竹柏会「心の花」2026年8月号
作品(新カナ)谷岡亜紀選
神奈川 大川 優華
いつからかその眉の角剃り落とし優しくなりたいと願うか男
足の骨折りて緑のしたたれる皐月の日々を家にて過ごす
痒みに負け患部にあてる保冷剤を次々求む夜のキッチン
市街戦を紫外線と聞き間違う危うきわれの夏始まりき
雨音とスネアのざわめき重なりて胸を透過すジャズを愛でおり
掲載されなかった歌
スリッパにプロレス技をかけし猫 不倫ドラマと夜は深まる
炎症す引っ掻き傷に保冷剤あててたちまち溶けゆく静か
シンバルは弾けて刻む曲の鼓動愉しめ唄えとジャズ鳴り止まず
所感
文法の間違いには気をつけたい。納得の選歌。
