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看護師という仕事は、本当に「恵まれている」のか


「看護師さんは大変な仕事ですね?」
「本当に感謝しかないですよ。」

そんな言葉を、患者さんやご家族からかけてもらえる瞬間がある。
どれだけ忙しくても、どれだけ心がすり減っていても、その一言で「また明日も頑張ろう」と思える。

看護師という仕事には、確かに“報われる瞬間”がある。

けれど——
現実は、それだけでは語れない。


データが示す、静かな違和感

提示されているデータの通り、看護師の給与は30代以降、全産業平均を下回る傾向がある。

「手に職があっていいよね」
「給料もいいし、安定してるでしょ?」


学生時代、何度もそう言われてきた。
実際、初任給だけを見れば、他職種より高く見えるかもしれない。

しかしその中身はどうか。

夜勤。
長時間労働。
生活リズムの崩壊。
常に求められる緊張感と責任。

ー人が眠っている時間にも、命と向き合い続けた対価だ。ー


それを差し引いたとき、「本当に見合っている」と言えるだろうか。

「だったら看護師になればいいのに」と言えない理由

「そんなにいい仕事なら、やればいいじゃん」

そう返したことがある。
けれど、返ってくるのは決まって首を横に振る仕草だった。

誰もが分かっている。
“簡単な仕事ではない”ということを。

給与や安定性だけでは語れない、
身体的にも精神的にも負荷の大きい仕事だということを。

なぜ、現場から人が離れていくのか

看護師の資格を持っている人は多い。
しかし、実際に現場で働き続けている人はどうだろう。

離職。
休職。
別職種への転向。

その背景には、「やりがい」だけでは支えきれない現実がある。

理想だけでは、人は働き続けられない。

あの時、最前線にいたのは誰だったのか

新型コロナウイルスが猛威を振るったとき、
最前線で患者と向き合っていたのは誰だったか。

防護具に身を包み、
感染リスクと隣り合わせで、
不安と恐怖を抱えながらも現場に立ち続けたのは——

看護師だったはずだ。

一番近くで患者に寄り添い、
最後まで関わり続けた存在だったはずだ。

けれど、その記憶は少しずつ薄れていく。

「人の役に立ちたい」だけでは続かない

看護師を目指した理由に、「人の役に立ちたい」という想いを挙げる人は多い。

私もその一人だ。

けれど、その想いだけで自分の生活を削り続けることが正しいのか。
自分を壊しながら続ける仕事が、果たして持続可能なのか。

理想と現実の間で、多くの看護師が揺れている。

それでも、現場に立ち続ける理由

それでも私は、今日も現場に向かう。

患者と向き合う。
一人ひとりの人生に寄り添う。


この仕事にしかない価値が、確かにあるからだ。


しかし、少子高齢化が進む日本において、医療の担い手不足は深刻な問題だ。

どれだけ設備が整っても、
どれだけ制度があっても、
「人」がいなければ医療は成り立たない。

看護師が安心して働き続けられる環境。
努力や負担に見合った評価。
誇りを持ち続けられる社会。

それがなければ、担い手は確実に減っていく。

看護師が、ただ“優しさ”や“使命感”だけに支えられる仕事ではなく、
正当に評価され、持続可能な職業として成り立つ社会へ。

そう願いながら、今日も私は現場に立っている。

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7010nsous|看護師×公認心理師×第一種衛生管理者 応援いただきありがとうございます❗️ いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます‼️ 今後ともよろしくお願いします。