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"MAKE" IN OITA

言葉には、純度と鮮度が必要だ。

その時にしか書けないものがあって、
その時にしか歌えないものがある。

昔はもっと、思ったことをそのまま歌にしていた。

嬉しいも、悔しいも、格好悪いことも。

でもいつからか、歌を書く時に誰かの顔が浮かぶようになった。

「この言葉はどう受け取られるだろう」

「今の自分の見え方と、ちゃんと合っているだろうか」

そう考えているようで、
本当は、誰かの物差しを勝手に想像して、
まだ届いてもいない言葉に
自分でブレーキをかけていただけなのかもしれない。

やりたいことをやりたくて始めたはずの音楽なのに、
正解ばかりを求めて、喉元まで出かかった言葉を何度も飲み込んできた。

いつしか、そうして言葉を殺して歌うことこそが自分の役割なのだと、割り切ってステージに立つことが増えた。

もちろん、その中でも自分なりのメッセージを込めることは大切にしてきたけれど、ここ一、二年、その歪みに耐えられなくなった。

いただいた仕事をお断りする機会が増えた。

求められていることに応えきれない自分がいる。

その不自由な自分を作り上げたのも、他ならぬ自分自身だった。

そんな日々の中で、ずっと探していた。

飾らず、嘘をつかず、今の自分のままで立てる場所を。

誰かが敷いたレールの上ではなく、
自分の足で歩いた先にある言葉を歌える場所を。


だから、僕は時間をかけてこの歩み方を選んだ。


2026.06.28 release.
ALBUM

MAKE
IN
OITA


これは、完成した作品じゃない。

止まってしまった時計を動かし、
もう一度「僕」を作っていくための作品である。

作品の一つとして、
完成したからではなく、

これから

"まだ"

そして、

"また"
創っていくために。


この場所で、
この言葉で、
この先の自分を。

伝わったらいいな。

これもまたエゴなのかな。

でも、
伝え続けていくためにも、
歌い続けていく。

もう、
誰かが敷いたレールの上で歌うのではなく、

自分の足で歩いた先にある言葉を、
歌っていきたい。


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