【おしえて!アレテー先生( ・ω・)】第8話「ぶっちゃけ、弁護士が受けたくない事件ってあるの!?」
こんにちは。
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
弁護士の岡本卓大です。
『おしえて!アレテー先生( ・ω・)』のお時間です( ・ω・)
・前回のお話
第7話「有責配偶者からの離婚請求」
※この作品は、フィクションです。
実在する人物、団体とは一切関係がありません。
埼玉県川越市…
小江戸と呼ばれる風情ある町並みを持つこの街の駅前に一人の変わり者の弁護士がいた。
その弁護士を人はこう呼ぶ…
アレテー先生( ・ω・)
と…
第8話「ぶっちゃけ、弁護士が受けたくない事件ってあるの!?」
時の流れは速いもの。
前回のお話から1年が過ぎ、司法修習生だった志法望は、司法修習を終え、無事に弁護士となり、アレテー先生の法律事務所のイソ弁となりました。
(※イソ弁とは経営弁護士(ボス弁)から給料をもらって働く勤務弁護士のことです。)
志法望(しほうのぞむ)「弁護士になりました志法望です!
阿礼輝(あれいてる)法律事務所の一員として、これから相談者、依頼者の方たちのために誠心誠意努力していきたいと思います!」
時霧優乃(じむゆうの)「志法先生。よろしくお願いいたします。」
志法望「志法先生…ああ、私も『先生』と呼ばれるようになったんですねぇ!」
アレテー先生「志法先生。『先生』と呼ばれて舞い上がっているようではまだだまだだよ。司法試験に合格し、司法修習を終えて弁護士バッジをつけることはゴールではない。これで、君も、法曹としてスタートだ。
まあ、意気込み過ぎず、無理せず頑張ってくれたまえ( ・ω・)」
志法望「アレテー先生。まずは何をやりましょう!」
アレテー先生「そうだね。今日は、法律相談の予約も国選刑事事件の配転も無いから、まずは仕事を始めるためにもろもろ整えて、夜は歓迎会をやろう( ・ω・)」
新人弁護士・志法望の初日は、なんやかんやとバタバタと過ぎ、一日目の業務を終了。夜は、歓迎会で、楽しいひと時を過ごします。
歓迎会の一次会を終え。
アレテー先生「志法先生。もう一軒行こうか( ・ω・)」
志法望「あっ、はい。お付き合いします。」
時霧優乃「アレテー先生、たまにはお付き合いしましょうか?
志法さんの歓迎会ですし。」
アレテー先生「おお。いいねえ。飲み代と帰りのタクシー代の負担が増えるが、せっかくだから、時霧さんにも参加してもらおうか( ・ω・)」
3人は、アレテー先生のいきつけのパブスナック『愛羅武』に行きます。
志法望「えっ、二次会って、お姉さんのいるお店なんですか?」
アレテー先生「おや、いやかね?お姉さんがいるといっても健全なスナックだよ。女性の時霧さんも、たまに来てる( ・ω・)」
志法望「で、でも、いわゆる水商売のお店ですよね…?」
時霧優乃「あら、志法先生。水商売はダメなんて偏見持ってると、いい弁護士にはなれませんよ。」
アレテー先生「まあ、いやなら無理強いはせんが。
せっかく、弁護士のぶっちゃけトークを聞かせてあげようと思ったんだがな( ・ω・)」
志法望「わかりました。ご一緒させていただきます!」
パブスナック『愛羅武』店内…
ママ「あら~。アレテー先生、おひさしぶりじゃな~い!」
アレテー先生「やあ、ママ。物価高でお店がつぶれてないか心配してたけど、大丈夫そうだね( ・ω・)」
ママ「物価高、大変よぉ~。まったく政治家達は何やってんだろねぇ。
税金、取るばっかで、使い方がなってないのよねぇ。憲法改正の前に物価高対策やって欲しいわよねぇ~。」
アレテー先生「今日は、新人弁護士と時霧さんが一緒だ。
いつものボトルと乾きものお願い( ・ω・)」
時霧優乃「ママさん、今日は、よろしくお願いします。」
ママ「あら~。優乃ちゃん、来てくれたんだ~。
相変わらず、美人さんねぇ。
アレテー先生の事務所が嫌になったら、いつでもうちで働いてもらっていいからねぇ。」
時霧優乃「まあ、ママさん、ほめるのお上手ね。」
アレテー先生「ママ。わしの右腕を引き抜こうとしないでもらえるかな。
時霧さんがいなくなったら、事務所が回らん( ・ω・)」
志法望「は、はじめまして!弁護士の志方望です!」
ママ「おっ、若い先生ね。今夜は楽しんでいって!」
宴もたけなわ。時霧さんは、カラオケで盛り上がっています。
アレテー先生「志法さん。志法さんはこれからどんな弁護士になりたいかな( ・ω・)?」
志法望「困っている人を助ける弁護士になりたいです。」
アレテー先生「そうか。いい心がけだ。
だが、『困っている人を助ける』という理想に燃えていると、受けるべきでない事件も受けることになりかねないかもね( ・ω・)」
志法望「受けるべきでない事件?そんなのがあるんですか?」
アレテー先生「私も、若い頃は、『困っている人を助ける』という一心で仕事をしていた。
