紙の本と書店の未来は暗い?いや案外明るいんじゃない?
読書の秋にかこつけて、本日はコチラの記事より。
「紙の本」についてのお話でございます。
現在は電子書籍も広く普及しております。
ワタシも毎日読書をしておりますが、紙の本はすべて手放し、電子書籍に完全に移行している状態です。
電子書籍の登場などにより、紙の本というのはかなりの危機に瀕しているのでは?
と思っているのですが、この記事を読む限りは実状はそれなりに違うのかも?という認識を持ちました。
結論から言うと、スマホの普及によって紙の本が売れなくなった、というわけではないようです。
むしろスマホを切り口として本が売れる、というケースも結構あるようで。
特に面白いな、と思わされたのが「BookTok」についての話。
この言葉を初めて聞いたのですが、TikTokで人気のタグのようですね。コチラで紹介された本が多く買われやすい、とのこと。
TikTokユーザーは大抵スマホユーザーだと思われますが、このようにスマホを使っていることによって本を買ってもらえる。という流れもできてきているわけですな。
なんとTikTok公式がnoteを開いていて、しかもズバリこのBookTokについての記事を書いておられました。
TikTokはレコメンドシステムなどがとりわけ強力らしく、自分にマッチする動画と巡り合いやすいプラットフォーム。
だからこそトレンドとして広まるのも非常に速い、とのことです。
BookTokでの話題性によって無名だった作家がベストセラーになるなど、今や最大の効力を持つプロモーションになっている。
今年の2月には、父親の書いた本を紹介し、「14年間かけて書いて11年間ほとんど売れてないんだけど、ちょっとでも売れたらいいな」と投稿したユーザーの動画がバズり、アマゾンのベストセラー1位となったことがニュースになった。
マジか……。
ちょっとした投稿からベストセラー一位になるほど本が売れるとは。
思っていた以上に出版業界への影響力すさまじいですね。これは業界関係者がチェックしているというのもうなづけます。
書店の話に戻ります。
本題ではないので軽く触れるにとどめるが、日本の紙の本市場がメタメタなのは、日本では雑誌と書籍の一体型流通を特徴とし、
かつては雑誌購買者の来店回数の多さにあぐらをかいて書籍単体での発売前予約や事前プロモーションなどの手法や予算が確立されてこなかったところに、
雑誌市場が縮小して人々が本屋に行く回数が激減したため「見計らい配本で撒いて書店店頭で新刊が出たことを知らせる」ことに頼ってきた書籍も、雑誌に合わせて凋落していったからだ。
記事内では日本の書籍市場について、かなり手厳しい意見を述べておられますね。
要は売り方が悪いだけだと。
とはいえ日本では電子書籍の方で課金する割合が高いようで、電子も含めた書籍全般としては一概に悪いわけではないようですが。
良い材料はあるにもかかわらず、それらをうまく取り入れた仕組みが作れずに従来の方法を続けていたので、時代の変化に伴って凋落していった。という話でしょうか。
日本の書店の記事としてはコチラのKumartbooksさんのリアルな話もかなり興味深いものでした。
かつての書店は「インフラ」であった。生活に必要なものの一部だったわけですね。
しかし現在はその役目は終わったと言ってもよい。
結局はどの界隈でも流行のあとにやってくる話なのですが、巨大な一部の組織が台頭していって、周りはそれに飲み込まれていく。
書店の例ですとこの記事で挙げられているように、Amazonを筆頭に誰でも名前を知っているような大型書店が3店もあれば、「本を買う」ためには十分と言える状態なわけです。
その波の中で中小の組織はどうすべきか?
これもまたよく言われているように、「差別化」を計るしかないのですね。
かつては書店はインフラとしての役割を社会から求められていたため、無意識のうちにどこの書店も似たような内部構造でレイアウトなどを作っていた。
と記事内で述べられております。
しかしインフラとしての機能を半ば失っている現代においては、そういった画一化に乗る必要は特にないわけです。
それぞれの書店がひとつのメディアとしてそれぞれの魅力を出していく。それが必須ではないか、と。
少々長くなりましたが、要約すると、「環境が変わったことで書店に求められているものも変化しているから、ただ本を置いているだけでは成り立たないよ」という話なのですね。
どんな業界であれ同じ話ではあるのですが、昔と同じようなことを続けていればずっと継続できる、という業界ってそうそうないと思います。
今回は紙の本という題材でのお話ですが、「インフラとしての役割」というプラス面が消えていく一方、「デジタルコンテンツとの結び付け」という新しい道ができたりしております。
また、「個性のある書店」というものが以前よりも評価されやすい時代になってきた、という変化のプラス面も見受けられますね。
マイナスの部分だけ見て嘆くのでなく、変化によって新しいプラス要素もあるんじゃない?という視点で物を見る。
これは何事においても大事だなぁと思わされるお話でした。
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