助産師志望の学生さんに観てほしい映画『1%の風景』。 ~ミニ上映会を開催して見えた“お産の解像度”をあげていくということ~
難関助産学専攻科に、8年連続で合格者を輩出している
助産師学校受験準備のサポーター、みあれAcademyです😀
きょうは、先日行った映画のミニ上映会のレポートをお送りいたします。
1. 上映会を開こうとおもった経緯
上映会で流したのは「1%の風景」という映画です

この映画に登場する「みづき助産院」の神谷整子さんは、助産師の間ではとても高名なカリスマ助産師の1人です。
私は高校生の頃に、神谷さんを追ったドキュメンタリーをテレビで見て「私もこういう仕事がしたい」と思い、助産師を志しました。
そんな神谷さんが久しぶりにメディアに登場する本作。
当然、公開当時に観たいと思っていたのですが、上映館が限られていたこともあり、オンタイムで鑑賞することができませんでした。
それから数年経ち、生徒さんたちの志望理由書の相談に乗る中で、こんな声をよく聞くようになりました。
・「実習でお産が見られず、分娩ケアのイメージがわかない」
・「医療管理中心のお産しか見たことがない」
・「助産師と看護師のケアの違いが分からない」
「わたしはどうやってこの感覚をつかんだんだっけな・・・?」
と考える中で「1%の風景」の存在を思い出しました。
この映画はDVD化されておらず、視聴するには上映会として映画会社からレンタルするしかありません。
「自分の勉強のため」と思えば決して出せない額ではありません。
でも、せっかく借りるなら、この映画を必要としている人たちと一緒に鑑賞したい。
そう思い、ミニ上映会を企画しました。
2. 当日のようす
ほとんど宣伝しなかったにもかかわらず、インスタで告知しただけで、ご予約いただいた10名全員が参加してくださいました😭
筑波や足柄など、遠方から来てくださった方も多く、胸がいっぱいでした。
上映後のトークセッションには、先輩助産師さんをゲストにお呼びし、
助産院と病院の出産の相違点
近年のお産の現場
助産師としてお産に関わる上で大切なこと
についてお話ししました。
少人数だからこそ、深いところまで触れられたように感じます。
3. 参加者のみなさんの声
上映会後に行ったアンケートから、一部をご紹介します。
助産所のお産の”リアル”がとても伝わってきました。助産所のお産については、賛否ありますが、このようなリアルを多くの人に知って頂けたら助産所の良さが伝わるのではないかと強く思いました。
病院のお産についてもまだよく知らないので、病院勤務の長い助産師の方に病院と比較したご意見も伺うことができて良かったです。
「受験を控えていて助産を深めたく参加しました。産婦さんの意見に寄り添い、その人らしいお産を大切にしている助産師の姿が心に残りました。助産院でのお産は未経験でしたが、あたたかい空間に興味が湧きました。」
「助産師がただそばで“待つ”姿が印象的でした。背中をさするだけでもどれほど心強いか…家族で新しい命を迎える場面では笑顔があふれ、私も母子と家族を支えたい気持ちが強くなりました。」
「覚悟という視点でお産を見たことがなかったのですが、トークを聞き、助産師も覚悟をもって一つのお産に向き合っていることを学びました。病院と助産所の違いも知ることができました。」
長文で感想を書いてくださった方が多くて、本当に嬉しかったです😭
この映画を通じて伝えたかったことが、しっかり届いたようで安心しました。
やってよかった…と心から思いました🥲
4. 次回予告
助産師学校の面接では
「どんなお産がしたいですか?」
「助産師のケアと看護師のケアの違いは?」
と聞かれることがよくあります。
お産に対する解像度が低いと、つい
「え…そんなのある?来たお産に適切に医療行為をするだけでは?」
「保助看法の違い以外に何を言えば?」
と、なりがちです。
でも、この映画を観ると“自分の言葉で答えられる何か”が必ず生まれます。
今回の上映会を通して、
「やっぱり未来の助産師さんたちに観てほしい!」
と強く感じ、継続的に開催できたらいいな、と思いました。
次回は、来年の5月(GWあたり)に開催したいと思います。
ちょうど志望理由書講座が始まる時期でもあります。
アンケートでも好評だったので、次回はトークセッションの時間を少し長めにとり、
近年の妊産婦を取り巻く状況や、周産期医療の課題にも触れていく予定です。
あと、今回自分で鑑賞してみると、ちょっと初学者には少し難しいというか、もう少し説明や解説が必要かもなぁ、と感じる場面もいくつかあったので、上映前に少しティーチインする時間も作ってみたい🤔
5. わたしがこの映画から受け取ったもの
私は高校生の頃、神谷さんが出張助産院としてケアやお産の介助をしているドキュメンタリーを観て
「家族づくりをゼロから支える仕事」
という言葉にならない衝撃を受けました。
その瞬間、「私もこういう仕事がしたい」と思ったのが、助産師を志した原点です。
個人的に、これから助産師を目指す方に、本作で注目していただきたいと思うのは、渡邉さんや神谷さんの地に足のついた冷静な佇まい。
とても残念なことに、一部の偏った自然主義の助産師について報道されることなどから、分娩を取り扱う開業助産師に対してネガティブな眼差しを向ける風潮を感じることはあります。
本作を通じて、神谷さんたちの粛々とやるべきことを行なっていく静かなプロフェッショナリズムを感じ取ってもらえたらと思います。
映画の終盤でも語られていますが、分娩を取り扱う助産院は年々減っています。
神谷さんや渡邉さんが大切にしているもの、お産に対する姿勢、妊産婦さんとの関わり方が「消えゆくもの」になってほしくない。
この素晴らしい先輩助産師たちの志を、未来の助産師さんに少しでも受け取ってもらえたら、それ以上の幸せはありません。
看護師も助産師も「対象者に寄り添う」「その人らしい◯◯を支援する」という言葉を紋切り型のように使います。
「具体的にいうと?」
と質問された時に、自分の言葉で説明することができるように準備する。
そのことが大切です。
「出産に寄り添う」ということの解像度を、これからも一緒に高めていきましょう。
みあれAcademy プロフィール
2018年から関東の助産学専攻科を中心に受験指導を開始
以降、8年間連続で難関助産学専攻科の合格者を輩出
大手予備校の集団講義では対応の困難な、アセスメント論述式の試験対策を中心に指導を実施
学校では教えてもらえない「アセスメントのお作法」教えます
「合格で燃え尽きない、入学後も役に立つ助産力の習得」がコンセプト
HP:https://www.miale-academy.com/
Instagram:https://www.instagram.com/miale_academy/
⭐️合格実績校⭐️
東京都立大学助産学専攻科(6名)
昭和大学助産学専攻科(6名)
茨城県立医療大学助産学専攻科(2名)
獨協医科大学助産学専攻科(2名)
聖路加国際大学大学院(1名)
その他多数
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