他の弁護士が受けないような困難事件や分割払いでも費用を払うのが苦しい人もいたね。事務所の経営は火の車だったが、まあ、なんとかやってきているな( ・ω・)」
志法望「あまりお金にならない事件は受けるべきじゃないというお考えなんでしょうか?」
アレテー先生「いや。法テラスの法律扶助を使っても、助けてあげるべき人達はたくさんいる。むしろ、そういう人達をちゃんと助けていけるように、正当な費用を払える人からは正当な費用を払ってもらうべきだね。
まあ、かわいそうだから、安く受けてあげようは、やめておいた方がいいね( ・ω・)」
志法望「アレテー先生は、こういう事件、あるいは依頼者の事件は受けたくないって、ありますか?」
アレテー先生「もちろんあるさ。
まずは、弁護士の話を聞かない人。これはダメだね。
弁護士は、依頼者の話を聞き、それを法的に整理し、裁判などの法的手続の言葉に変換する仕事だ。
合う合わないの相性の問題もあるが、弁護士が説明しても、自分の考えに固執して、弁護士と意見交換しても最終的に弁護士の判断に従ってくれない人。これは、適切な解決をするのが困難な上に、負ければ弁護士のせいだと言ってくる。苦労ばかり多くて、結果的に負けるから報酬ももらえん。そういう依頼は受けないのが安全だね( ・ω・)」
志法望「なるほど。」
アレテー先生「明らかな嘘をつく人。これも避けたいね。
人間は、自分をよく見せたいと思う生き物だ。多少の嘘や自分を悪く見せたくないからという言動を取ってしまうのは仕方がない。
でも、客観的な証拠に照らして、どう考えても嘘でしょということを、指摘されても嘘をつきとおそうとする人は受任を避けるべきだね。
裁判は必ずしも真実が明らかにされる場とは限らないけど、客観的な証拠と矛盾する明らかな嘘はどんな裁判官が判断してもバレる。不利な事実は不利な事実として正直に話してもらったうえで、その状況の中での最善を検討していくべきだね( ・ω・)」
志法望「自分でいろいろ調べてくる人と自分でまったく調べない人はどっちがいいんでしょうか?」
アレテー先生「現代は、インターネットでいろいろ調べられる時代になったね。
事前にいろいろ調べてくる人と調べない人で、弁護士の立場からはどっちがやりやすいかと言われれば、調べない人の方がやりやすいかも知れない。
でも、トラブルを抱えて、必死に自分で調べることは悪いことじゃないと思う。
むしろ、弁護士から説明を受けても「ネットではこう書いてありました!」「AIではこういう回答でした!」と固執する人は、あまり受けたくないかな。適切な解決方法、対処方法なんて、事案ごとに違う。経験のある弁護士の立てる見通しとネットで得られる情報では『情報の質』がまるで違う。
調べてくるかどうかというより、結局は、自分の考えに固執する人かどうかというところになってくるんだろうね。
まあ、今の日本は、弁護士が全国で4万8139人(うち女性1万65人)【※2026年6月1日時点】もいるわけだから、合わないなら、他の弁護士にご相談くださいでいいのかなと思うね( ・ω・)」
志法望「こういう場合は、辞任するという基準はありますか?」
アレテー先生「やっぱり最低限の問題として費用を払ってくれない人は辞任せざるを得ないね。弁護士もボランティアではない。弁護士が依頼を受けるのも、依頼者と弁護士との間の有償委任契約なわけだから、費用を払ってくれない人の事件を続けるわけにはいかないね。
あと、事件の進捗報告や必要な打ち合わせのための連絡をしても、まったく連絡がつかず、折り返しの電話やメールの返信もくれない人。そういう人は、適切な事件処理を進めるのが不可能になるから、辞任せざるを得なくなるね( ・ω・)」
時霧優乃「弁護士の前では丁寧な対応をしていても、事務員には当たり散らす方もいらっしゃいますね。」
アレテー先生「そうだね。弁護士に対しては文句を言わなくても、事務員にはものすごく偉そうに文句を言ってくる人というのはいる。
弁護士も、ある種の社会的地位のある権威だと思われている一方で弁護士資格の無い事務員には『お客様は神様です』を求めてくるような人もいるね。
法律事務所の事務員は、たんなる電話番や雑用係ではなく、弁護士をサポートするパラリーガル。事務員を攻撃するのは弁護士を攻撃するのと同じだ。疑問や意見は弁護士に直接言ってもらうべきだし、地位のある人間には媚びて、地位が無いと思ったら威張る人というのは、私個人は嫌いだね( ・ω・)」
志法望「サポートしてくれる事務員の負担…気をつけたいです。」
アレテー先生「さて、明日も仕事だ。
そろそろ帰ろうか。まあ、たまにはこんな話も良いだろう( ・ω・)」
志法望「はい。ありがとうございました。」
アレテー先生「お酒を飲んでも、次の日には、いるべき場所にちゃんといる。
それも弁護士にとって大事なことだ。
寝坊しないようにね( ・ω・)」
今回はここまで。
次回は、
第9話「債務整理の基本的な流れって?」
提供は、アレテー法律事務所でした。




