ANNA/アナ
2019年公開、フランス・アメリカ合作映画『ANNA/アナ』を観た
※こっからはネタバレなので嫌な人はそっと離れてね※
時系列がぐるんぐるん入れ替わるから最初は
「え、今いつ?」ってなるけど
その混乱が実はタネ明かしの前振りで、後半では事件の
真相が一気に明かされて快感に変わるのがこの映画のクセになるところ
主人公アナ・ポリアトヴァ(サッシャ・ルス)はとにかく強い
KGBにスカウトされて、1年訓練+4年勤務で自由になれるって話だったのに
実際は「死ぬまで国家に奉仕しろ」って言われて絶望するんだよね
そりゃ裏切りたくもなるわ
でもアナはただの暗殺者じゃない
パリではファッションモデルとしても活躍してて
モデルとしての顔、殺し屋としての顔、スパイとしての顔
三つの顔を使い分けながら、KGBとCIAの間で駆け引きしまくる
最初の任務でレストランにいるターゲットから携帯を奪うってだけなのに
銃に弾入ってないし、周りには武装した男たちが何十人もいるし
それを素手で全員倒して携帯奪ってくるって、どんな無理ゲーよ
でもそれをやっちゃうのがアナ
強すぎて笑う
さらにヤバいのが、後半のクライマックス
KGBの建物内でオルガ(ヘレン・ミレン)を暗殺するシーン
この計画、実はCIAが立てたもので
アナはその指示通りに動いて、KGBの本部に潜入
警備がガチガチの中、銃撃戦と格闘術で敵を次々と倒していく
しかもその後の逃走劇がまたスリル満点
建物内のセキュリティをかいくぐり、銃弾をかわしながら
まるで無敵の忍者みたいに動き回るアナの姿は圧巻
「一人で何十人も倒すって、どんだけ強いんだよ!」ってツッコミたくなるけど
それがこの映画のエンタメの醍醐味でもあるんだよね
ちなみにこのアナを演じたサッシャ・ルスは、ロシア出身のスーパーモデル
最初は「ん?そこまで美人か?」って思ったけど
フランスでモデル活動始めてからの化粧と衣装で一気に化ける
あの変身っぷりは見てて気持ちいい
そして彼女のレズビアンの恋人モード(レラ・アボヴァ)も
いいキャラしてる
明るくてかわいくて、アナとの関係がちょっと癒しになるんだよね
殺伐とした世界の中で、あの二人のやりとりはホッとする
でもアナの恋愛事情はそれだけじゃない
KGBの男、アレクセイ・チェンコフ(ルーク・エヴァンス)
とも関係があるし
CIAの男、レナード・ミラー(キリアン・マーフィ)
とも微妙な距離感がある
両組織にそれぞれ男がいて、しかもどっちもイケメンっていうね
ジュード・ロウっぽいルーク・エヴァンスと
バットマンのスケアクロウ役でおなじみのキリアン・マーフィ
この二人との駆け引きと感情の揺れが、アナの人間味を際立たせてる
そして、忘れちゃいけないのがKGBのオバサン、オルガ
風貌が途中から田中真紀子にしか見えなくなってくるのは
俺だけじゃないはず
でもその冷徹さと威厳はさすがオスカー女優
アナに「嘘は必ずばれる」って言うシーン、ゾクッとしたけど
最後にアナと共闘するってオチにはニヤリとさせられた
ま、確かにこの映画、監視カメラとかで全部バレるだろって
ツッコミ入れたくなる場面もあるけど
舞台は1990年代のソ連だから、まあ許してあげよう
それにしても、何度も裏切られて、何度も寝返って
そのたびに「そう来たか!」ってなる構成はほんと見事
最後まで飽きさせないし、観終わった後に「自由ってなんだろ」
って考えさせられる
まあ、そんな難しいこと考えなくても
スパイもの好き、アクション好き、そして美しくて強いヒロインに弱い人
全部まとめて楽しめる一本だね
人間誰しも喉から手が出るほど欲しいのはやっぱり自由、そして、それを手に入れるためには何でもやる
そんなことを感じた映画ですた
