【R18】禁じられた花、夜に咲く 下 ~胸の鼓動は、もう母親じゃない~
R18作品です。この作品には成人向けの表現が含まれています。
18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
前編の 上 は下の通りです。
花火がまた、大きく打ち上がった。
瞬間、光のなかで息子の顎のラインが、ぼんやりと浮かび上がる。
その横顔を、私は、まっすぐに見ていた。
やっぱり、愛しいという感情だけが私を包んでいく。
花火の大輪が夜空に散る中、私は息子の隣で息を呑んでいた。
息子の指がチョコレートを拭い、そして、ぺろりと舐めたあの瞬間。
私の心は、秘めたる欲望で震えていた。
「七恵さん、もう少し近くで見ようよ」
そう言うと、息子は繋がれた私の手をぐっと引き寄せた。
人混みの中を迷いなく進む息子の背中は、頼もしく、そして何よりも私を惹きつけた。
祭りの喧騒の中、私たちの周りだけが、ゆっくりと時間が流れているように感じる。
人波をかき分け、私たちは河川敷の最前列に近い場所へと辿り着いた。
すぐ目の前で打ち上がる花火は、まるで空を割るかのような轟音と共に、私たちの頭上で咲き乱れる。
真下から見上げる光のシャワーは、圧倒的な迫力で、息をするのも忘れるほどだった。
隣に立つ息子の横顔を見上げた。
花火の光に照らされて、その輪郭は幻想的に、そして力強く浮かび上がっている。息子の瞳にも、夜空に咲く花火が映り込み、キラキラと輝いていた。
この、同じ景色を、同じ場所で、同じ温度で感じている。その事実が、私を何よりも満たした。
(まるで、恋人同士みたい……)
隣に立つ息子との距離。
肩が触れ合うほどの近さ。
そして、この圧倒的な非日常の空間。
周りの誰もが、きっと私たちを年の離れたカップルとして見ているだろう。
その甘い錯覚に、私の心はとろけるように喜びに震えた。
ドォン、という大きな音と共に、また一つ、巨大な花火が夜空を彩る。
その瞬間、息子の腕が、今度はすっと私の腰に回された。
「……っ」
私の心臓が、大きく跳ね上がった。
まるで雷に打たれたような衝撃。
ワンピ越しに伝わる、息子の指の感触。
そして、確かな温もり。
息子は、私が人混みではぐれないように、そうしてくれただけなのだろうか。
それとも、この花火の熱気に、息子もまた、何かを感じ取っているのだろうか。
腰に回された息子の手に、私の身体は微かに震え、全身の神経がその一点に集中する。息子の指が、背中の開いたキャミワンピースの裾に、触れているような気がした。
花火は、まだ夜空に咲き続けている。
しかし、私の視界には、目の前の光ではなく、ただ一つ、腰に回された息子の手にすべての意識が囚われていた。
この温かさから、もう離れたくない。
夜空に、ひときわ大きな花火が咲いた。
瞬きも忘れるほど、私はただ、その光に吸い込まれていた。
「……きれい……」
自分でも気づかないほど小さな声だったと思う。
でも隣にいた息子には届いたのだろう。
軽くうなずく気配が、肩越しに伝わってきた。
音が鳴り終わると、あたりは急に静まりかえった。
あの眩しさの余韻だけが、瞼の裏にぽつぽつと残っていて、私はしばらく動けなかった。
……感動、なのだと思いたい。
でも、どこか違う気もした。
暗闇が降りてきて、あたりがふたたび夜に戻る。
なのに、なぜだろう。
さっきよりも周囲が遠くに感じる。
まるでふたりだけの場所に、ぽつんと取り残されたような感覚。
すぐそばにいる息子の体温だけが、はっきりと感じられて……
それが妙に、心地よくて。
このまま時間が止まってしまえばいいのに、なんて。
そんなことを思ってしまった自分に、少しだけ驚く。
でも、たしかに私は……今、動きたくなかった。
誰かの声や、屋台の呼び込みや、子どものはしゃぐ音が、遠くでじわじわ戻ってきても、それら全部が、ただの雑音のように思えた。
この場所だけは、まだあの光の中にいるようで。
まだ、息子の腕の中にいるようで。
私はそっと、顔を上げる。
視線の先には夜空があって、でも、すぐ横には息子の横顔があった。
「……もう、終わっちゃったね」
私の声に、息子は少しだけ視線をこちらに向けて、
ほんのわずか、唇の端だけを緩めた。
それだけで、何もかもが満たされる気がして……
でも同時に、もうすぐこの時間が終わってしまうのだという予感に、
胸の奥がきゅっと締めつけられた。
離れたくない。
でも、言えない。
せめてあと少しだけ、この静けさに、包まれていたかった。
ドォン! ドォォォン!
