珈琲館のカレーライスは平皿で
久しぶりに珈琲館でカレーライスを食べた。
お皿が深皿になっていた。
どうして…
個人的にお店で食べるカレーライスは平皿であってほしいのだ。
深皿は、家で貧乏ったらしくお腹いっぱい食べるイメージで、なんか嫌なのである。
平皿できれいに盛り付けられている、もしくは、白米は平皿でカレーはあの銀の魔法のランプに入っていてほしい。
味は一緒なんだろうけど、深皿は、美味しさが半分くらいになる気がする。
平皿は食べにくいのかもしれない。
でも、その食べにくさが外食の特別感を醸す、味になっているとも言える。
初めてアルバイトをした洋服店のそばに、喫茶店があった。
そこでは双子のおじさんが働いていた。
お腹にたまり、かつ一番安いメニューがビーフカレーライスだった。
注文して待っていると、おじさんはレトルトカレールーを鍋に入れて、ぐるぐるとかき混ぜ加熱していた。
平皿に乗せて提供されたカレーライスは具もほとんどない、まさにレトルト。
レトルトであるが、これがなんとも美味しくて、実は思い出の味だ。
その喫茶店は間もなく閉店して、いまはない。
レトルトカレールーを温めているだけの喫茶店なので、人によっては嫌悪感があったのだろう。
でも、僕はそこのカレーライスが好きだった。
平皿のカレーライスは、そんな思い出も加味されて、とても美味しい。
手作りだから美味しいとか、そういうことではなくて、『あのときの味』が一番頼りになる。
平皿になるだけで、僕にとっては『あのときのカレーライス』に近い存在になるのだ。
ちなみに珈琲館のカレーライスも、美味しい。
平皿に戻らないかな。
