「夫婦は鏡」への違和感|「ちょっと勇気がいるけど、発信したいことは何ですか?」ハッピーライティングマラソン#56
「夫婦は鏡」
そんな言葉を目にするたび、わたしは少しモヤッとする。
いや、白状しよう。
イィィィィとなる。
言いたいことはわかる。
夫婦関係の中で、自分の考え方や思い込みに気づくことはあるから。
相手を通して、自分が見えることもあるだろう。
自分が変われば相手も……
それも経験がある。
だから、うむ、納得。
でも、やっぱり口がモゴモゴする。
「夫婦は鏡」の文字を目にすると、
「ちょっと待ったぁぁぁ」
とどうしても言いたくなるのだ。
だって、自分の努力じゃ、どうしようもない人もおるやん。
ギャンブル好きすぎる人や、
お酒や買い物に依存する人。
暴力を振るう人も。
そんな人とお付き合いしたことはないけれど、結構傷ついた経験だったら、ある。
まだ20代だったころ、財布を投げつけられたことがある。
誕生日に。
買い物していて、なかなか決められないわたしがいた。
今だって揺れるのに、超現役乙女だったわたし。
相手の懐や、自分の欲しいものの間で、揺れまくった。
その結果。
「疲れた、もぅ自分で買って来て」
そう言って、怒りを隠そうともせず、財布を投げつけられたのだ。
わたしは泣いた。
都会の真ん中で愛を叫んだ。
今、思い返してみれば、
そんな男、ろくなもんじゃないわ!
さよならや!!
そう切り捨てられる。
だけど、当時はそう思えなかった。
そんなふうにされても
「わたしが悪い、自分が至らないから……」メソメソ
本気でそう信じていた。
ある意味、あの頃のわたしを映したような相手だったのかもしれない。
***
そんな昔話も思い出しながら、最近、ふと違和感に気づいた。
わたしは、そもそも鏡を四六時中見つめているのだろうか。
もしかしたら、わたしは「鏡」という言葉を、そのまんま受け取っていたのかもしれない。
鏡と言われたら、自分の姿がそのまま映るものだと思う。
コピーロボット的な雰囲気で受け取っちゃっていたのかも。
だから、
「夫婦は鏡です」
そう言われるたびに、
「いやいや、わたしは不機嫌をまき散らさんし」
「挨拶ちゃんとするし」
そう、心の中でツッコんでいた。
第一、鏡を見るとき、
わたしは自分にうっとりしているわけではない。
寝ぐせないかな。
歯に青のりついてないかな。
眉毛は変じゃないかな。
目がゴロゴロする……
こんなところに白髪が!!
そんなふうに、チェックしている。
もし夫婦を鏡に例えるなら、案外それくらいなのかもしれない。
相手との関わりの中で、
「なんでこんなに腹が立つんやろう」
とか、
「あれ、わたし我慢しすぎてるかも」
とか、
「本当は悲しかったんやな」
とか。
自分の状態を確認する。
そんな使い方なら、わたしにも分かる気がする。
鏡は、一日中見続けるものじゃない。
ナルシストちゃうねん。
暇でもない。
確認したら、顔を洗ったり、髪を整えたりして、また自分の生活に戻る。
もし相手との関係の中で、
「わたしはこんなふうに自分を責めてた」
と気づいたなら、
はっ!!
としてから、次へ進めば良いではないか。
無理にそこに留まり続ける必要はない。
寝癖がついてたら直す。
青のりがついてたら、うがいするもん。
わたしはこれからも、
「夫婦は鏡」
という言葉を聞いて、一瞬、口がへの字に曲がるかもしれない。
けれど。
「鏡はチェックするもの。
相手に反応した自分の気持ちを見つめよう」
そう、すかさず、唱えよう。
毎回捉え直すのは正直大変ではある。
だけど、不器用だから仕方がない。
それに、毎回立ち止まって、
真顔でむにゃむにゃつぶやいてるわたしは、
ちょっと面白いではないか。
夫婦が鏡かどうかは、分からない。
だけど。
チェックするアイテムとしてなら、使ってあげてもえぇで。
そんな、ちょっと上から目線で、
真摯に取り入れさせていただきます。

「ハッピーライティングマラソン#56」に参加させていただきました。
今回は、ハッピーライティングマラソンの発起人のお一人、末吉宏臣さんからのお題。
実は今、わたくし末吉さんの講座「末吉塾」を受講している真っ最中です。
余計にうれしい♡
最初は、
「なるほどー!夫婦は鏡か!!」
と、素直に感心していました。
でも、何回も聞くうちに、
「はいはい、また鏡ね。」
「……うるへーーー!」
となりました(笑)
書き始める前は、正直ちょっと勇気がいりました。
多くの人が「そうだよね」と受け入れている言葉に、違和感を口にするのは、怖かったから。
だけど、
わたしは否定したかったわけじゃ、なかったようです。
自分なりに翻訳したかっただけでした。
こんな機会がなければ書いていなかったと思います。
素敵なお題をありがとうございました😊

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