神対応に胸熱
先日、Amazonでブラックフライデーセールなるものが開催されていた。
そこで私は、2つの買い物をした。
一つは、食洗機用洗剤。
私の新居には、食洗機が備え付けられている(神)。
入居初日、まだ食器を一枚も持っていないのに、私はウキウキして薬局で食器用洗剤を買った。
その後、食洗機の取説を読んだところ、指定の洗剤しか使えないとのことだった。
“ウキウキする“という動機だけで、緊急性がスーパー低いにも関わらず、確認不足で間違ったものを買うなんて。阿呆を極めた人間の所業である。
ということで、“我が家の食洗機“対応洗剤200個入りを買った。
200個て、多すぎやろ。でも安かったので。(3200円→1900円)
もう一つは、マウスを購入した。
転職先の仕事では沢山のデータを扱うのだが、その特性からか、チームの人は皆こぞって同じ高機能マウスを使っている。
アフェリエイトじゃないです😉
実に、1万8000円のマウス。たっけぇぇ。
これが、ブラックフライデーで1万4000円くらいになっていた。割引がでかい。
お揃いのマウスを買ったら、なんだか私も仕事ができるようになる気がして、安直な気持ちで大金を叩いた。
さて、今日がその配達予定日。
仕事中に「Your package was delivered!」というAmazonからのメール通知が来ていた。
ついに明日から私もシゴデキの仲間入りか。
ワクワクしながら家に帰った。
マンションに着いたら、別の住人の方も同時に入るところだった。
不在票を確認しにポストを見ようかとも思ったのだが、“Delivered!“ということは、置き配だ。
ポストに向かいかけた足が不自然なステップを踏み、方向転換をしてエレベーターへ向かった。
『なんか、この人を避けたみたいに思われてないかな…?』と想像してしまい、少し気まずい。
その方と一緒にエレベーターに乗った。各々の階を押す。私の階の方が上だ。
マンションで人に会うと、「こんばんは」と挨拶をする。エレベーターを開けてもらえば、「ありがとうございます」と言う。先に降りる時は、「すいません、ありがとうございます」などという。
相手の方が早く降りる場合。「すいません、ありがとうございます」などと言われるのに対し、なんと返したらいいのだろう。
「あっっ😊(イエイエ)」みたいな感じで会釈をして終わりがちなのだが、相手は降りていくので私の会釈は見えていない。小さな「あっっ」も聞こえてはいないだろうし、心の中の「イエイエ」も聞こえるはずがない。
「おやすみなさい」と言うにはまだ時間が早いしなあ。その点、”Have a nice day (evening)”はなんと便利なのだろうか。とても気持ちの良い言葉だ。日本語にもそれに匹敵する言葉が欲しい。英語なら“Bye“も手軽でいい。せめてそれくらいの言葉があればな。
関西のおっちゃんなら、「ほな」とかでいける気もする。「Bye」と完全に同じ使い方だ。
「ほな」も「Bye」も語感が素晴らしく、カジュアルで絶妙。しかしながら、「ほな」のユーザーは“関西のおっちゃん“という非常に狭い範囲にしか適用されない。「ほな」と同様の標準語が、今の日本には必要だ。
そんなことを考えながら、家に着いた。
手を洗い、部屋着に着替え、ご飯を食べ、ソファでダラダラ。
…ん?置き配は??
リラックスして完全に忘れていだが、私はマウスを楽しみに帰ってきたのだ。
家の前に荷物はなかった。不在票…?でもメールには”Delivered!”と…。
急いで配達完了メールを開いた。

そこには、置き配の写真が添付されていた。
全く知らない家の玄関だった。
どこやねん。同じマンションでの部屋間違いとかでもなく、まじで知らない家だった。
知らないマンションのオートロック(か知らんけど)のエントランスを潜り抜け、知らない人の玄関に置かれている。高ぇマウスと洗剤200個が。
なんてこった。
『Amazon 置き配 写真 違う家』[検索]
検索すると、GoogleのAIが「運送業者に問合せ」と言ってきた。まあどうせヤマトか佐川。Amazonは大抵ヤマト。ということでヤマトのサイトへ行くと、AIチャットとやらに案内された。
案の定、的外れな回答しか出てこない。
中途半端なAIなら、使わせないでもらえますか?
