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竹柏会「心の花」2026年2月号

作品(新カナ) 谷岡亜紀選
〈特選〉

神奈川 大川 優華
人は皆いずれは美(は)しき灰となり誰かの心の肥料となる
偽善対悪意対猫、僕は僕たち三人の暮らしを愛す
黎明のオリオン西に傾きてイチョウ並木に抱かれており
暁に淡くかがやくオリオンの肩は冷たき地に沈みたり
どうしても恐ろしいもの挙げるなら電車とホームの間の奈落
人生の楽しみ見えぬ日々のなか寒風の吹くホームに立つ

掲載されなかった歌

火を囲み火のかたちのごと不規則な人生について語らう夜
心には黒く絡みし毛糸玉あり海原へ放ってみたし

所感

初めての特選一席。大変光栄であるとともに、身の引き締まる思い。さらに精進していこうと思う。私独自の短歌とはなんだろう。私の作風とは。私のリズムとは。三十一音を感じさせない、自由で効果的な短歌を目指そうと思う。

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