これが弁当ですよ」
と言いながらウイダーインゼリーをチューチュー吸い始めその場を立ち去った。
私は唖然としてしばらくその場を動けなかった。

弁当でもおにぎりでもサンドイッチでもなく、ゼリーである。
いよいよ来るところまで来てしまった。
これはもしかしたら、新時代のお弁当スタイルとして我々が受け入れなければならないことなのだろうか。
いや、私は到底このような咀嚼行為なき弁当は受け入れることができない。
考え方が古い、前時代的だ、老害だ、と罵られようとも、のり弁やシャケ弁やカツ丼を食べたいのである。
AIの飛躍的な進歩の弊害が我々のお弁当にも押し寄せているのかもしれない。
ここで時代の変化に抗いたい私はハンガーストライキを決行することにした。
ウイダーインゼリーを食べなかったのである。
プロレス業界で働いて10数年、お弁当を食べなかったのは初めての出来事である。
コッソリ2人分3人分食べることがあっても絶対に食べないという選択肢を取ることは決して無かった。
これはプロレス史、いや日本史の中でも後世に語り継がれる特異点と言っていいだろう。
この静かなる反抗を受けて次回はどんな弁当が出てくるのか見ものである。
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