あのコーナーキック、あなたは鎌田さんがファンダイクにシレっと体を当てに行っていたのをみたか。
強豪を相手に、2度もリードされながらも冷静、且つ執念で追いついた日本代表。本当は3点目を狙いに行ってたと思いますが、勝ち点1はミッション達成と思います。
「いや〜、よく追いついた!小川残念。でもあれはお前のゴールだ!」
あの土壇場での同点弾は歴史に残る一撃でした。でもね、サッカー好きの皆さん。僕たちが本当に語り合うべきなのは、あのコーナーキックが蹴られる「直前」に隠された、あまりにもエモい“仕事”についてです。
今回は、全サッカーファンに告ぐ「テレビ画面の中で起きていた、ある男のシレっとした大仕事」についての記録です。
世界最強の壁、フィルジル・ファン・ダイク
あの2度目に追いついた、試合終盤のコーナーキックの場面。 相手のゴール前には、文字通り「人間山脈」のごとくそびえ立つ、世界最強のセンターバックが君臨していました。そう、フィルジル・ファン・ダイク選手です。
身長193cm、圧倒的なフィジカルと破壊的な空中戦の強さ。彼がゴール前に突っ立っているだけで、普通のキッカーなら絶望します。「あそこに放り込んでも、全部跳ね返されるな」と。
日本が追いつくためには、あの最強の壁をどうにかして「1秒」でも無力化しなければならない。そんなシチュエーションでした。
まずファーまでボールを飛ばすんだろうと考えていたその時。
1人の男が信じられない行動に出ました。
僕らの鎌田大地です。
鎌田大地の「シレっと職人」っぷりを見よ
キッカーがボールをセットし、ワクワクとドキドキが混じるあの数秒間。
鎌田さんは、まるで「さぁ、どこ行こうかなー」という涼しい顔(あの独特の、何を考えているか分からないクールな表情です)で、すーっとファン・ダイク選手の背後に近づいていきました。
そして、国際映像がギリギリ捉えるか捉えないかの位置で、シレっと、本当にシレっと、ファン・ダイクに体をガツンと当てに行ったのです。
ユニフォームを引っ張るような分かりやすいファウルではありません。あくまで「あ、ちょっと進路が重なっちゃいました」と言い訳できる絶妙な角度とタイミングで当たり、小川選手とファンダイクの間に入り壁になりました。壁というか、1mも満たないズレを作りました。
この鎌田選手の「シレっとした体当たり」こそが、この試合の最大のターニングポイントだったのです。
わずか「0.5秒」の遅れが、歴史的同点弾を生んだ
サッカーのセットプレーにおける0.5秒の遅れは、命取りになります。
鎌田選手にシレっと体を当てられたことで、ファン・ダイク選手がボールの軌道に対してステップを踏み出すのが、ほんのコンマ数秒だけ遅れました。
そしてキックには定評のある伊藤選手からの小川選手へ、神奈川サッカー小僧間のピンポイント。ナイスゴール。
リプレイを何度見返しても、ゴールの瞬間のファン・ダイク選手は、いつもならあり得ないほど対応が遅れていました。
実況も解説も、そして明日のスポーツニュースも、きっと「魂の同点ゴール!」と大騒ぎするでしょう。でも、あのゴールの裏には、世界最強の男に涼しい顔で喧嘩を売りに行き、きっちり仕事を信じられないクオリティで完遂した鎌田大地の「ずる賢さ(マリーシア)」があったと思いますし
ベンチの一番後ろで中村俊輔コーチが「俺の作戦通り」とニヤってたかも。
これに気づいた時、鳥肌が立ちませんでしたか?
これだからサッカーを見るのはやめられない
スマートで、クールで、でも中身は誰よりも泥臭くて負けず嫌い。 そんな鎌田大地というトッププロの「エグみ」が凝縮されたプレーでした。
華やかなゴールシーンだけでなく、こういう「画面の端の小競り合い」や「教科書に載らないファインプレー」を見つけられるようになると、サッカー観戦は100倍面白くなります。
学校や職場でこの試合の話題になったら、ぜひドヤ顔で周りに教えてあげてください。 「あの同点弾、実は鎌田がファンダイクをハメてたんだぜ」と。
価値ある勝ち点1。 次戦も、僕たちをゾクゾクさせるような「シレっとした大仕事」を期待しましょう!
クボタケの無事を祈るばかり。
