【映画】シラート『感じとるか?考えるか?人生を表現した作品だが、ボ~っと観てると何もわからない、玄人向け過ぎる映画』
タイトルでなんか偉そうなこと書いてますが、正直言うと、私も鑑賞後しばらくは、「はぁ?何コレ?」という感じでした。そこから更に考えないと、内容が深くは入って来ない。
もちろん、鑑賞後直ぐに内容を感じ取れた方もおられるかもしれませんが、実はそんな方はこのような人生(記事後半)を歩まれた、または歩んでおられるのではないでしょうか?

そこには道を外れた者が歩む
想像以上の困難と地獄
引き返せない道(先)があるだけだった
封切りから一月が経っているので、もう様々な方がコメントや動画でネタバレはされているのですが、たぶんそれらとは私の解釈は少し違います。
内容は、レイブ(野外ライブ)会場で行方不明の女性を訪ね探している親子が、レイバー集団の後を追って砂漠地帯に入って行くところから、話が始まって行くのですが、タイトルアップの直前(直後かも?)に、主人公のバンの車輪辺りの位置から見た道路(車道)をズームアップして暫く映し出します。
先を行くレイバー達は、実は身体障がい者であったり、薬物中毒患者なのですが、その方々が砂漠地帯という危険な場所(道)に入って行くのです。
もしかしたら、娘に会えるのでは?と考えた主人公と息子(少年)は、散々彼らレイバーから引き返すように言われますが、もはや「砂漠に入ってしまい帰れない」ことを理由に、その道に更について行きます。
他にも、深い川や切り立つ谷など、引き返す機会はあったのでは?と思うのですが、道は一方通行であるかのように主人公は進み、過酷な最終地点に向かって行きます。そして、そこには…
最後、多くの家族や仲間を失い、主人公と彼らは、戦争避難民の乗る貨物列車に同乗して、揺られている場面で終演するのですが、ラストのシーン、列車の線路が、始まった時の自動車の車道を思い返させるように映し出されます。
わかりますか?コレ、一本の道のお話しなんです。
自動車という、さも自分たちにルート(道)の決定権があり自由だと思っていても、途中の困難や試練からは逃れることが出来ず、結果として目的地に着くことも、探した人も見つからず、むしろ求めれば求める程、大切な何かを失って行く現実。
結局最後、多くの人々と同じ列車に乗って、その道の先を進むしかない…
「生きている限り」
実はこの映画は、看護師の先輩から勧められたのですが、その先輩は公務員として25年以上公立病院でお勤めされているのですが、見終わった瞬間から恐怖で震え上がったそうです。
私と違って考えることなく、直感でこの作品の言わんとしていることを感じ取れたんですね。
それは、コツコツと真面目に、その道を進んできた者だけが知る(感じる)恐怖なのかも知れません。
「でもね先輩、大丈夫。結局どのルート(道)も、最後はみんな同じ列車に乗ることになりそうですよ」
※タイトルの「シラート」とは、天国と地獄に繋がる一本の橋(道)のことだそうです。
終わり
