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エージェントAIは賢くなったのに、なぜ実装が進まないのか?ーーNRAC AI Agentic Summit 2025 開会挨拶より

2025年11月27日、大手町三井ホールにて「NRAC AI Agentic Summit 2025」が開幕しました。一般社団法人次世代RPA・AIコンソーシアム(NRAC)会長の長谷川康一氏による開会挨拶では、日本のAIエージェント活用における本質的な課題が提起されました。


長谷川NRAC会長 冒頭あいさつ

エージェントAI実装の現実:POCは進むが、実装は10%

長谷川会長は冒頭、衝撃的なデータを示しました。

「エージェントはPOC段階にとどまり、実際にビジネスで活用されているケースは10%程度に過ぎない」

生成AIの進化により、AIエージェントの「頭脳」は日々賢くなっています。しかし、実際の業務での実装は大きく遅れている――この乖離こそが、日本企業が直面している最大の課題です。

なぜ実装が進まないのか?3つの仮説

長谷川会長は、この課題の背景に3つの可能性を提示しました。

1. アクション(実行)部分の弱さ

AIエージェントの「頭脳」は発展しているものの、実際に業務を遂行する「手足」にあたる実行機能が追いついていないのではないか。

ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を中心とする実行レイヤーが、まだ十分に成熟していない可能性があります。

2. プロセスデザインの欠如

業務プロセス全体をエージェント視点で再設計できていないのではないか。

従来の業務フローをそのままAIエージェントに適用しようとしても、うまく機能しません。エージェントの特性を活かしたプロセスの再構築が必要です。

3. オーケストレーションの課題

アクションが発生した後、AIエージェントが判断し、人間が最終承認する――このような複雑なワークフローを適切にオーケストレーション(orchestration:統合的に管理・調整すること)できていないのではないか。

AIと人間、そしてRPAの役割分担を明確にし、それらを有機的に連携させる仕組みが求められています。

本日のサミットで目指すもの

長谷川会長は、本日のサミットの目的をこう語りました。

「須藤先生、西村先生をはじめとする有識者の皆様、そして企業の実践者の皆様とともに、来年、私たちNRAC会員および日本の社会が、エージェントAIをうまく使って何をすべきか、それを考えてまいりたい」

エージェンティックオートメーションへの道

今日のサミットでは、単なる効率化ツールとしてのAIではなく、「エージェンティックオートメーション」――AIエージェントの「思考力」、RPAの「実行力」、そして人間の「判断力」を統合した新しい協働モデルが議論されます。

日本がAI活用において世界をリードするために、何が必要なのか。

その答えを探る一日が、今、始まりました。

イベント概要
NRAC AI Agentic Summit 2025
日時:2025年11月27日(木)12:30-19:00
会場:大手町三井ホール
主催:一般社団法人次世代RPA・AIコンソーシアム(NRAC)

本日ご来場の皆様には、「次世代RPA・AI白書2025」を無償配布しております。

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