👕アメリカ古着でロンドンガールやパリジェンヌになれるわけねえな
そもそも、世界観が違うじゃない?
👕👕👕
ずっと、謎だった。
私はファッション誌の『FUDGE』が好きで、それっぽい格好がしたかった。
ロンドンガールとか、パリジェンヌになりたかったの。トラッドも好きなのに。
でもなぜか、いつもやたらカジュアルになっている。
ミリタリー、ワーク、土臭い感じ。
似合ってるからいいんだけど、
なんかこれってアメリカのおっちゃんみたいじゃない?
いや、待てよ。
そもそも最近はアメリカ古着の店でしか服を買っていないな?近くにあるおしゃれな古着屋って言ったら、ここしかないんだもん。
一応デザインや色は選んでたつもりだった。
なるべくシャツ系を買って品良く仕上げるつもりだったのに、気づいたらハンティングジャケット、ペインターパンツ、カーゴパンツ、オーバーオール、デニムのカバーオール、ベースボールキャップ……。
うん、並べたら全部アメリカのおっちゃんが着てるやつだった。
私のクローゼットに、ロンドンガールもパリジェンヌも住んでなかった。
代わりに住んでるのは、テキサス訛りのおっちゃんだ。でかい農場で働く労働者。毎日トラクターや重機を操り、休みの日は狩猟に出る。
「俺のかわいいベイビー、今日はウサギが獲れたぞ。パイにしよう」なんて言っちゃう。
成人した子供や孫が遊びに来ると、めちゃくちゃ張り切ってバーベキューを準備。
庭の芝刈りだって頑張る。
キャップを集めるのが趣味で、企業の展示会でもらったやつを「かっこいいだろ?農機具の展示会でもらったんだ。ランボルギーニだぞ」なんて孫に自慢する。
おかしい。『FUDGE』にはこんなおっちゃん存在しないはずだ。
どうすればいい?
そもそもアメリカ古着はサイズが大きい。ロンドンガールはオーバーサイズを着るかもしれないけど、パリジェンヌはそこまで着ない気がする。
そもそも今さらそっちに転向したら、
テキサスのおっちゃんはどうなる?
農機具展示会でもらったランボルギーニのキャップを、孫と交換して手放すおっちゃん。本当はそれ、大事にとっておいて今日初めて被ったんだよね。
奥さんには「初めからプレゼントすればいいのに」って呆れられてるんだけど、そうじゃないんだよ。孫と交換したいんだよ。
孫が使い古したシカゴの野球チームのキャップを手に入れて、嬉しそうに微笑むおっちゃん。
そう、私のキャップはおっちゃんがコツコツ孫と交換して増えたやつなんだ。
断じてアメリカ古着屋で買い集めたんじゃない。
まだ見ぬおっちゃんよ。極東に住む30半ばの女と、なぜかクローゼットが同期してしまったおっちゃんよ。
おっちゃん、どうする?
いっそふたりで「テキサスファーマーのファッションマガジン」でも立ち上げる?
👕👕👕
お読みくださってありがとうございます!
愛すべきおっちゃんですね。
存在してないんですけどね。
どのお洋服も気に入ってるし、
似合ってるので良しとします😂
