見出し画像

「地震と原発 能登の現地ツアー」能登半島地震後という日常・№98(2024/8/25)

2日目は,奥能登全体をめぐることにした。
今日は雨予報。実は昨日も雨予報だったのだが,まったく雨にあわずに回ってくることができた。
しかし,今日はしっかりと雨に遭遇した。


能登町

松波小学校

まず向かったのは,自宅から10分くらいの松波小学校。
小学校校舎は地震で大きな被害を受けたので,小学生たちは近くの松波中学校で授業を受けている。そろそろ完成するという仮設校舎も,松波中学校の運動場に建っている。

玄関前には割れたガラスと,地震発生時を示す時計。
運動場の法面もこの通り

輪島市

白米しろよね千枚田

次に輪島市の白米千枚田へ。
外浦の道(国道249号)は,土砂崩れで進めないので,能登町穴水に出てから,輪島市三井を通って行くことにした。

被害の程度で,3種類の段階があるようだ

一部だが,イネを育てている田んぼもあって,一安心。
道の駅・千枚田は開いていなかったが,おばあちゃんが一人で出店してた。干物を買っている人もいた。

許可を取って写真を撮らせてもらった

名舟なふね

ここから輪島市名舟なふね方面(珠洲市の方向)へは,工事車両と地元住民だけが進める臨時の道路があった。
千枚田にあった双眼鏡でみてみると、海岸線に新しい道が作られているようだ。

一番外側に重機がいる。その内側が臨時の舗装道。

「うちらも地元かな~」と言いながら,ちょっとだけ進んでみた。これっていけなかったかな。
日曜日だったし,工事もしていなかったので,許してくれ。
名舟の海に建っていた鳥居も悲しい姿になっていた。

崩れた鳥居
名舟大祭で後陣乗太鼓が披露されるステージも埋まっている

輪島朝市通り

名舟でUターンして,輪島の朝市通りへ。朝市の駐車場に着いた頃には雨が降ってきた。
「まれ」の記念モニュメントのそばには業者のプレハブが建っていて,前回来たときよりも見えにくくなっていた。

いろは橋とまれのモニュメント

朝市地区全体は「立入禁止」となっていた。おそらく工事の邪魔になるからだろう。
でも,今日は日曜日だったので,誰も工事をしていなかった。
朝市通りの街頭の柱に「段駄羅だんだら」が紹介されていることを初めて知った。復興後も,残して欲しいな。

輪島で伝わる伝統の言葉遊び「段駄羅」

下のサイトは,わたしがまとめた段駄羅のページ。

昼食は元気屋でラーメン

高州園の横にあるラーメン屋でラーメンを頂いた。ラーメンがくるのは遅かったけど,おいしかったぞ~。外は土砂降りだったので,待つのは苦痛ではなかった。
輪島市には「大雨警報」が出ていた。
特にこれから出かける予定の門前や黒島方面が,やばいらしい。
いくらなんでも,警報の中で「黒島漁港」に降りるのはいかん。

そう判断したわたしたちは,仕方がないので,最後の訪問地に予定してた志賀原発へ先に向かうことにした。うまくいけば,そのうち晴れてくるだろう。

志賀町

志賀原発と団結小屋

期待通り,志賀原発に着いた頃には,雨は完全にやんでくれた。予定変更大成功だ。
志賀原発は,以前は「能登原発」と言っていた。
それがいつの間にか「志賀原発」という名前になった。
若い頃,原発建設反対や核燃料搬入阻止などのデモや集会に参加したなあ。団結小屋も懐かしい。
最後に来たのはいつだっただろうか。
団結小屋には鍵がかかっていなかったので,そおっと中を覗いてみた。
まあ,わたしも原告団の一人なので大丈夫だろう。

檄文には「能登原発」と書かれている

懐かしい石川県教組青年部の檄文。今じゃ退職した知人の名前もいっぱい書かれていた。

一番遠くまで来たので,逆戻り。
門前町黒島方面に出ていた警報も大丈夫なようなので,外浦を通って門前まで向かうことにした。

輪島市

巌門

奇岩景勝地である「巌門」にも降りてみた。ここでは,地震の影響はあまり感じられなかった。

巌門の窓

安山岩が外浦の波に浸食されてできた地形も,中さんには興味があるだろう。なにせ理科教師だからね。
わたしはずいぶんぶりの訪問だが,この場所へ車での「巌門洞窟」ってあったかね。よく覚えていない。

琴ヶ浜(鳴き砂と柱状節理)

琴ヶ浜にも寄った。鳴き砂の浜と,安山岩の柱状節理堆積岩への貫入を見るためだ。ここは下見をしていない。
だから,降りてみてビックリ!

安山岩の柱状節理が大きく崩れていた
この先へは行けない

安山岩の露頭が大きく崩れていて、以前行けたこの崖の裏まで、歩いて行けないのだ。
ただ,そのおかげ?でこれまでより、見える柱状節理の規模が大きくなっていた。

下の写真は,波の浸食を受けて丸くなった安山岩と露頭が崩れて落ちてきたばかりの安山岩。
表面の様子は違うけど,この大きな岩も、そのうち荒波に誘われて、丸くなっていくんだろうなあ。

同じ岩石なのに,表面のようすの違いがおもしろい

黒島漁港

今回の地震で一番隆起したと新聞などで騒がれている港にも行ってみた。
まずは黒島漁港。
黒島漁港は,港の堤防の端っこまで陸地になってしまった。

堤防まで陸地になってしまった。

ここに建っていること自体,不思議な気がする。
住民にお聞きすると,
地震の揺れが少し落ち着いて外に出たときに,港の海底が見えていたのでこれは「大きな津波が来る前触れだ」と思ったのだが,一向に津波がこなかったので不思議だと思った
と言っていた。

身長の2倍は隆起している黒島漁港

鹿磯かいそ漁港

鹿磯漁港には2人の男性が座っていたので,許可を取って撮影した。
海底だった場所にも降りることができた。
ちゃんとハシゴまであるので,これは調査の為なのか,わたしたちのような物好き観光客の為なのか。

海底には,もうすっかり雑草も生えていた
これが元港

仮設住宅に住んでいるという男性たちは,わたしたちが帰る前に「そろそろ帰らんと心配されるから帰るわ」と言って,自転車に乗って帰って行った。

4m以上隆起した場所

上の写真が報道でよく見る場所だと思う。4m以上の隆起。
これが地球の力だ。

鹿磯漁港のパノラマ写真

夕食は汝惚里ナポリ

今日の夕食は,能登町松波にある汝惚里で。
メニューの種類は減っていたが,料理はやっぱりおいしかった。

疲れを癒やして,今日の反省会

その後,帰宅。
わたし,この夜,中さんと2人でじっくり3時間くらいお話ができた。
貴重で贅沢な時間を過ごした。

翌朝

翌日,「鉄道を使って帰ってみたい」という中さんのご希望だったので,自家用車で「のと鉄道始発駅=穴水駅」に向かい,ここでお別れした。
お疲れ様でした。

2005年まで珠洲市の蛸島駅が終点だった

いいなと思ったら応援しよう!

ogachan 最後まで読んでいただき,ありがとうございます。よろしければ応援をお願いします!