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食品添加物の見分け方:欧州の専門家が教える「超加工食品」との賢い付き合い方3選


結論:全ての食品添加物を避けるのではなく、「超加工食品」に含まれる特定の添加物を意識することが、健康的な食生活の鍵です。

理由:全ての添加物が悪ではなく、問題となりやすいのは、食品の見た目や食感を「不自然に」良くするために多用されるものだからです。

今回は、海外の研究で注目される概念を基に、私たちが明日から実践できる3つのアクションを紹介します。


こんにちは、文翔です。

先日、疲れて帰った夜、コンビニで買ったお弁当の裏側にある原材料名を見て、その長さに思わず立ち尽くしてしまいました。

知らないカタカナの羅列が、まるで異世界の呪文のよう。これを全部、自分の体の中に入れているのかと思うと、少しだけ怖くなったのです。

この漠然とした不安の正体は何なのか。その答えのヒントを、海外の研究者が示してくれています。

提唱者について

カルロス・モンテイロ(Carlos Monteiro)/1948年生まれ出典:サンパウロ大学公衆衛生学部

カルロス・モンテイロ氏は、ブラジルのサンパウロ大学で公衆衛生学を教える教授であり、栄養疫学の世界的権威です。

彼は、食品をその加工度合いによって4つのグループに分類する「NOVA分類」を提唱したことで世界的に知られています。彼の研究の核心は、個々の栄養素(糖質、脂質など)や添加物だけを見るのではなく、「食品がどれだけ工業的に加工されているか」という視点こそが、健康への影響を理解する上で重要だという点にあります。

特に彼が警鐘を鳴らすのが、最も加工度が高い「グループ4:超加工食品(Ultra-processed foods)」です。これらは、家庭のキッチンにはないような、着色料、乳化剤、香料、増粘剤といった多数の添加物を用いて作られた工業製品のような食品であり、様々な健康リスクとの関連が指摘されています。

モンテイロ氏の提唱は、私たちの「何を食べないべきか」という問いに、明確な指針を与えてくれます。

なぜ、「超加工食品」は私たちを惹きつけるのか


結論として、私たちの脳が好む「ありえない組み合わせ」を、食品添加物が人工的に作り出しているからです。

モンテイロ氏が指摘する「超加工食品」とは、具体的にはスナック菓子、カップ麺、菓子パン、清涼飲料水などです。

これらの食品は、砂糖、油脂、塩分を大量に使い、さらに乳化剤で油と水を混ぜ合わせ、増粘剤で滑らかな食感を作り、香料で食欲をそそる香りをつけます。

自然界には存在しない「甘くて、しょっぱくて、脂っこくて、柔らかい」という、脳が喜ぶ刺激を最大化するように設計されているのです。

これは、倒すべき敵が、こちらの弱点を完璧に把握して、最高の布陣で攻めてくるようなもの。自分の意志の力だけで立ち向かうのは、あまりにも無謀です。


鮮やかすぎる色は、自然界にはない組み合わせ。
それは、私たちの脳をハックするためのサインかもしれません。


食品添加物という名の呪文を解読する3つの方法


では、私たちはこの現代の錬金術にどう向き合えばいいのか。モンテイロ氏の視点を参考に、今日からできる3つのアクションを紹介します。


「/(スラッシュ)」の後ろを数える

まず、食品の原材料名表示にある「/(スラッシュ)」以降に、何種類の添加物が書かれているか数える癖をつけます。

日本の食品表示法では、原材料と食品添加物を「/」で区切ることが推奨されています。この「/」の後ろが、いわば呪文のリスト。これが3つ、4つと増えていくほど、加工度が高い「超加工食品」である可能性が高まります。まずは数を数えるだけ。それだけで、自分が何を口にしているか意識する第一歩になります。


「知らないカタカナ」を避ける

次に、原材料名の中に、自分が「何だかよく分からないカタカナ」が多ければ、それを買うのを一度考えてみます。

「リン酸塩(Na)」「増粘多糖類」「調味料(アミノ酸等)」「香料」「乳化剤」。これら全てが危険なわけでは決してありません。しかし、これらの添加物が多く使われている食品は、素材そのものの味からかけ離れ、人工的に美味しさが作られている可能性が高いです。

家庭のキッチンにないもので作られている食品は、避けるに越したことはない、というシンプルなルールです。


自分の家のキッチンにあるもので作れるか?それが、食品を選ぶ一つの基準になります。


「加工されていない」ものを選ぶ

最後に、買い物をする時、意識的に「原型を留めている」食材を選ぶようにします。

豚肉の塊、魚一匹、野菜そのもの。これらは最も加工度が低い食品です。豚肉をひき肉にすれば少し加工度が上がり、ハンバーグになればさらに上がり、冷凍のミートボールになれば「超加工食品」に近づいていきます。

完璧を目指す必要はありません。週に一度でも、原型のある食材から自分で料理をする。それだけで、食生活は大きく変わります。


まとめ


まとめると、食品添加物の問題を考える鍵は、個々の添加物の危険性を追うのではなく、モンテイロ氏の言う「超加工食品」という概念を理解することです。

具体的には、

①「/」の後ろを数え、
②知らないカタカナを避け、
③原型のある食材を選ぶ、

という3つの方法で、私たちは賢く食品を選ぶことができます。

私自身、この「超加工食品」という視点を知ってから、買い物の仕方が大きく変わりました。裏の表示を見て「うわ、呪文が長い…」と思ったら、そっと棚に戻す。

その小さな選択の積み重ねが、自分の体を作っていくのだと思うと、日々の買い物が少しだけ神聖な儀式のように感じられるようになりました。

今日からできること

1. 今、冷蔵庫に入っている加工食品の裏の表示を見て、「/」の後ろを数えてみる(3分)

2. 次回の買い物で、いつも買う菓子パンの代わりに、シンプルな材料のパンか果物を一つ選ぶ(1分)

3. YouTubeで「NOVA分類」と検索し、解説動画を1本見てみる(10分)



いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。

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参照元:
*The Guardian, "How ultra-processed food took over your shopping basket" (https://www.theguardian.com/food/2020/feb/13/how-ultra-processed-food-took-over-your-shopping-basket-brazil-carlos-monteiro)

*BBC News, "Ultra-processed foods 'linked to early death'" (https://www.bbc.com/news/health-48446928)

出典:
* Public Health Nutrition, "The UN Decade of Nutrition, the NOVA food classification and the trouble with ultra-processing." (https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29497939/)

* Open Food Facts (食品の加工度を調べられるサイト) (https://world.openfoodfacts.org/)

* 消費者庁 食品表示法等(法令及び一元化情報) (https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/)

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