詳細設計未定のまま場所が足りないからと民間オフィスに月2,000万円の家賃を税金から払い続けることは是なのか
「組織をこうしてこうしてこうしたいので、でも場所がないので役所の近場に広い綺麗なオフィス借りますね。家賃は月2,000万円です。全体の組織とか支所からいくつかの部門が引き上げた後のスペースをどうするかとか何にも決まってませんし、とりあえず暫定ということにしておきますけど、まずは契約が迫ってますので先にちゃっちゃと敷金の2億4千万くらいを区民のみなさんの税金を使って払うので、これ承認してね」という議案の決断を迫られることになることが決まり、非常に困惑しております。
いきなりの寝耳に水的な非常に困惑案件2ヶ月ぶり3回目。一度目はもちろん海外修学旅行の件。もう2年前になるんですかね。2回目は先々月。15億円分のキャッシュレス決済ポイントを「児童虐待防止啓発で」子供にばら撒きますという件。そして連続しての定例会で懲りることなく、いきなり急なぶっ込み案件。ヘルシーからは程遠く、胸焼けしそうです。
いろんなモヤモヤが集約しております。それはもちろん「丁寧に進めて参ります」「2度とこのようなことが起きないように気をつけます」とこれまで複数案件で複数回の発言がありながらも、定例会が終わった瞬間にケロッと忘れ、また同じことを繰り返す。反省する必要はないと考えているのか、それともやっぱりその場さえ乗り切るために心のこもらない謝罪はナンボでもできまっせ、タダだから、という感覚なのか。私には港区行政がもうよくわからない。
ことの発端は、支所中心で組織再編
港区は5つの総合支所から構成されているようなもんで、本庁と立地的にセットになっている芝地区、麻布、赤坂、高輪、芝浦港南と、地域のことは地域でというモットーの元、いいかどうかは別としてそういう運営をしてきたわけです。その運営の中で当然「あーしたほうが良い」「こーしたほうが良い」という意見はあちこちから出るものの、良い意味での改善に向けて検討を繰り返して新たにこう変えます!というのが出ることは不思議じゃない。改善を求めてきたことはあるわけですし。
・もっと仕事しやすい環境を考えました。
・支所と本庁でコミュニケーション不足で不満の職員がいます。
・各地区総合支所にあった管理課をなくします。
・各地区にあったまちづくり課をなくします。
・そこに配置されている全職員160人ほどを本庁舎に引き上げます。
・引き上げた人々がどう異動したりどういう仕事するかは未定です。
・引き上げられた各支所のスペース活用は未定です。
・本庁舎はただでさえパンパンなので160人入りきりません。
・近所にある新しい綺麗なオフィスビルを借りて一部移動します。
・移動するのはまるっと「まちづくり支援部」の予定です。
・部門は変わるかもしれませんし変わらないかもしれません。
・「暫定」としてますが「当面の対応」は5年としておきますけど未定です。
・具体的なスキームは何も決まってません。けどとりあえず借ります。
・良いところ探しました。月2,000万円の物件です。当然税金で払います。
・契約しなきゃいけないので敷金2億4千万円を税金から払います。
・当然承認しますよね?契約期限迫ってるんすよ!
・レイアウト変更できたりする物件だし職員の働きやすさを一番に。
現状、こんな感じの状態で「区民サービスの向上になるから」と言われています。眉を顰める議員もいれば、なんとも思っていないし何も感じてもいない議員もいます。むしろ何がダメなのと疑問すら感じる議員もいます。さぁ、皆さんはどれに相当?
