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🏛️世界史講義:春秋・戦国時代の開幕と諸子百家の思想

🗺️中国の地理的環境と「チャイナ・プロパー」

中国の歴史の主要舞台、漢民族の主な活動エリアが中国本土チャイナ・プロパー)です。中国の海岸線を半円に見立て、それを延長した円の中が中国本土になります。これを南北に分断する境界線が秦嶺山脈と淮河を結ぶ秦嶺・淮河線(チンリン・ホワイ線)。この北側は雨の少ない乾燥地帯、南側は温暖多雨な湿潤地帯に分かれ、国家分裂の際はこの境界線に沿って南北で争う展開が多く見られます。

🌊二大河川と初期文明の歩み

中国本土には、気候を象徴する二大河川が流れています。

  • 🌾黄河:北側を流れる大河。流域では仰韶文化竜山文化などの新石器文化が栄え、都市国家のが形成されて最古の王朝(自称は)が誕生しました。殷では甲骨文字を使用し、占いで神の意志を問い政治を行う神権政治を展開しました。

  • 🐟長江:南側を流れる大河であり、稲作文化の基盤となりました。

👑周の封建制度の動揺

周は殷を倒して中原を支配し、血縁関係(宗法)を基盤とする封建制度を敷きました。しかし、時代の経過とともに諸侯の独立性が高まり、周王室による統制が徐々に弱まっていきました。

  • 🐕犬戎の侵攻と東遷:前8世紀に異民族である犬戎の侵攻を受け、周は都を東の洛邑(洛陽)へ移しました(東周)。

  • 権威の失墜:遷都を機に王室の権威は失墜し、諸侯が実力で覇権を競い合う激動の時代へ突入しました。

⚔️春秋時代と覇者の盟約

前770年〜前403年は周王室の権威が衰え、有力諸侯が台頭した春秋時代と呼ばれます。

  • 👑覇者の台頭:周の王室に実権はなく、諸侯の有力者が覇者として名乗りを上げ、天下の主導権を握りました。

  • 🤝会盟の実施:覇者は他の諸侯を集めて盟約を結ぶ会盟を行い、中原の国際秩序を維持しました。

  • 🌟春秋の五覇:この時代を代表する5人の有力な覇者は春秋の五覇と称され、斉の桓公や晋の文公が有名です。他は諸説あり。

💥戦国時代の開幕と下剋上の世

前403年の晋の分裂を機に、周王室を無視して諸侯が王と名乗り、力ですべてを奪い合う戦国時代へ移行します。

  • 💔晋の分裂:大国であった晋が、有力家臣によって韓・魏・趙の3国に分裂させられたことで戦国時代が始まりました。

  • ⛰️下剋上の風潮:家臣が主君を打ち倒して実権を奪う下剋上が頻発し、諸侯たちは自ら「王」を称するようになりました。

  • 🏹戦国の七雄:激しい生存競争を勝ち抜き、並び立った7つの強力な主要国家(秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓)は戦国の七雄と呼ばれました。

🛠️農業の技術革新と経済の急成長

長引く戦乱の一方、この時代は社会経済が爆発的に発展した時期でもありました。

  • 🐂生産力の向上:紀元前4世紀頃から鉄製農具が普及し、さらに牛にすきを引かせる牛耕が開始されたことで、農業生産力劇的に向上しました。

  • 💰商業の隆盛と青銅貨幣:農業の余剰生産物が増えたことで、商業や手工業が急速に発達し、地域ごとに異なる形状の青銅貨幣が流通しました。円形の環銭(秦)、鍬の形の布銭(趙・魏・韓)、刀の形の刀銭(斉・燕)、蟻鼻銭(楚)などが流通しました。

🧠諸子百家の百花繚乱たる思想

経済の発展によって生じた激しい格差と戦乱が続く時代をいかに生きるべきかを模索し、諸子百家と呼ばれる思想家が登場します。

  • 📝儒家孔子は、思いやりの心であると、社会規範(マナー)のを重視しました。孟子は仁を重視する立場から人間の本性を善とする性善説を唱え、徳で治める王道政治を主張。一方、荀子は人間の本性を悪とする性悪説を唱え、礼による規律を重視しました。

  • ⚖️法家商鞅韓非は、礼(マナー)ではなく厳格なルールであると強力な権力で民衆を統制すべきだと主張。彼らの思想(法治主義)を採用したがのちに強大な富国強兵を実現します。

  • 🕊️墨家:開祖の墨子は、全員を平等に愛する兼愛と、侵略戦争を否定する非攻を説きました。ラブ&ピース。

  • 🌲道家:老子や荘子は、人間的な作為を否定し、あるがままに生きる無為自然を理想としました。レット・イット・ゴー。


💡以下、無用のことながら

  • 🦖下剋上の語源と本家本元:日本の戦国時代を象徴する「下剋上」ですが、そのルーツはまさにこの中国の戦国時代の歴史。家臣が主君の国を奪う構造が、日本史の言葉にも影響を与えました。

  • 🐜怪しすぎる古代のお金「蟻鼻銭」:楚で流通した「蟻鼻銭」は、「アリの顔に鬼の鼻をつけたような不気味な顔」が刻まれた奇妙な青銅貨幣です。なぜ古代の商人がこのデザインを採用したのか、よくわかりません。

  • 🎵紀元前の「レット・イット・ゴー」:道家が説いた「無為自然」は、「ルールや道徳で縛るのをやめて、自然の流れに身を任せよう」という思想。『アナと雪の女王』の「ありのままで」の精神です。あるいは、ビートルズの「レット・イット・ビー」でも。

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