ひとかけらの光
カーテンの隙間から
こぼれ落ちる 朝のひかり
まだ冷たい部屋の空気に
そっと触れている
夜は終わったのかな
まだ心は暗いまま
でも 窓の向こうで
何かが揺れている
何も変わらない
そう思っていたのに
胸の奥で
小さなあたたかさが残っている
ひとかけらの光
それだけでいい
すべてを照らさなくていい
消えそうなままで
確かにそこにある
それが 今日のはじまり
優しくなれない
そんな自分を抱えたまま
それでも朝は
平等にやってくる
世界はまだ
遠くて 怖くて
信じきれないまま
立ち止まっている
でも この光は
責めたりしない
ただ ここにある
ひとかけらの光
それだけでいい
完璧じゃなくていい
揺れながらでも
消えずにいるなら
私は 歩いてみる
暗闇を知っている
だからわかる
この小さな朝が
奇跡みたいだと
ひとかけらの光
胸に抱いて
まだ優しくなれなくても
今日という道を
ただ 歩いていく
優しさの途中で
