竹柏会「心の花」2026年5月号
作品(新カナ) 横山未来子選
神奈川 大川 優華
寒くともじっと見つめる君の見た海と繋がる海であるから
水平線見るとスカッするのよね独り言すら少し大きい
翅閉じて清水飲みたる蝶のごとセーリングの群れ真昼に漂う
潮風に色の褪せたるファミレスで実存主義の本開く午後
息継ぎを忘れて泳ぐ人生はそんなに遠くまでは泳げず
海岸に忘れ物した気がしては電車に揺られ微睡んでおり
掲載されなかった歌
「生存」がおぼつかなくてザバと海に入りしわれも何かの子孫
海原を染めし三原色のグリーンろうそく灯台江の島の隅
所感
初めて八首連作として投稿した。そのうち六首掲載されたので、やや安心した。