夜空に咲き乱れていた大輪の花火が、最後の輝きを放ち終える。あたりは一瞬にして、深い闇に包まれた。
「……きれい」
思わず、声が漏れた。
隣に立つ息子も、まだ夜空を見上げたまま、微かに息を漏らしているようだった。
腰に回された息子の手に、まだ熱が残っている。
しばらくすると、河川敷の最前列にいた人々が、ぞろぞろと帰り始めた。
まるで堰を切ったかのように、人波が押し寄せる。
このまま人混みに流されるのは避けたい。
「ねえ、少しずらして帰らない? もう少ししたら空くでしょ」
私がそう提案すると、息子は「そうだね」と短く答えた。
腰に回していた手を離し、繋いでいた私の手をそのままに、人混みを避けて河川敷の端、大きな木の根元へと私を誘う。
木の幹に寄り添うようにして立ち止まる。
辺りは、先ほどの喧騒が嘘のように、少しだけ静けさを取り戻していた。
葉擦れの音、遠くで聞こえる祭りの残響、そして、隣に立つ息子の穏やかな呼吸。暗闇に目が慣れてくると、木々の向こうに、街の光がぼんやりと見えた。
息子の体温が、すぐそばにある。
この暗闇が、私たち二人だけの世界を、より一層濃密にしている。
まだ、息子の指が私の掌に残した感触が、じんわりと熱を帯びていた。
「すごい人だったね。でも、花火、近くで見れてよかった」
私が話しかけると、息子はゆっくりと私の方を向いた。
暗闇の中でも、息子の瞳が私を捉えているのがわかる。
「うん。七恵さん、ああいうの好きだもんね」
その言葉が、私の心を温かくする。
息子が私の好みを覚えていてくれることが、何よりも嬉しかった。
私は息子に身体を向け、もう少しだけ近寄る。
その拍子に、肩に着ていたキャミワンピースの細い肩ひもが、するりと右肩から滑り落ちた。
「あ……」
思わず声が出そうになったが、息子は気づいていないようだった。
露出した素肌に、夜の風がひんやりと触れる。
私は、ゆっくりと、そして指先で滑らかな肩をなぞるように、その細いひもを元の位置に戻した。その一連の仕草が、息子にとってどう映るのか、無意識に、そして強く意識してしまう。
その瞬間、息子の視線が、私の肩に注がれているのが分かった。
「……ねえ、七恵さん、寒くない? カーディガン、薄いし」
息子の声が、少しだけ低く、そして優しく響いた。私の肌が、カーディガン越しに熱を帯びていく。
息子は、私の素肌が露わになったことに気づいている。
そして、それを気遣ってくれている。
「大丈夫よ。むしろ、ちょうどいいくらい。熱気がまだ残ってるからかな」
私は、無理に平静を装って答えた。
心臓は、まだ大きく脈打っている。この暗闇の中で、息子の視線を感じながら肩ひもを直したこと。それが、まるで二人だけの秘密のやり取りのようで、私の内側は、甘い高揚感で満たされていた。
花火の最後の輝きが消え、あたりは深々とした闇に落ちていた。遠くの屋台の明かりもまばらになり、消えかけているものもある。ざわめきが収まった河川敷には、サラサラと流れる川の音と、草むらから響く虫たちの声が、心地よく響いていた。日本の夏らしい、静かで奥ゆかしい夜の風景。
私たち二人は、大きな木の陰に寄り添うように立っていた。
この場所だけが、世界から切り離された、私たちだけの空間のようだった。息子のシャツから漂う、わずかな汗の匂いが、暗闇の中でより一層、私の五感を刺激する。
ざわめきが完全に遠ざかるのを感じて、私はそっと周囲の気配を探った。誰もいない。私たち二人だけ。
ゆっくりと、息子との距離を詰める。
息子の顔が、暗闇の中でぼんやりと浮かび上がる。
