KLの喧騒とペナン島の緩やかな時間|マレーシア旅行記
~都会の熱気から、世界遺産のレトロな街並みへ。二つの表情をめぐるマレーシア一人旅~
はじめに - 12年ぶり、自由な風が吹く国へ
noteをはじめてから、ハードディスクの奥に眠っている写真たちを見返してアウトプットをする、ということをしています。
撮り溜めた写真をそのままにせず、こうして言葉にして形に残すのも、特に一人旅ではよい楽しみ方かもしれないな、と思い始めています。
というわけで今回は、2025年3月に行ってきたマレーシア一人旅の記録をお届けします。
マレーシアを訪れたのは、12年ぶり。
もともと東南アジアの自由な空気が大好きで何度も行っていますが、マレーシアに行くのはだいぶ空いてしまいました。
ふと航空券を検索したら思いのほか安く、「これは行くしかない!」とLCCに飛び乗りました。

◆◆◆
さて、今回目指すは、大都会「KL(クアラルンプール)」と、世界遺産の街「ペナン島」です。


今回の撮影機材
身軽さを最優先した「小型軽量・標準ズーム1本勝負」
軽量コンパクトなマイクロフォーサーズのシステムですが、今回はLCC利用ということもあり、さらに軽さを極めた組み合わせを持っていきました。
カメラ: OM SYSTEM OM-5
レンズ: LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm / F3.5-5.6 ASPH.
35mm判換算で28-84mmをカバーする日常使いにピッタリなレンズですが、重さはわずか95gほど。ボディと合わせても500g程度と、ペットボトル1本分くらいの軽さです。
LCCの厳格な重量制限と戦う旅行において、このコンパクトさとフットワークの軽さはやっぱりマイクロフォーサーズならではの大きな強みだなと実感します。
【前編】KL:人波と熱気に包まれる「大都会のパワー」
旅の前半は、マレーシアの首都・KL(クアラルンプール)へ。
12年ぶりのKLは高層ビルがさらに増え、近代化が進んでいましたが、街の根底に流れるエネルギーは相変わらずパワフルでした。
特に夜のアロー通り(屋台街)周辺は圧巻です。イスラム系の国なのに、あの周辺は完全に別のエリアになってます。
東南アジア特有の熱気(今や日本の方が暑いですが……)、香辛料の匂い、そして世界中から集まった観光客の喧騒。その渦の中に身を置くだけで、「あぁ、アジアに戻ってきたんだ!」と全身の細胞が歓喜するのが分かります。


これはラクサと、カイランの炒め物


これ好きなんですよねぇ

ここはまったくそれを感じさせないTHE観光地で毎晩飲みまくった
こっちのビールは薄めだから飲んじゃうんですよね
そして、マレーシアの象徴「ペトロナスツインタワー」。一度見たことがあるはずなのに、目の前に立つとその異次元のスケールと美しさに思わず息を呑みます。

夜、タワーの足元で行われる噴水ショーを待つ時間。
ライトアップされた圧倒的な建造物を見上げながら、周囲の観光客と一緒にカメラを構えて待つ空間には、言葉を超えた謎の一体感がありました。
大都会の真ん中で熱気を感じながらシャッターを切る時間は、一人旅のハイライトと言えるほど刺激的でした。

スマホとツインタワーの高さに敗北
ただ、残念なことも。
そう、ペトロナスツインタワーが大きすぎて、持って行った14-42mmだと、全部入り切りません。


超広角レンズーほしーーー
そりゃ、スマホにつけるタイプの魚眼レンズを売り歩く人もいますよね。。
(ちゃんとしたカメラを持っている私には声はかからなかったものの、売り歩ている人がいました。)
標準ズームの広角端(換算28mm)ではどうあがいても画角に入りきりません。後ろに下がろうにも場所取りをしてしまってますし、移動するにももう時間がありません。後ろに下がると今度は噴水が人混みで撮れませんし。
万策尽きてポケットから出したのがiPhoneの超広角カメラ(換算13mm相当)でした。


