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生きづらさの原因 抜内まこと 性依存症、自慰依存症、アルコール依存症

1 断酒の違和感

「酒をやめて、もう二十年だな……」

抜内まこと(50歳)は、自助会の帰り道、夜風を浴びながらつぶやいた。二十年近く、彼はアルコールに手をつけていない。毎週のように仲間と顔を合わせ、体験を分かち合い、断酒を積み重ねてきた。

「ひとりじゃ止められなかった。仲間のおかげだ」

それはまぎれもない事実だ。アルコールを断ったことで、彼の人生は大きく崩壊せずに済んだ。
だが――どうしても拭えない「違和感」があった。

酒をやめても、生きづらさは消えない。
人見知りも克服できない。
感情が爆発しそうになるとき、どうにもならない不安が押し寄せる。

「何年たっても、俺は変わらないじゃないか……」

プログラムをやっても、一時的には気持ちが軽くなる。だが、根本は残り続けるのだ。


2 もう一つの依存

「なあ、まこと。酒はやめても、苦しい顔してるよな」
仲間の一人にそう言われたことがある。

「そうか? 俺はちゃんと断酒してる」
「いや、そういうことじゃなくて……もっと深いところでさ」

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