息子の瞳の輝き、鼻筋のライン、そして、先ほどチョコバナナの甘さを拭ったばかりの唇。その全てが、私を呼んでいるようだった。
私の指先が、息子のシャツの腕の部分に、そっと触れる。そして、つま先立ちをするようにして、少しだけ背伸びをした。吐息が、息子の唇にかかる。
そっと、私の唇を息子の唇に重ねた。
柔らかい感触。
少しだけ開いた息子の唇から、微かな吐息が漏れる。
甘く、そしてどこか、青い香りがした。
その刹那、私が着ていたキャミワンピの細い肩ひもが、またするりと肩から滑り落ちる。
背中が、夜の闇に無防備に晒された。
けれど、そのことに気づく余裕は、もう私にはなかった。
私の意識は、ただ息子の唇に、そして触れ合った肌の熱に集中していた。
このまま、時間が止まってしまえばいい。永遠に、このままで。
息子は、一瞬の沈黙の後、当たり前のようにそのキスを受け入れた。
そして、私の身体をそっと引き寄せる。
腰に回された腕が、背中見せのキャミワンピースの裾から、私の素肌に直接触れた。
ひんやりとした夜の空気とは裏腹に、息子の指先から伝わる熱が、私の背中をじんわりと温める。
ぎゅっと抱きしめられる。
息子の胸板の硬さ、心臓の鼓動が、はっきりと私に伝わってきた。
どこまでも深く、私を包み込むような抱擁。
この温かさ、この肌の触れ合いが、どれほど待ち望んでいたものか。
私の身体の力が抜けていく。
不安も、罪悪感も、すべてが薄れていくような、絶対的な安心感に包まれた。
ここに、息子の腕の中にいることが、私の唯一の真実だと感じた。
背中に直接触れていた手が、そのまま滑るように下がり、私のヒップを撫で始めた。
「うっ……」ふさがれた口から洩れるような吐息に、息子が少し微笑んだ。
「七恵さん……ここ、柔らかい。」
ヒップを撫でた手がそのままキャミワンピの裾をたくし上げて直接ショーツに触れる。
「ちょっと……ダメ…」
さすがに人気はなくなってきているが、まだ河川敷の方に人の声はしていた。いつ近くに人が来るかも知れなかった。
「ダメ……?七恵さん、チョコバナナ食べながら誘っていたくせに……」
一瞬で顔が赤くなる。
暗闇なので気づかれていないと思うが、羞恥心が全身を包む。
確かに、さっきわざと舌先を見せつけるようにチョコバナナを頬張っていた。
私がいったん拒否したからか、少し息子の言葉尻が強くなった気がする。
息子は私の手首を掴み、その手をそのまま、自分のシャツの中へと引き入れた。
「……っ!」
私の指先が、息子のシャツの下の、熱い肌に直接触れる。
鍛えられたわけではないけれど、若い男特有の、なめらかで引き締まった肌の感触。
そして、その肌から直接伝わる、息子の体温。あまりの突然の出来事に、私の息が止まった。
「七恵さん、分かってるくせに」
息子の声が、耳元で囁かれた。
昼間のような無邪気さはなく、その声には、私の心を突き刺すような、低い響きがあった。私の指が、息子の脇腹を、無意識に、そして微かに這う。
「美味しそうに、チョコバナナを頬張って……どんな味だったのさ…」
息子の指が、シャツの中で私の指を絡め取る。
そのまま、私の手をぐっと引き寄せ、息子の胸板に押し当てられた。
ドクンドクンと、息子の力強い心臓の鼓動が、私の手のひらに直接伝わってくる。
その鼓動が、息子の言葉の真剣さと、息子の中に渦巻く感情の激しさを物語っていた。
暗闇の中、私の視線は息子の顔に釘付けになる。息子の目は、まるで私を試すかのように、深く、そして熱を帯びていた。私の羞恥心や罪悪感は、この瞬間、どこかへ吹き飛んでしまったようだった。残るのは、ただ息子との距離がさらに縮まることへの、抗いがたい期待と、全身を駆け巡る高揚感だけ。