さすが超広角。ツインタワーの先端から手前の噴水まで、サクッと一枚に全部収まりました。
「無事に撮れてよかった!」という安堵と同時に、カメラ好きとしては「スマホで撮れたのは嬉しいけど、せっかく持ってきた一眼カメラで撮れずにiPhoneで撮るとは……」という切ない敗北感がこみ上げてきました。
妄想が止まらない。次に狙うべき超広角レンズの選択肢
iPhoneの13mm相当とまでは言わないものの、それに近い広大な視野で切り取れる超広角レンズが、今でも欲しいです。ただ、お金がね……。
マイクロフォーサーズの超広角レンズラインナップを眺めながら、「もし次の旅に連れて行くならどれだろう?」と妄想をずっとしています。
後述しますが、超広角なだけじゃなくて、さらに明るくてレンズが欲しい。
M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO(換算16-50mm)
換算16mmの超広角から標準域の50mmまで1本でカバーできる万能PROレンズ。16mmならツインタワーも撮れたでしょうが、ただ、これで街歩きするにはいささか大きい。圧迫感もある。これだけで旅行は厳しいようなぁ……ちょっとF4通しは暗いし。
LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.(換算16-36mm)
同じく換算16mmからの広角ズーム。軽量コンパクトさとライカらしい描写力で、旅先での風景や街歩きスナップを格上げしてくれそうな一本。コンパクトなのはいいけど、これ一本で済ますには若干テレが弱いかなぁ……
LAOWA 6mm F2.0 Zero-D MFT(換算12mm相当)
マニュアルフォーカスですが、換算12mmという圧倒的な超広角単焦点。ただ、マニュアルって所がネックなのと、中華製のわりに10万円くらいするから、買う勇気ない……
M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO(換算16mm相当・対角魚眼)
あえて対角180度の魚眼レンズという選択肢も。フィッシュアイ補正を使えば、換算11mm、15mm、18mmの超広角単焦点としても使える飛び道具要素も。ただ、出目金レンズでフィルター付けれないから傷をつける心配がなぁ……
どれも何かしら微妙ポイントがあり、買う勇気が出ないで今に至ります。。。
試しに散財できるくらいのおかねがほしいーーー
【後編】ペナン島:喧騒を抜けた先にあった「緩やかな時間」
KLの熱気に大満足したあとは、国内線でペナン島へ移動しました。
KLのホテルから前日に飛行機を予約をしたんですが、全然連絡がこずTrip.comに問い合わせをしてなんとか当日ギリギリ間に合った、というドキドキがあったのも今は良い思い出。
さて、ペナン島に降り立った瞬間、空気の濃密さがガラリと変わります。
都会の喧騒が嘘のように遠のき、世界遺産の街・ジョージタウンに足を踏み入れれば、古い洋館やショップハウスが立ち並ぶ街々。
どこか懐かしく穏やかな時間が流れていました。

高い建物もなくて落ち着いた雰囲気
「ペナンに来て本当によかった……」と、胸のすくような解放感を覚えたのを覚えています。
ジョージタウンの街歩きは、まさに大人のスタンプラリーでした。


ノスタルジックな路地裏をあてもなく歩き、壁に描かれたウォールアートを探す。
目当てのアートを偶然見つけるたびに「あった!」と嬉しくなり、構図を考えながらシャッターを切る。このスタンプラリーのようなワクワク感は、カメラ好きにはたまらない体験です。







また、山の上にそびえる東南アジア最大の中国寺院「極楽寺(ケックロクシー)」のインパクトも強烈でした。





とにかく敷地が規格外に広い!
階段を上っても上っても新しいお堂や巨大な観音像が現れます。
蒸し暑さの中で汗だくになりながら歩き回ったのですが、その広大さと絢爛豪華な建築群は、まるで中華物(?)のMMORPGのダンジョンを冒険しているかのようでした。
異国情緒を全身で浴び高いところから見える街並みもよい景色で、非常に面白い空間でした。

ちなみに、ペナン・ヒルというスポットにも夜景を見に行ったのですが、あいにく雨と曇りを行ったり来たりする曖昧な天気。
100万ドルの夜景なんてものはそこにはなく、ドンヨリとした空気だけがそこにありました。

明るいレンズでも無かったし・・・
おわりに:旅の余韻をかみしめて
大都会KLのパワフルな熱気と、ペナン島で過ごした緩やかで贅沢な時間。
二つのまったく異なる表情を味わえたことで、12年ぶりのマレーシア旅は本当に満足度の高いものになりました。
写真を見返し、こうして文章として旅を振り返ることで、現地の空気や匂い、カメラを構えた瞬間の高揚感が鮮やかに蘇ってきます。
やっぱり、旅の記憶を自分なりに言葉へ落とし込むというのも、楽しいなと思います。
最高の思い出と「次はどの超広角レンズを連れて行こうか」という新たな物欲(?)を胸に、また次の旅の計画を立て始めたいと思います。
レッツ散財!!
そんじゃあ、また。
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