ダメだ、Amazonの問合せにしよう。
ほどなくAmazonのカスタマーサービスとやらの電話番号が見つかったので、電話してみることに。
時刻は21時。フリーダイヤル。
どうせ自動音声から始まり、当てはまる番号を押させられ、大したことのないAIが解決しようとしてきて、結局できなくて人間のオペレーターに繋げようとし、永遠に繋がらない。『ただいま、大変混み合っております。しばらく経ってからおかけ直しください』
29年も生きていれば、そうなることくらい容易く想像がつく。
しかし、今はそれしか手段がない。
めんどくさいなあと思いながら、フリーダイヤルに電話をした。
『0120 999 373』[発信]
📞「プルルルル、プルルルル」
👩🏻💻「はい、もしもし、お電話ありがとうございます。Amazonカスタマーサービスです。」
2コールで、人間が出た。
『どうせ自動音声だろ』と不貞腐れながら電話していたので、慌てて背筋を伸ばした。そして私は、置き配の写真が知らない人の家だったことを説明した。
👩🏻💻「ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。ご登録のお電話番号を教えていただけますか。」
👩🦰「090-xxxx-xxxxです」
👩🏻💻「洗剤とマウスのご注文ですね。回収・調査には時間がかかりますので、取り急ぎお急ぎ便で新しいものを発送させていただいてもよろしいでしょうか。」
👩🦰「えー!ありがたいですぅ〜!」
👩🏻💻「ありがとうございます。ご本人様確認のため、お名前をフルネームでお願いいたします。」
👩🦰「〇〇です」
👩🏻💻「ありがとうございます。手配完了しました。明日のお届け予定です。」
…、神????
ここまでかかった時間は、長く見積もっても3分。
本人確認で名前を言った瞬間、アプリ上に「明日お届け予定」と書かれていて、まじで手品だった。
それに、確かに私はAmazonで注文したが、ミスをしたのは配達業者だ。Amazonが配達業者と提携しているので、配達完了までがAmazonの責任範囲なのかもしれない。それにしても、神対応にびっくりした。
Amazonの方がAIとか発達してるだろうに、いきなり人間が出てきたことは良いギャップだった。よく分からない“注文番号“などを探させられることもなく、電話番号と名前だけで手続きしてくれたのも素晴らしかった。
中国系のオペレーターの女性で、日本語が少しカタコトだったのだが、
「最後に、寒い日が続いておりますので、お身体に気をつけてお過ごしください。」と言われ、超ほっこりした。
ブラックフライデーでめちゃくちゃ忙しいだろうに、私の健康まで気遣ってくれるなんて。私があなたに言いたいよ。
置き配を間違われるという嫌な出来事だったはずが、なぜか私は今幸せな気持ちになっている。ありがとうオペレーターの方。
それにしても、もし知らない玄関の住人が良い方で、明日私の家に届けてくれた場合、私は不当にたけぇマウスを2個手に入れることになる。洗剤が400個も家に届く。まじでいらない。
少し心配なのは、このAmazonの神対応が沢山の人に広まると、悪用されて置き配ロンダリングが起きるのではないかということ。
あまりオープンな場でこのカスタマー対応を広めるのは良くない気もしつつ、感動したので書いてしまった。私のnoteは弱小かつ、”ほな”に代わる標準語の話といった無駄な寄り道により3000字を超えるので、読了率は著しく低い。拡散力もなければ、ここまで読んでくれる人は確実に善人なので、よしとしよう。
そんなことを書いていたら、今Amazonからメールがきた。
「出荷済み」
問合せ電話からわずか2時間。
おいおいAmazonさんよ、そんな急がんで大丈夫よ。ちゃんと寝てくださいな。
良い仕事してくれてありがとう。
働く人々に感謝。
私もNewマウスでシゴデキ女になるぞ。
