「おかげで」という魔法の言葉〜感謝を自然にできるようになるために〜
僕はずっと、感謝できる人でありたいと思ってきた。
感謝できる人は人生で得をするし、何より人間関係や社会がうまく回る根本にあると思うからだ。
でも実際には、それを“行動”に落とし込むのが難しかった。
頭では「感謝しよう」と思っていても、いざ人に伝えるときに、
「いつもありがとう」と言うと、どこか形式的に感じてしまう。
感謝が目的化して、感謝のための感謝みたいになってしまう感覚があった。
どうすればもっと自然に、心から感謝できるのか。
それが長いあいだの自分のテーマだった。
「おかげで」をつけるだけで、感謝がスッと出てくる
そんな中で、ゆとりくんと坂井風太さんの対談を聞いて、
大きな気づきがあった。
それは、「“おかげで”という言葉を使うだけで、感謝の構造が自然に立ち上がる」ということだ。
「おかげで」という言葉を入れると、誰のおかげで自分が今そうなっているかが、すっと明確になる。
たとえば——
友人が話を聞いてくれたおかげで気持ちが整理できた。
失敗した経験があったおかげで、いま慎重に判断できるようになった。
同僚が動いてくれたおかげで、プロジェクトが間に合った。
天気が悪かったおかげで、久しぶりに家で休む時間ができた。
これまで「ありがとう」だけではふわっとしていた“対象”が、「おかげで」をつけることで具体的になる。
感謝の矢印が、誰に・何に向かっているのかがはっきりする。
しかもそれが、自分の中で自然に整理される。
感謝は「結果」ではなく「構造」だった
この気づきは、自分にとってすごく大きかった。
「感謝する」というのは、単なる気持ちの結果ではなく、
“世界の見方の構造”なんだと思った。
同じ出来事でも、
「運が悪かった」と捉えるか、「そのおかげで成長できた」と捉えるかで、
人生の方向が変わってくる。
「おかげで」という言葉を挟むと、
出来事と自分との関係がポジティブに再構築される。
誰かや何かの存在が、自分の今を支えてくれたと認識できる。
それが、感謝を“無理なく感じられる状態”にしてくれる。
感謝を自然にするための小さな実践
僕は最近、次の3つを意識している。
日常で「おかげで」を口に出す。
「このカフェ見つけたおかげで、気分転換できたな」など、
独り言でもいい。自分の中で感謝の回路を回す。人に伝えるときも「おかげで」を添える。
「あなたのおかげで助かりました」
「おかげでうまくいきました」
こう言うと、感謝が具体化して、相手の心に素直に届く。嫌な出来事にも「おかげで」を探す。
トラブルや失敗の中に、「おかげで得られた何か」を見つけると、
気持ちが一段軽くなる。
「おかげで」を習慣にすると、感謝が呼吸になる
「おかげで」を意識するようになってから、
感謝することが“わざわざ考えてすること”ではなくなった。
それはまるで、呼吸のように。
日常の小さな出来事すべてに、「誰か」「何か」の存在を感じ取る。
そうやって生きると、自然に感謝が生まれ世界がやわらかく見える。
感謝をするためにもうギクシャクしなくていい。
ただ「おかげで」と一言つけるだけで、人生の見え方が変わるかも。
そう思える単語との出会いでした。
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