ひどいアニパロ大戦 なぜだ!長門のシュラスコ
喫茶リコリコ・午後。
千束がカウンターでコーヒーを淹れていると、坂田銀時が入ってきた。
銀時「……相談だ」
千束「……どうしたの、銀さん?」
銀時「……端的に言うと、長門有希が、俺と千束と一緒に出掛けたいって話なんだが……それが……」
――回想。
長門(無表情で)
「銀さん、千束とバーベキューをしたい。レイも来るし、他を誘ってもいい」
千束「……楽しそう!!」
銀時「待て待て待て!!長門とBBQ、どこにも接点ないだろ!!綾波肉食わねえし!!……自殺かとか?…訳わかんねえんだよ…」
千束「……いや、有希ちゃんにむしろ自殺の方がないでしょ……まあ、BBQが口実なら、行ってあげればいいじゃん」
――現在、バーベキューガーデン。
メンバーは多すぎず少なすぎず。こなた、智子、まひろ、ほむら、綾波、銀時、千束、長門、そして勝手に来た鬼灯。
鬼灯「……私を置いていくとはひどいじゃないですか」
銀時「……おまえは大人なんだから参加費……」
鬼灯「……参加費に和牛ステーキ肉つけますよ」
こなた、智子、まひろ、ほむらの目がステーキ肉に輝く。
茂みではきんどーさんとトシちゃんが、二人でテコンドーをやっていた。
きんどーさん「トシ!!お腹すかせていっぱいお肉食うのよ!!」
トシちゃん「……そうですね、きんどーさん!!」
千束(心の声)……きんどーさんたちの参加費、私持ちだな……
そこに、バカボンのパパが現れた。
パパ「……参加するのだ!!」
パパは暴れるウナギイヌを掴んで茂みに消え、蒲焼きの串を持って出てきた。
ほむら(心の声)……蒲焼きは、食べない……
鹿目まどかも来ていた。
まどか「ほむらちゃん、来ちゃった。パパさんの蒲焼きうまそう-」
ほむら「まどか!食べちゃだめ!」
まどか「?」
そして、綾波が驚いた。
長門が、巨大な肉を出してきたからだ。
長門「……銀さん、刀にこの肉を刺してほしい。
シュラスコを作る」
銀時は思わずのけぞった。
銀時「……おいおいおいおい!!」
長門「……美味しいシュラスコの作り方は、刀に肉を刺し、その肉を千束の銃で撃って柔らかくして焼くのだ……」
銀時は猫ミームの驚く顔になった。
銀時「……!?!?」
千束(笑顔で)「あー、銀さんの木刀とあたしの銃を見たかったのね!!」
長門は、しばらく黙って頷いた。
長門「……」
長門は、銀時の木刀と千束の銃を触って見た。
長門「……武装は他人に見せるものではないから、こういう手段をとった」
銀時「……いや、回りくどいし!!」
長門は、解析している素振りを見せたが、まあ知りたいのだろうと思っていた。
だが、鬼灯だけはステーキ肉を焼きながら、気づいていた。
鬼灯(心の声)
……パタリロといい、長門さんといい、色々仕込んでいく……
何か、起きるのか……暁美さんの変容も、気になる……
まどか「お肉!」
こなた「……ステーキ、焦げてるよ!!」
鬼灯があわててステーキ肉を火から下ろす。
バカボンのパパ「……蒲焼きが焼けたのだー!!」
まひろたちが蒲焼きを食べる。
ほむらは決して手をつけない。
きんどーさんたちはひたすら肉を食う。
千束(心の声)……あ……予算が……
長門は、綾波に野菜の焼いた串を渡した。
綾波「……ありがとう」
楽しいバーベキューは、続いた。
長門(心の声)……これで、バックアップできた……
だが、バーベキューガーデンに駆け込んで来る者が。
ぷにる「はぁはぁ…僕にも肉!」
綾波がぷにるに肉を取ってあげた。
ぷにる「かば焼きも美味いですねえ」
炭火の煙が、ゆっくりと空に昇っていった。
みんな幸せだった、リコリコの財布とウナギイヌを除いては。
