バリウム族

6月といえば職場などでの健康診断シーズンでしょうか?

正直栄養面を含めた採血をしている身としては、健診のあの少ない採血項目が一体どれだけ根本解決につながるのだろうと疑問を持ちます。
まぁ健診自体は不調の根本を探る検査ではなく、あくまでスクリーニング的な位置づけだから仕方ないのかもしれませんが…。
にしてもあの検査項目だけでその人の本質的な問題点はわかりません。
ほんと表面的なことしかわかりません。
しかし健診の結果に一喜一憂している人を見ていると、「もっとドンと構えなさい」と言いたくなります。
でも、AだとかBだとか評価されるんですから、悪い評価が出たら心情的に気になっちゃいますよね…。

で、職場の健診で特に問題だと思うのが、「バリウム検査」です。
時代遅れも甚だしいこの検査。

いまだに胃がん検診といったら「バリウム」ってパブロフの犬並みに条件付けられてしまっている人が多くいます。

バリウムなんて頻度は少ないにしても重大な合併症はあるし(腸閉塞、腸穿孔など)見落とし率も高いし、ほんと進化した(?)現代医療においてなぜバリウムに固執するのか不思議です
先進国でバリウム活用しているのは日本くらいなのです。
どう考えても不自然ですね。
不自然なところには結局カネが絡んでします。
「利権」です(天下りも含む)。

バリウム検査は危ない: 1000万人のリスクと600億円利権のカラクリ

少し古い本で、すでに絶版になってしまっていますが、興味ある方はぜひ読んで欲しいと思います。
題名にあるように、600億円利権が絡んでいるのですね(当時)。
日本対がん協会だったり、国立がん研究センターだったりが深く関わっているようです。
ついでになぜか朝日新聞も仲良しこよしのようです(しかも日本対がん協会と朝日新聞本社は隣同士。天下りの受け入れなど人事交流もあるそう)。

当然被曝の問題もあります。

普通に胃がん検診受けるなら、医者はほぼみんな「胃カメラ」と答えるのではないでしょうか。
それなのに従業員や地域住民にはバリウムなんですね。
おかしな話です。

あるいは今は採血でABC検査といって、ピロリ菌や胃の状態が簡便にわかる検査方法もあります。
まずはこれをやってから、リスクのある人にだけ内視鏡を勧める、というのが本来の筋だと思います。

それなのに、危険な合併症はあるわ、見落とし率が高いわ、そんな検査をいまだに行っているのです。

無駄以外何ものでもありません。

しかも、バリウムで要精密検査となったら、内視鏡になるのです。
2重で儲けられるシステムになっているのですね。

あげたらキリがないほどバリウムのメリットなんて現在となっては少ないですし、バリウムに固執する理由がありません

それなのに職場では、担当者が「バリウム検査しろ」とうるさかったりするのです。
無知も甚だしい上に、しつこいと腹立ってきますよね。

そもそも従業員はバリウム検査を拒否することができます。

こんなことはネットで調べれば簡単に情報が出てきます。

バリウム検査を拒否された時に企業はどう対応する?対応方法やバリウム検査の概要について解説

上記はどっちかと言えば健康診断業務のサポートをする会社のサイトです。
そこがちゃんと書いているのです。

『法律では定期健康診断の実施が義務付けられていますが、胃の検査は定期健康診断の必須項目に含まれていません。』

ただし拒否できるのは会社が行う「定期健康診断」の場合です。
『企業側が定期健康診断の代替として生活習慣予防検診の一般健診を受診させる場合は従業員は拒否できません。』
と書いてあるのですね。

「生活習慣病予防健診」は協会けんぽから補助金が出るのですが、そのためには胃の検査は拒否できないということです。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/kochi/assets/R8seikatsuhojopamph.pdf

というか、補助金のために必要ない検査も受けなきゃならないなんておかしな話です
とにもかくにも胃の検査に持っていきたくて必死のようです。

ただ「生活習慣予防健診」は義務ではないのですね。
でも『企業側が定期健康診断の代替として生活習慣予防検診の一般健診を受診させる場合は従業員は拒否できません。』とのことらしいのです。