息子の指が、シャツの中で私の指を絡め取ったまま、ゆっくりと、しかし確実に、私の身体をさらに引き寄せた。背中見せのキャミワンピの細い肩ひもは、完全に両肩から滑り落ち、シアーカーディガンもその役目を果たさず、私の背中全体が夜の闇に無防備に晒されていく。
息子の腕が、私の腰から背中へと回り込み、インナーを身に着けていない素肌に、息子の腕が直接触れる。
ひんやりとした夜風とは対照的に、息子の指先が触れる場所から、熱がじんわりと広がっていった。
そのダイレクトな感触に、微かな羞恥心が湧き上がる。
けれど、それ以上に、息子の肌の温かさが心地よく、抗えない快楽が全身を駆け巡る。
「七恵さん…」
息子の声が、私の耳元で、もう一度、深く響いた。
その声は、私を呼ぶというよりも、私を確かめるような、甘い響きを帯びていた。
私の顔が、息子の首筋に埋もれる。
息子の肌の感触、そして、かすかに香る汗と、若い男の匂い。
その全てが、私の理性を麻痺させていく。
いけないことだと分かりながらも、この甘美な誘惑に抗うことはできない。
息子の指が、私の背中の柔らかい肌を、ゆっくりと、そして優しくなぞる。
その動きは、まるで私を誘うかのように、私の中の眠っていた「女」を呼び覚ます。
身体が、息子の触れる一点一点に、熱く反応する。
罪悪感の棘が、時折チクリと刺さるけれど、それすらも、この異常な状況が生み出す快楽の一部のように感じてしまう。
私は、息子のシャツを握りしめていた指に、無意識に力を込めた。このまま、息子に身を任せてしまいたい。この禁断の甘さに、溺れてしまいたい。息子の腕の中で、私の身体は、息子の熱に溶かされていくようだった。
キャミワンピは、息子の動きに合わせて、さらに乱れ、肌を露わにしていく。その無防備さが、私の心の奥底に潜む欲望を、 掻き立てるのを感じていた。
息子の腕が背中から、ゆっくりと上へと滑っていく。
私の首筋、そして耳の裏へ。ひんやりとした息子の指が触れるたび、私の身体は小さく震えた。
そして、そのまま私の髪をそっと撫でるように、指が頭頂部へと向かい、私の頭を優しく固定するようにした。
同時に、息子の顔が、私の顔へとゆっくりと近づいてくる。
暗闇の中で、息子の瞳だけが、私を射抜くように強く輝いていた。
視線が絡み合い、互いの呼吸が混じり合う。
息子の吐息が、私の唇にかかり、それがたまらなく甘く感じられた。
今、この瞬間、私たちは、世界の中心にいる。
周りの音も、人々の気配も、全てが遠く、ただ息子と私だけが存在する。
息子の指が、私の頬を包み込む。
そのまま、息子の唇が、私の唇を再び塞いだ。
先ほどとは違う。
もっと深く、もっと熱いキス。
息子の舌が、私の口内へとそっと侵入してくる。
息子の舌先が私の歯茎をつついた。
私の身体は、内側から燃え上がるような熱に包まれ、抗うことすらできなかった。
ただ、息子の求めに応じるように、私もそっと舌を絡めた。
甘く、ねっとりとした、どこかチョコバナナの残滓のような甘みが広がる。
息子の腕が、私の身体をさらに強く引き寄せ、私たちの間には、もう隙間などなかった。
口腔内をチロチロと動く舌先が私の感情を揺さぶっていく。
いつからだろう、こういうキスを覚えたのは。
私の女の部分を着実に刺激するようなキス。
私が教えたのか、それとも本能でそれを察しているのだろうか。
甘い唾液が行き来する。
息子の唾液を味わいながら体重を預けるように寄りかかると、しっかりと受け止めてくれることに安心する。
