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読書がえらい、と言われること

息子はよく本を読む。

図書館で借りてきた本も読むし、

カービィの児童書も読むし、

最近は小説も読む。

だから周りから、

「本が好きなんだね」

とか、

「本を読むなんて偉いね」

と言われることがある。


そう言われるたびに、

息子の反応はだいたい同じだ。

少し不思議そうな顔をする。

そして、

「だって面白いよ」

と言う。


ドラマの撮影現場でもそうだった。

待ち時間になると、

他の子たちがゲームをしたり話したりしている中で、

息子はカービィの本を読んでいた。

スタッフさんに、

「何読んでるの?」

と聞かれると、

うれしそうに内容を説明する。

そして、

「本読むなんて偉いね」

と言われる。


でも息子は、

そう言われてもあまり嬉しそうではない。

代わりに、

「すごく面白いんだよ!ここでカービィがね…」

と話し始める。

おすすめの場面を説明したり、

好きなキャラクターの話をしたりする。


私自身、

「本を読みなさい」

と言って育てた記憶はあまりない。

むしろ、

ゲームの話を聞き、

漫画を一緒に読み、

面白かった場面を一緒に笑っていた記憶の方が多い。

だから息子が本を読むことを、

特別なことだと思ったこともあまりない。


もちろん、

本を読むこと自体は良いことだと思う。

語彙も増えるし、

知らない世界も知ることができる。

でも息子を見ていると、

そういうことより先に、

「面白いから読んでいる」

があるように見える。

ゲームが好きな子がゲームの話をするように、

ポケモンが好きな子がポケモンの話をするように、

ただ好きなものの話をしているだけ。

そんな感じだ。


先日の全国統一小学生テストでも、

休み時間になると本を開いていた。

周りの子が問題集を見ていても、

本人はいつも通りだった。


私は時々、

読書好きな子に育てる方法を聞かれることがある。

でも正直、

よく分からない。

ただ一つ思うのは、

息子は本を読むことを、

一度も「偉いこと」だと思っていないということだ。


面白いから読む。

続きが気になるから読む。

好きだから読む。

それだけだ。

だから私は、

そういう読み方ができることを、

少し羨ましく思っている。

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