「能登半島地震アーカイブ」能登半島地震後を生きる・№170(2026/01/05)
今日は,石川県が作成・管理している「能登半島地震アーカイブ 震災の記憶・復興の記録」というサイトを紹介したい。
震災の記憶・復興の記録
はじめて覗いてみた
といっても,わたしもじっくり見るのははじめてだ。
石川県知事たちが盛んにこのサイトをコマーシャルしていたので,覗いてみたくなった。
現役の頃なら,「このサイトから,授業で使用できる画像や映像はないか」と数時間かけて,じっくりと見て行くに違いないが,今は,そこまで夢中にはなれない。
県では,2次利用した場合の「実践・使用事例」も求めているので,子どもたちとの授業や大人の研修等で使用した方は,是非,アップしておけばどうだろうか。
6.公開資料の活用事例調査
石川県では、令和6年能登半島地震アーカイブの利用規約に基づき、公開資料を二次利用した事例の把握に努めています。公開資料をご活用いただいた場合は、以下の調査フォームより、その具体的な内容を教えてください。
個人のデータも登録できる
個人で撮影した写真なども投稿できるようだが,わたしが見る限り,まだほとんどないようだ。公共団体が撮影したものが圧倒的だ。
大量の写真から,必要なものを取り出すための〈検索機能〉は,充実しているようだ。

地図から選ぶことも可能。(キャプチャ画像)
また県や各市町村・会社単位で公式に発表された報告書も保存されている。新聞やテレビの報道で気になった文章に全文にあたることもできる。
いろんな報告書がほしい
しかし,わたしとしては,大学や研究者がまとめた能登半島全般に関する「科学的な研究資料」も載せてほしい。
わたしが見たい資料によっては,気象庁やら,国土交通省やら,産業技術総合研究所やら,あっちこっちネット内を飛ぶのが面倒なんだよなあ。
それこそ,著作権が絡むのかなあ。リンク集だけでもありがたいのだが…。
2つの動画を紹介
こちらは,一般の方が投稿した「地震発生時の家屋倒壊の様子1(ドライブレコーダー)_輪島市門前町道下_20240101」という動画ファイル。
道下地区の映像なんて,はじめてみた。やばいわ。
もうひとつ。こちらも一般の方が撮影した「地震発生時の屋内プールの様子_ユーフォリア千里浜_20240101」という動画ファイル。
約1分後に地震が起きる。
このプールが,原子力発電所使用済み核燃料プールだと考えるとゾッとする。
これまでの地震でも,何度も水があふれる事故が起きているから。
「使用済み核燃料プール」から水が
我が国では,地震の揺れによって原子力発電所の使用済み核燃料プールから水があふれる現象(スロッシング現象とよぶ)は,過去に何度も発生している。
能登半島地震(2024年1月1日)
2024年の能登半島地震地震では,志賀原子力発電所 1号機のプールから約95リットル,2号機のプールから約326リットルの水があふれた。水は建屋内に留まり,外部への影響や冷却機能への支障はなかった。
中であふれても,外に漏れていない。よかった,よかった。
実は,過去にも同様の事故があり,ちゃんと改良されていたのである。
中越沖地震(2007年7月16日)
2007年,新潟県中越沖地震で起きた柏崎刈羽原子力発電所の事故。
この事故は,原子力安全規制の歴史において非常に重要な事例である。
このときは,1〜7号機すべてのプールで水があふれた。
特に6号機では,あふれた水(約1.2立方メートル)が電線管の隙間などを通って海へ放出された。微量の放射性物質が含まれていたが,環境への影響はないレベル――電力会社はいつもこういう言い方をする。そもそもどんなに猛毒でも海水に足らせば十分薄まるのだから心配ない――とされた。
事故の教訓を活かす電力会社
この柏崎刈羽原発の事故で「地震による溢水が外部に漏れる可能性」が強く認識されるようなり,その後,あふれた水が建屋の外に漏れないよう,プールの周りに「返し(堰)」を設置したり,壁の貫通部を密閉したりする対策が進められたのである。
だから,日本の原発は安全です。
もちろん,次になにか不都合が起きるまでは――ですがね。
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