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トングン -呪いの宮-

2026年公開、Netflixオリジナルの韓国ドラマ「トングン -呪いの宮-」を観た

※こっからはネタバレなので嫌な人はそっと離れてね※
























来たよ来たよ〜
化け物退治系の朝鮮時代ファンタジー歴史ドラマ
お約束の男女のロマンスもついているんだけど
そっちのほうはそこまで盛り上がっていなかった印象かな

むしろ化け物退治の描写がめちゃくちゃ凝っていて
CGをはじめ全体的に凄く金をかけているなっていうインパクトのほうが強かった

話の作りにしてもかなり手が込んでいて
最初は池に飛び込んで恨みを持って死んだ王の側室が
王族の血を根絶やしにする呪いをかけたという話から始まるんだよね
次々と王の子供たちが病に倒れて不可解なことが起きていくんだけど
観進めていくとだんだんそれが別の理由だったって分かってくる

そこに至るまでの展開は
王に対抗する勢力の巫堂(ムーダン)対王側の巫堂の戦いみたいな図式で
この呪術の攻防戦はなかなか見ごたえがある

主人公のグチョンを演じるのは俳優ナム・ジュヒョク
キムタクと高橋一生を混ぜたような独特のイケメンでかっこいいんだけど、たまに横顔がキムタクそっくりに見えることがあってちょっと集中力が切れることがあったのは内緒

劇中でグチョンは「もののけ捕り」の腕を買われて宮殿に連れて来られるんだよね
幼い頃に母親との無理心中で一度水の中で死んで生き返ったことで霊能力が目覚めた男で
その悪霊退治のやり方がまたぶっ飛んでいて面白いんだわ

一度水の中に潜って自分の体から魂だけを抜いて霊界に行き
刀を使って物理で悪霊をなぎ倒してくるというスタイル
この霊界でのバトルアクションはかなり力が入っている

そして彼が出会うのが女優ノ・ユンソ演じる宮女のセンガン
彼女はただの一般職員みたいな顔をして近づいてくるんだけど
実は霊の声が聞こえたり直感でいろんなことが分かっちゃうすごい女で
グチョンは隠された血筋まで見抜いちゃうんだよね

この二人のキャラクター作りや
霊媒師が霊界で武器を振り回して悪霊とタイマン張るアクションシーンは素直に盛り上がる

だけど話が進むにつれて
王の周りで起きる事件が本当の悪霊の仕業なのか
それとも人間の作り話なのかという部分に論点が移っていく

最終的にいまの王様の恐ろしい秘密が明かされるんだよ

実は今の王様は自分の母親と組んで
兄弟たちを毒殺して王位に就いた過去があった
そして自分の息子である長男(世子)もまた霊の声が聞こえる能力を持っていて
父親が兄弟を毒殺したという秘密を怨念が残る場所で知ってしまうんだよね

その世子は父親と全く同じように自分の兄弟たちを毒殺しはじめる
王様としては皮肉すぎる展開だけど
「兄弟を毒殺する王は自分だけで十分だ」と言って
その秘密を知った実の息子を殺してしまう

そうやって実の父親に殺された世子が強烈な怨念を抱いた悪霊の親玉になって
すべての事件を引き起こしていたというわけ

このあたりの人間ドラマの裏側と秘密が明かされていく過程は
「なるほどそうだったのか!」というスッキリ感があった

キャスト陣の演技も光っていて
王様役を演じた俳優チョ・スンウは
ドラマ「秘密の森」や「シーシュポス: The Myth」でも見せた安定の演技力が健在で
優しさと残酷さを合わせ持った王様を見事に演じ切っていた

さらに先代の王の妻である大妃を演じた女優チャン・ヨンナムの形相も凄まじくて
とにかくベテラン勢が画面を締めてくれていた印象

映像面や細部のこだわりも見逃せなくて
特に時代劇ならではの衣装の質感が素晴らしかった
王様や王族が着ている服の壮麗な刺繍が見事で
こういう美術面にもかなり予算を注ぎ込んでいるのが伝わってくる

さらに作品を盛り上げていたのが印象的な音楽なんだよね
韓国の伝統芸能であるパンソリをモチーフにした迫力のある声をベースにしたBGMや
おどろおどろしいお祓いのシーンで低音が重く響くラップ風の楽曲など
場面ごとの世界観に合わせてかなり凝った作りになっていた

ただ個人的に気になったところもいくつかあって
クライマックスでナム・ジュヒョク演じるグチョンが悪霊の親玉との戦いで深い傷を負い
三日間寝たきりになるシーンがあるんだけどさ

その間にノ・ユンソ演じるセンガンが彼の魂を探しに歩き回って
幼い頃に無理心中しそうになった川でグチョンの魂を見つける描写があるんだけど
そこが波や風といった自然現象の映像ばかりでイマイチ伝わってこない

ノ・ユンソの泣きの演技や彼を想う表情はすごく頑張っているのに
見せ方が惜しくて涙まであと一歩届かなかったんだよね
せっかく「霊の声が聞こえる」という特技があるんだから
グチョンの声や母親の声が聞こえて生きてると確信するような演出があればグッときたかもしれない

あとはCGに関しても金がかかっているのは分かるんだけど
化け物の触手みたいなパーツが発泡スチロールっぽい質感に見える瞬間があって
作り物感がチラついたのは少し勿体なかったかな

とはいえクライマックスの決闘や
霊界に広がる朽ち果てた建築物の描写は圧倒的な迫力で引き込まれたよ


人間の奥底に潜むドロドロした欲望や宮殿での血みどろの権力争いを圧倒的なCGとこだわり抜かれた世界観で描くファンタジー歴史ドラマ

そんなことを感じたドラマですた

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