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元女王ソムラッサミーがリング復帰、ライバルのマリー・ルーメットもラジャに帰還~2025年10月25日、11月1日のRWS

元ラジャダムヌンスタジアム認定女子バンタム級王者のソムラッサミー・マーノップムエタイジムは、10月25日に同スタジアムで行われたRWS(ラアジャダムン・ワールドシリーズ)に出場、サラ・シャブニ(モロッコ)を完封し、判定勝ち。約1年ぶりにラジャのリングに復帰した。

ソムラッサミーはチェンマイ出身の22歳、タイ語で少数民族のカレン族系を指す「ガリアン」の初の女子ファイターとしても有名で、2022年(女子フライ級)、2023年(女子バンタム級)のRWSトーナメント連覇、元ラジャ女子バンタム級王者、RWSでの最多勝利 (16勝)と実績も残してきた。

今回はソムラッサミーのリング復帰までの経緯と、その復帰戦について、またソムラッサミーと同時期にRWSに復帰したライバル、マリー・ルーメットの復帰戦を紹介したい。


🔴2024年のトーナメント敗退から、長期ブランクへ


ソムラッサミーは2024年に行われたRWSのトーナメントに出場、3連覇を狙ったものの準決勝でバーバラ・アギラー(ブラジル)に敗退、連勝も16でストップしてしまった。

ソムラッサミーは169センチと長身のサウスポーで、遠い距離からの鋭い攻撃と接近戦も強く、バランスのいい選手という印象。なかなかソムラッサミーを崩せる選手がいなかったが、バーバラ戦に先立って行われたリーグ戦一回戦ではバーバラと同じブラジルのマリア・エドゥアルダと対戦し、パンチでダウン寸前のピンチに陥っていた。何とか判定でマリアには勝利したものの「アナコンダ」の異名を持つ、バーバラはさらに手強く、判定負けに屈した。

2024年11月のソムラッサミー対バーバラ戦

ソムラッサミーはRWSリーグ戦では優勝することができなかったが、ラジャダムヌンスタジアム認定女子バンタム級のタイトルは保持しており、ゆくゆくはタイトルを掛けてのバーバラとの再戦が期待された。

今年1月には、エストニア出身の挑戦者マリー・ルーメット選手との2度目の防衛戦を予定していたが、ソムラッサミーは試合前日に胃炎を発症して、試合をキャンセル。その後、ラジャの女子バンタム級王座も返上してしまう。

ソムラッサミーとマリーはこれまでに2戦して1勝1敗

ソムラッサミーは、ラジャ王座返上後にスロバキアに遠征してWMC王座決定戦に出場、2024年3月にRWSで勝利を収めていた地元のモニカ・チョルチコバとの再戦に挑むが、これに5回判定負け。バーバラ戦に続き、2連敗となった。この試合を最後にしばしリングを離れたソムラッサミー、ラジャのランキングからも名前が消えた。

ソムラッサミーとのタイトルマッチがキャンセルとなったマリー・ルーメットは、2月にバーバラと空位となった女子バンタム級王座を争った。2024年のRWSトーナメントでバーバラには勝利を収めていたものの、再戦となったこの試合ではマリーは判定負け。バーバラがソムラッサミーに次ぐ、2代目の女子バンタム級王者となった。

しかし、バーバラはマリアとのブラジル対決となった10月4日の防衛戦で、まさかの体重超過、戦わずして王座を失い、現在女子バンタム級王座は空位となっている。(試合はバーバラの5回判定勝ち)

🔴ソムラッサミー対サラ・シャブニ


1年ぶりにRWSに出場のソムラッサミーは通算戦績は48勝7敗のはずが、70勝10敗とアナウンスされていた。このあたりは少女時代に出場した草試合などを含めるかどうかだろうか。一方の17歳、サラ・シャブニは5勝2敗、モロッコチャンピオンと紹介されている。

契約ウェイトは120ポンドで、バンタム級リミットより2ポンド(0.8キロ)重いが、ソムラッサミーの身体のキレは以前の通りに見える。サラも鋭い左右フックを振り回していくが、距離が遠く、ソムラッサミーには当たらない。2回にはサラは肩で息をし始めた。ソムラッサミーは遠い距離からの攻撃と、近距離でサラのボディへヒザも決め、終始試合を優位に進める。

結局、ソムラッサミーが、最後まで勝負をあきらめずに前に出るサラ・シャブニをフルマークの判定で破った。ランキングに復帰後、新王者への挑戦が期待される。

試合後のインタビューでのソムラッサミーのコメントは次の通り。「ここ(ラジャダムヌンスタジアム)が恋しいです。ここはまるで故郷のようです。復帰したばかりで体が完全に回復していないので、今回の試合は少しスローになったかもしれません。目標は王座奪還です。復帰したばかりなので、調子を維持できるよう努力しています。ソムラッサミーを応援してください」

1年ぶり復帰のソムラッサミー
サラと対峙するソムラッサミー

↑ ↑ 試合ハイライト動画


🔴マリー・ルーメット対ワンファイ


エストニア出身のマリーは”スノーレパード”のニックネームを持つ26歳、戦績はこれまで46勝14敗、2017年から活動拠点をタイに移し、2020年から2023年にかけてはONEチャンピオンシップに参戦、ONEでは2勝3敗の戦績を残している。ソムラッサミーには1勝1敗、2月にはバーバラとの王座決定戦に挑んだが、判定負け。バーバラ戦以来の復帰戦は11月1日のRWSのリングとなった。115ポンド(52.1キロ)契約の3回戦である。対戦相手のワンファイはウボンラチャタニー出身で、これまで30勝20敗10分の戦績を残している。

試合は初回開始時より、マリーのスピードの乗った鋭い前蹴り、ミドルキックが目立つ。167センチの長身から放たれるパンチ、キックとも威力を感じられる。一方のワンファイも落ち着いて対応し、よく動きを見てパンチを放つ。時折右フックがマリーの顔面に決まる。初回の採点はジャッジ2者が10-9でワンファイ、1者が10-9でマリー。2回はもみ合いが増えるが、ワンファイが下がりながら試合をコントロールする場面が目立つ。しかし、採点はジャッジ3者共にマリーの10-9。

勝負が分からなくなった3回、激しい打ち合いからマリーの右ヒザがワンファイのボディに突き刺さると、そのままマンファイが崩れ落ちる。マリーが一撃でKO勝ち。試合後「2、3試合こなした後にタイトル戦を行いたい」とコメントしたマリーは、現在バンタム級13位にランキングされており、復帰したソムラッサミーとの対戦が期待される。

体重超過によって、女子バンタム級王座を失ったバーバラ・アギラ―の今後については、10月4日のタイトル戦以降、まだ情報が入ってきていない。

ワンファイと対峙するマリー
3回、ボディへのヒザ一撃でKO

↑ ↑ 試合ハイライト動画

※Workpoint TV、Youtubeでの観戦、写真はRWSのYoutube映像から ( photos from RWS Youtube channel )

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