息子の唇が私の唇を離れると、暗闇の中に、二人の少し荒く上がった息遣いだけが残った。互いの熱が、肌を通して伝わり、かすかに汗ばんだ甘い香りが、夜の静けさの中に漂う。まだ繋がれたままの、息子のシャツの中の私の手が、息子の鼓動を、皮膚を通して感じていた。熱い。全てが。
「…良いよね」
息子の声は、熱っぽく、そして少しだけ掠れていた。
私の目を真っ直ぐに見つめる息子の瞳は、暗闇の中で、獲物を射止める獣のようにギラついていた。私の身体は、その視線に縫い付けられる。
息子は、私の肩を露わにしたキャミワンピースの裾に、指を滑らせた。そのまま、ひんやりとした指先が、私の腰のラインをゆっくりと、そして執拗になぞり始める。私の身体は、そのたびに甘く痺れ、息子の指の動き一つ一つに、抗えない快感を覚えていた。
「…ここで、全部、七恵さんをものにしたい」
息子の言葉が、私の耳元で囁かれた。
その声には、理性を吹き飛ばすような、強い響きがあった。
私の理性の最後の砦が、音を立てて崩れ去る。
息子の体温、息子の匂い、息子の視線、そして息子の言葉。
その全てが、私を、息子が望む場所へと引きずり込んでいく。
息子の指先が私の突起に触れる。
「あっ……」思わず漏れる声。
それでも、決して嫌でなく、むしろそうされることをもっと早くから望んでいた私だったことに気づく。
「やっぱり、ここ良いよね。」
コクリと頷いてしまう。
軽く、触れられ、年相応に重力に逆らえない胸を下から支えるように掌に収める。
そのまま、指先で刺激しながら、そっと口に含んで舌で突起を転がしていく。
「あん。うぅ・・・ダメよ」
ちゅる・・・
唾液たっぷりに舐められて、ますます隆起していくのが自分でも解っていた。
「七恵さん、コリコリしてるね・・・」いじわるそうにそう言いながら、突起を摘まみ上げていく。
若い恰好をしているが、年相応に重力に逆らえない胸、なのに息子の愛撫で隆起していく反応が妙に恥ずかしい。
「だめ…人が来る。」
かろうじて、冷静な言葉が口から出るが、感情的にはこのまま流されていきたい。
「でも、治まらないよ……もう」そう言って、私の手を取りそっと自分のデニムの上から股間に誘導した。
デニム越しにも熱さと硬度が掌に伝わってくる。
さっき想像してしまった硬さを確認するように、そっと掌で撫でてみる。
愛しいという思いから、そっとそのまま擦ってみる。
「うん……」
「いつから?」
「チョコバナナで誘ってきたときから……」そう言って、口角があがっているのがわかる。
やっぱり……
なんとなく、部屋に帰ってからゆっくりと熱を冷まさないと駄目だろうな…とは思っていた。それでも、花火の余韻もデート気分で楽しかったのも本音である。
息子が乱れたキャミワンピの裾をたくし上げて、直接ショーツに触れる。
そのままヒップを撫でたかと思うとするりと裏返しに引き下げた。
「あっ……もう……」素早い動きに感心しつつ、メスのにおいが広がっていくような気がして羞恥心が高まる。
「良いでしょ、七恵さん」そう言って、樹の幹に手を突かせて後ろ向きに立たせる。
太ももまでこき下げられたショーツ。
キャミワンピをめくりあげられて、無防備なヒップを突き出すようなポーズになる。
「だめ、人が来たら……」
「来ないって……」
「人が来るかもしれないってば……」
そう言って振り返り、もう一度唇を重ねた。
これで少しはクールダウンしてくれることを期待する。
ゆっくりと唇を離し見つめる。
「でも……」
ほとんどお預け状態なのは見て分かった。