人口推計はすぐ出すのに、職員推計は見通しが立たず
港区はxx年後の人口推計は〜〜で、というような結構頻繁にとは言わないまでも、10年20年先の人口推計はよく作ります。その中で、本日の委員会の中で「職員の数の動きは全く読めない」という発言が担当課からありました。今ね、退職者多いっていいますよね。ほんとよく聞きます。そんで足りないところを会計年度職員とか派遣とかでなんとかしないとと。ずっとそう聞いてるから、「職員数が読めない」というのもそういうのに関係するのかなと思ったりもします。そういうの言い切れるということは、なんか検討したことあんのかなと。
丁寧に議会から意見を聴取していきます
と直接聞いたのは10月下旬の別の特別委員会。まだまだこれは骨子で、結論でていないものもたくさんあり、まだまだ検討中のものもたくさんあるけれども、丁寧に報告していきますというようなことを聞きました。私、たまたまその特別委員会にも入ってるもんですから。
一番最初にこの組織再編なりなんなりのトピックがオフィシャルに出たのが7月下旬の特別委員会。実は私、この日のこの委員会ちょっと欠席だったんですけれども、資料だけはしっかり見ておりました。もちろん議事録が整えられた際にはそれもしっかり読んで、次の委員会に出ております。


まぁ確かにその時の資料にもですね、値段はないし期間も書いてないけど「民間ビル賃借も」という文言は入っていたのは事実です。が、別に言い訳じゃないですよこれは。私は委員会の中でこの件にはあえて触れませんでした。
「色んな組織が関わるし、全部の常任委員会に関わる案件だと思うけど、本日のこの特別委員会が最初で最後の意見出しの機会ですか?」と聞いたところ、「すべての常任委員会でも丁寧に意見を聞いていく。12月に全部決まるものではない」と答弁あり。
なので、私は安心して民間ビル云々ではなく、そもそもの組織と参考にするべきこれまでの取り組みの総括について質疑に集中したわけです。
ところがどっこいだ。そういう発言があった中で、まさか翌月の定例会でいきなり「はいビル借ります、何にも決まってないのは変わらずです、敷金2億4,000万です、契約迫ってます」はひどすぎる流れ。あっひょっとしてそう思っているのは自分だけなのかもしれない。とすら思います。
定例会前の委員会でもちろん紛糾
そもそも、定例会直前の委員会ではですよ、「議案審議にあたらない程度に資料要求などをしてね」という前提があります。ちゃんと委員長が言うセリフにあるわけですよ、「議案審議にあたらないように」と。その割に、提出予定議案一覧プラス、なぜかこの組織再編は独立した報告案件としてぶっ込まれているのが不思議。あ、そうか。委員会で報告しましたっていうアリバイ作りか。
総務常任委員会の前日の議会運営委員会でもひと揉めあり、総務常任委員会でも資料不足で中断したり、色々ありました。私はねえ、別に揉めていいと思うんですよ。そのくらいの案件だと思ってますし。そうなるのも必然かなと思います。だってそのくらい真剣に物事考えてるわけですから。議会はチェック機関。あの事業やれこの事業やれ、私の実績が増えました!合戦はもう終わったと思う。今の港区に必要なのは、「本当にそれ大丈夫ですか?」「区民の理解、得られると思います?」という視点の指摘だと思う。割と真剣に。
納得いくまで夜を徹して審議したい旨の発言もあったりしたし、それはそれでいいと思います。なんせ最近の議会は「予定があるから早く終われ」だの「議員のワークライフバランスが」とか、色んなことが縮小方向。私、議員としての福利厚生の改善とか考えたことないので、ちょっと今時の感覚からかけ離れている人であるかもしれない。でも、来週から始まる定例会は色んな意味でエキサイティングに議員の役目を果たしていきたいなあと思ってます。何をもってエキサイティングなのかはまだわからんけども。
資料要求8点
元々委員会の中では、資料要求をするつもりで準備しておりました。以下の8点を要求。委員会の資料となるので、公開できるものはしたいと思いますけれども。

「検討すらされていないため該当する資料が存在しないなら、その旨記載してください。ないものをバックデートで作らないでください。」ときっちり釘刺した上、お作法に則って提出した次第です。
第4回定例会は11/27から
11/27(木)と11/28(金)は各会派の代表質問、一般質問があります。これは中継がありますね。港区議会HPからご覧いただけます。なお、私は今回も質問に立ちません。一人会派は質問時間1回5分、累積年間20分という決まりになってまして。まぁ質問するとしたら2月の第1回定例会で15分使ってやるかなという感じです。
が、私は本会議場で作文読み上げ合戦をするよりは、常任委員会や決算予算委員会での一問一答の方に興味が傾いております。この何年かは。
一部界隈での紛糾案件(民間ビル敷金支払い補正予算)は総務常任委員会。12/1、12/2、12/3の3日間ありますが、どういうスケジュールでどうなるのかはまだわかりません。1日で終わることもあるし、まったく終わらないこともある。まぁでも確実に12/1(月)13時から開始ですけれども、平日昼間なんて一般の方はお仕事中ですよ。ギャラリーゼロ(担当職員を除く)で毎回ほそぼそとお送りしております。
常任委員会の中継はないので、実際にお越しにならないと何やってるかなどはまったくわかりません。港区ではよっぽど影響力がある人が「みにきてー」と動員をかけない限り、一般の方の傍聴なんてゼロに等しい。そういう中で我々やっております、ほそぼそと。でも自分が正しいと思ったことをやるのは変わらず。
以上。
