ペッシラーが一撃KOでスーパーバンタム級新王者、安定王者ペッサマン落城~2025年9月13日のRWS
9月13日にラジャダムヌンスタジアムで行われたRWS(ラジャダムヌン・ワールドシリーズ)では、同スタジアム認定スーパーバンタム級タイトルマッチが行われ、安定王者のペッサマン・ソー・サマンガーメントが8位のペッシラー・ウォー・アチャリアを迎え撃った。
ペッサマンはスリン県出身、サウスポーのテクニシャンで27歳、通算戦績は65勝21敗、昨年5月にパンティップ・VK・カオヤイを決定戦で下して空位のラジャダムヌンスーパーバンタム級王座に就き、以後、5度の防衛を果たしている。5度目の防衛戦では、双子王者を目指す、クンスックノーイ・ブンデークシアンの挑戦を受けたが、これに快勝している。ペッシラーには、2度目の防衛戦で対戦しており、今回は再挑戦を受けることとなる。
ペッシラーはウドンタニ―出身の21歳のサウスポー、若さを活かしたダイナミックな攻撃が売りで、通算戦績は50勝22敗2分、元WPMF世界ライトフライ級王者、元WMO世界スーパーバンタム級王者である。2019年に日本遠征で奥脇竜哉(元ラジャミニフライ級王者)を下してWPMF王座に就いた時はまだ15歳、以後はクマンドーイ、パント―、プレプレーオなどの強豪を下してきた。2024年1月にはコントゥアラーイがメインのRWSで、セミに出場してスペイン選手を下している。

そして今年1月のペッサマンへの王座挑戦は1‐2の判定で惜しい敗戦となった。採点は48‐47が2人、47‐48が1人と、僅かな差で王座を逃した。前戦は、6月にはロンドンに遠征し、TOPKINGヨーロッパシリーズにてライアン・シーハン(アイルランド)に2回KO勝ちし、今回の再挑戦に駒を進めた。

1月の対戦で両者お互いの手の内は分かっているだけに、試合は初回から激しい攻防が繰り広げられる。ペッシラーが右ジャブから左ミドルなど織り交ぜ、前に出てくる。ペッサマンは下がりながら対応、前蹴りがスムーズに出る。距離が詰まった時にペッサマンは上手くヒジを当てようとするが、これはかわされる。
ペッサマンのフェイントを入れた左ミドルがペッシラーを襲うと、ペッシラーは同じく左ミドルで反撃、距離が詰まり、首相撲の展開となる。ペッサマンが若い挑戦者をうまくコントロールしているように見えた初回、ジャッジは3者ともにペッサマンの10‐9。
2回は失点を挽回すべく、ペッシラーがプレッシャーを強め、パンチを振るう。ペッサマンはこれをいなし、左ミドルの連打を放ったり、近距離でのヒザなどうまく有効打を入れていく。2分過ぎには大きな右ミドルがペッシラーにヒットする。このままペッサマンのラウンドになるかと思われたこのラウンド終了間際、ペッシラーの狙い撃ちの左フックがペッサマンの顔面にさく裂し、ロープ際のペッサマンはダウン。立ち上がれず、カウントアウトされた。
ペッシラーよりペッサマンが攻撃もコンパクトで、2回までを観て、このまま挑戦者を翻弄して判定勝ちという絵が見えてきた時だけに、突然のKO勝利には驚いた。格闘技の怖さを思い知らされる一戦であった。









※ハイライト動画
新王者となったペッシラーは、ペットインディープロモーションがサポートしているが、現在、ラジャの軽量級のベルトはミニマム級からスーパーバンタム級まで、同プロモーションが独占状態となっている。同プロモーションは、考え方の違いから、ONEチャンピオンシップから選手を一斉に引き上げ、ラジャダムヌンに集中して選手を出場させている背景もある。ラジャダムヌンでの自主興行「スクペットインディームエタイプレミアム」も週一で開催し、重量級についても、ミドル級王者のペットモラコットや、元RWS王者リッテワダ―もペットインディーの所属で、充実した布陣となっている。

次のペッシラーの防衛戦は、ランキング1位のクンスクレックとなるのか、2位クンスクノーイとなるのかも注目したい。9月27日のRWSでは、兄弟の揃い踏み、タイトルマッチ実現をアピールする。

RWSは、ラジャダムヌンスタジアムでの現地観戦、写真は著者撮影のものとRWSのSNSページより。
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