No.1580 言葉に邂逅う
ハッとさせられたのは、私の方です。数日前の地方紙の「灯」の欄に学びました。
「この人は誰でしょう?
身長185センチ、足のサイズ35センチ、小さい時の夢は舞台役者、お父さんは靴職人、特技は切り絵、『人魚姫』、『はだかの王様』、『みにくいアヒルの子』など、作った童話は156作。
そうです。デンマークの童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンです。
もしかしてアンデルセンと大分は関係ないと思っていませんか?日本で初めてアンデルセン祭が開催されたのは、なんと別府。それを誘致した久留島武彦は、その2カ月後の1925年10月17日、東京の帝国劇場で、北原白秋など、そうそうたる児童文学者らと協力してアンデルセン没後50年記念お伽祭を盛大に開催しました。好評を博した公演は、その後半年以上も全国各地を巡演。そのスタートを切った所が大分だったのです。
日本中にアンデルセンを広め、デンマークにアンデルセン博物館ができるきっかけを作ったことで久留島はデンマーク国王から勲章まで授与されました。
それから100年がたちました。今年はアンデルセン没後150年であり、生誕220年でもあります。一人の人間が紡いだデンマークと日本をつなぐ奇跡のようなストーリーを見ると、現代の私たちの〈テクノロジー=向上〉という思い込みにハツとさせられます。行動する人間にだけ起こる出来事、それを奇跡というのですね。」
久留島武彦記念館館長 金成姸(キム・ソンヨン)
地元の新聞だからこそ読む事のできる「ジモット」ネタかも知れませんが、
「行動する人間にだけ起こる出来事、それを奇跡というのですね。」
の末文に、叱咤激励されるような、目を覚まさせられるようなショックを受けました。
平易にして、なおかつ人の心を打つ、温かくも厳しい一言でした。金さんのコラムは、いつも心に明かりを灯してくれます。私だけの感動にするには、勿体なくて…。
※画像は、クリエイター・中谷よしふみさんの、初めてのデンマークでの1葉だそうです。その説明に、
「人魚姫の像は、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『人魚姫』をモチーフにしたブロンズ像。デンマーク・コペンハーゲンに設置され、観光名所として知られる。」
とありました。お礼申し上げます。