だったら企業側が定期健康診断の代替として生活習慣予防検診の一般健診を受診させるなという話です。
「定期健康診断」をやってくれって感じですね。
なぜ企業側が定期健康診断の代替として生活習慣予防検診の一般健診を受診させるのか、その辺の事情はよくわかりませんが…。

たぶんバリウム検査が縮小すれば、相当な医療費削減につながると思います。
でもなぜかこの領域は誰も触れたがらないのですね。
それだけ強力な力が働いているのでしょう。
自分の地位や金を守るために必死なのでしょう。

紹介した本には
『関連する学会は、バリウム検査による胃がん検診を維持することに極めて熱心だが、その理由が受診者の命よりも検診システムを守ることが目的だとしたら、許されるはずもない』
と書かれています。

まさにその通りで、命もお金(税金)も犠牲になっているのは国民です

関連する団体などは、国民の命のためとか、健康のためとか、早期発見のためとかきれい事言うけれど、本心は別のところにあるのでしょう。
特にトップの方の人達(天下りポスト)はね。
こういう団体の美辞麗句、ほんとヘドが出ます。

なんでも世界に合わせればいいということではないけれど、バリウムにいたっては他国からは信じられないのではないでしょうか?
なぜ日本だけが固執しているのでしょうか?
そんなに胃癌の早期発見に寄与しているとは到底思えないのですが…。
(実際にデータ上でも見落とし率は相当なものです)

ちなみに大企業ではリスク検診(ABC検査)を続々と導入していて、ヤマトグループではリスク検診の導入によって年間2億円の検診費用削減を実現したとのことです。
バリウム検査は検診の中でも単価が高いのですね。
時代遅れのせいに金食い虫なのです。
ほんとバリウム利権がなくなれば、大きな節約になります。

ここまで書いてきて、そもそも検診(健診)は必要なのかという根本的な議論もあります。
実際検診(健診)によって重大な病気を早く見つけることができ、大事に至らずに済んだ、というケースもあるでしょうから、一概に検診(健診)は必要ないなんていうことはできませんし、それを押しつけることもできません。
あくまで個人の価値観で行動するのみです。
癌に関しても、近藤理論を取り入れている人からしたら早期発見しても意味ないし、って話になります。

少なくともよくわからないルールで縛り付けたり、制度を理解しないでバリウムを強要したりするのはよして欲しいですね。

ちなみに自分は定期的に採血して栄養状態などを確認し、その結果をもとに病気にならないようにする、という考え方で、無駄な検査はしたくないというタイプです。
とりあえず内視鏡とか、そういうのは違うと思っています。
(もちろんやりたい人はどうぞ)
自分の体の声を聴くのが重要だと考えています。
さすがに何かおかしいぞ(←相当な場合)、と思ったら検査を受けるかもしれません。

これで癌が進行した状態で見つかって…ということであれば、それはそれで受け入れるつもりです。
そういう運命なんだなって。
(とかいって、いざそうなったらあたふたしたりして…)

話を元に戻しますが、本当「検診ムラ」というものは存在しますし、「バリウム族」はかなり根深くはこびっています。

バリウムやって腸穿孔→人工肛門なんてケースも複数あるようですし、そういうリスクを受診者はどれだけ理解しているのでしょうか
被曝なんて目に見えないし、蓄積による害もあるのですから、医療被曝による発癌も結構あるのではないでしょうか。
バリウム検査がなくなったら胃癌が減った、なんて笑えないこともあり得るかもしれません。

まぁ内視鏡による過剰診断の問題もありますけどね。
だから「とりあえず検査」というのは違うと思うのです。

ドンと構える人は構えて、心配で心配でしょうがいない人は自分で検査を受ける、そんなんでいいと思うんですけどね。
国も人口減らしたいんだろうから、それでいいじゃん。って思いません?
国民を癌から救うため、癌で死ぬ人を減らすため、とかいうけれど、それだったら、まず農薬とか添加物とかそういう根本的なところから真面目に取り組めよって思います。

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