わざと想像させるように頬張ったチョコバナナがいけなかったのかもしれないと、今更ながら思ってしまう。
マンションに帰ってから・・・という流れまで待てないのだと思う。
「ごめんね……私が変な食べ方したから……」
「……」
「ここじゃ、いつ人が来るかわからないんだけど……」と言いながら、キャミワンピの肩ひもを整え、裾をそろえて、思い切ってその場にしゃがみこむ。
乱れた服装の男女より、ちゃんとした身なりの方が何かあったときに対応ができるから。
目の前の高さにあるデニムのファスナーに指をかけて下ろしていく。
見上げながら、微笑むとそっと息子のチョコバナナを取り出す。
男の汗の匂いと、蜜の匂いが鼻をくすぐる。
「うん……」そう言って、舌先を根元から上に走らせた。
チョコバナナと同じ動き。
何度か下かに上に舐め上げ、鈴口に溢れている蜜を舌先で拭った。
「我慢させてごめんね……」
そう言って、大きく頬張る。
喉奥にまで届くほど隆起しているのを口腔で感じていく。
じゅる。
唾液をたっぷりと絡ませながら、頬張りゆっくりと口を動かし始めた。
じゅ。じゅぽじゅぽ……
首全体で一定のリズムで味わっていく。
若い息子自身は、さっきのチョコバナナのような柔らかなものではなく、ますます硬度が高くなっていく。
「うう……」
吐息のようなうめき声が聞こえ、口腔奉仕を続けながら、そっと見上げてみた。気持ちよさそうな表情を見るとうれしくなる。
「あっ……いきそう……」少し上下に動かすスピードを速める。
じゅぽじゅぽじゅるるる……わざと音を立てながら、時折吸い上げてみたりする。
カリ首に舌を這わせて舐めてみる。
「ううう……」
ちゅぱちゅぱちゅぱ……
やがて、息子のひざが少し震えているような気がした。
「いっ……いく。」
その言葉と同時に、口腔内で跳ねたかと思うと、濃厚なミルクが口いっぱいに広がった。
口先をすぼめて、こぼさないように、搾り取る。
口の中に広がる、栗の匂いとぬめり。
舌の上で受け止めたものを集める。
「ごめん……いっちゃった。」
見上げながら、にこりと笑ってからゆっくりと喉奥に流し込む。
「……美味しかった?」
「美味しいわよ。あなたのだから……」そう言ってから、口元をぬぐった。
時々味わっている息子のミルク。
こういう外で味わうことはめったにない。
背徳的でありながら、誰かに見られるかもしれないというシチュエーションはいつもより余計に興奮していたと思う。
気が付くと、祭りの喧騒は遠ざかり、川のせせらぎと虫の音が、ただ静かに響いている。
この暗闇の中、この木の陰が、私たち二人だけの世界を形作っていた。
誰もいない。
誰も見ていない。
その事実が、私の心に甘く、背徳的な解放感をもたらす。
このまま、時間が止まってしまえばいい。
永遠に、息子の腕の中にいたい。
息子の隣にいると、時間の流れがゆっくりになっていくようで、帰ろうとする気持ちが、どこか遠くへ押しやられていった。
「来月の盆踊り、浴衣で一緒に行こうよ」
ふいに息子がぽつりと告げた。
その言葉に、心がふわりと軽くなった。
浴衣を着て、夏の夜風を感じて――
また、こんなふうに寄り添えるんだろうか。
「ああ、楽しみね」
私は自然と笑みを浮かべて答えた。
足音を重ねて歩き出すと、お互いの存在を確かめるように、さりげなく肩が触れ合った。
雑踏が去ったあとの静けさが、逆に心の奥を温める。
ゆっくりと、ゆっくりと帰路につくふたりの影は、並んで揺れながら、夜の闇に溶けていった。
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